STORYだより~編集部スタッフからみなさまへ~

編集長/山本由樹
いよいよ東京マラソン開催。マラソン当日までのダイエット目標、体重:70キロ以下、体脂肪:20パーセント以下は達成できたのか? そして無事完走できたのか...? 涙あり、笑いあり、感動ありのマラソン当日の模様をお送りします。

2009.04.01

メタブー編集長の体脂肪日記11

やっとスタート編


(前回までのあらすじ)
若メにとって東京マラソンは婚活の一環であることが白日の下に!


東京マラソンのスタート時間は午前9時10分。
そしてスタートから5分が経過しても、
Kブロックは「ラジオ体操の朝」そのままなのだった。
チュンチュン。
のんきに雀たちが鳴いている。
チュンチュン。
ケーーーーッ!
変な声の鳥も鳴いている。
ああ、いったいいつKブロックはスタートできるのだろう。
隣のおじさんランナーのワンセグ放送では、
華やかな東京マラソンの模様が放送されている。
都庁前は大量の花吹雪。
この花吹雪は本当に桜の花びらの形をしているはず。
去年はあの花びらを浴びながら走ったなあ。
楽しかったなあ・・・・・・。
でもここは中央公園のサミシイグラウンド。
ケーーーーッ!
変な鳥の声がする。
「動く気配もないですね」、ストレッチをする若メが言った。「先輩、パワージェル持ってきましたか。ほら、ボクは4個持ってきました。お腹空くと走れないから」
「まだ食べちゃだめだぞ。最初の1個は10キロまでガマンするんだ」
「エーッ、じゃあもう1個余計に持ってくればよかったな-」
チュンチュン、ケーーーーッ!
「ランナーのみなさん、まだここは動きませんから、もうちょっと待ってください。このグラウンドから出るときも押さないようにね、ゆっくり進んでくださいよ」
山羊ヒゲのおじいさんスタッフが拡声器で言った。
メタブの前でうなずきながら足踏みしている男性がいた。
「E. YAZAWA」のTシャツ、それも新品。
メタブと同世代と見た。
その隣には茶髪を振り分けてお団子にした若い女の子。
黒いちょうちん袖ブラウスに黒ミニスカート、黒ニーソックスをはいている。
メイドのコスプレ? アキバ系か?
振り返ると熊のぬいぐるみを着たおじさんもいた。
チノパンにパーカーという普段着でゼッケンつけてる若者もいる。
いろんな人がいるKブロック。
「Kブロックがスタートできるまで20分くらいかかっちゃうらしいよ。完走の制限時間は7時間だから6時間40分で走らなきゃいけない。1キロ9分くらいで行けないとダメ」
ワンセグのおじさんが言った。
「20分の遅れは差し引きされないんですか?」と若メ。
7時間1分のホノルルマラソンのペースで行ったらリタイアだ。
「俺は完走無理だな」と、ワンセグおじさん。
その時やっとKブロックが動き出した。
「出口に段差があるから気をつけて行ってらっしゃい!」と、山羊ヒゲのおじいさん。
有象無象の群れがぞろぞろと動き出す。
いよいよKブロックにも東京マラソンがやってきたのだ。
YAZAWAもメイドも熊もチノパンも42.195キロに向かって走り出す。
「どんなにゆっくりでもいいから最後まで走ろう。30キロ過ぎたらみんな歩き始めるから、そうしたらぶっちぎりだ。俺たちの目標は6時間40分じゃない、5時間台で完走だ!」
メタブが若メに気合いを入れる。
「石原知事もう待ちくたびれて知事室に帰っちゃってんじゃないですかね。珈琲でも飲んでますよ、豪勢な知事室で」
若メの不謹慎な予想ははずれた。
スタートラインで、石原さんは笑いながら手を振ってくれた。
「慎太郎、ありがとーっ!」
知事を呼び捨て、それも東京マラソン。
すっかり散ってしまった花吹雪を踏みしめながらスタートラインを通過したとき、
時計はきっかり9時30分。
20分遅れの東京マラソンが始まったのだった。

まだまだ長くなりそうなので、以下次号。


 

マラソン.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラウンドからようやく都庁前に出てきた若メ。
まだスタートラインはこの先です。


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