DigitalistLifestyle

幸福な記憶〜ひなまつり〜

子どもの頃の記憶というのは、存外、何十年たっても、

鮮やかなまま、よみがえってくることがあるものです。

 

三月三日の桃の節句。

親王飾りと、七段飾りのお雛様を飾りました。

親王飾りは娘が生まれたときに用意したもの。

七段飾りは、私が子どもの頃から親しんできたもの。

 

私が子どもの頃のひな祭りというと。

桃の節句が近づきだした頃、

父が段を組み立て、母に手伝ってもらいながら、姉と私でお人形たちを飾りつけるのですが、

人形が包まれた薄紙をそっと開け、人形を丁寧に取り出す作業が子どもながらにも、

なんだかとても尊い行為のような気がしていました。

 

ひな祭り当日は、母の作った散らし寿司とお吸いもの、そしてひなあられをいただくのですが、

いつものキッチンではなく、

お雛様が飾ってある畳の部屋で、ひな祭りのレコードをかけ、

家族ひとりひとり黒塗りの器に錦糸卵とともに盛られた散らし寿司前にし、

特別な一日に感じたものでした。

 

緋色の毛氈の上に飾られたお雛様のそばで、

回り灯籠の灯りがくるくると動くのが、なんとも不思議で美しく、飽きずに眺めていた子どもの頃。

そんな懐かしい記憶が、お雛様たちを眺めていると、鮮やかによみがえってきます。

二度と戻ってこない懐かしい日々の思い出。

それは、ノスタルジックな気分を誘う思い出であるとともに、

父がいて母がいて、姉がいて。

子どもの頃の、このうえなく幸福な時間だったのだ、

ということも同時に気づかせてくれる思い出でもあります。

 

今年のひな祭りは、

ぽかぽかとした陽気と心地よい風を感じながら、縁側からお雛様を眺めて娘たちとお茶を楽しみました。

 

四十数年生きていても、

桃の節句の思い出がいつまでも私の心に鮮やかにあるように。

娘たちにとっても、

我が家での毎年の桃の節句が、その時々の思いを紡いでいくものとなっていってくれれば、と。

いつか、ひとつひとつの記憶が、大人になったときの彼女たちを支えるものとなってくれればと願っています。

 

安井ミカ
FROM安井ミカ 日々の暮らしのなかで、発見したり、ひょっこり出会えた美しいと感じたもの、大切にしたいと思うものやこと、ご紹介していきたいと思います。娘二人、息子一人の母。関西在住です。
記事一覧を見る >

FEATURE

Apr
5
今日の40代おしゃれコーデ

【ハイテクスニーカー】はネオンカラーを味方にすれば上級者見え![4/4 Sat.]

【ハイテクスニーカー】はネオンカラーを味方にすれば上級者見え![4/4 Sat.]

日めくり7daysコーデ

いちばん忙しい春の1週間は2つのセットアップで乗り切れる!

Sat
【日めくり7days⑥Sat】月1回通っているイタリアンの料理教室へ。サロペットで自分らしいオシャレを満喫

【日めくり7days⑥Sat】月1回通っているイタリアンの料理教室へ。サロペットで自分らしいオシャレを満喫

PROMOTION

PICK UP

PRESENT

Secret Trophy「CPOジャケット」を計8名様にプレゼント!

Secret Trophy「CPOジャケット」を計8名様にプレゼント!

MAIL MAGAZINE

サイトの最新情報をはじめ、雑誌STORY最新号のご案内、プレゼント情報などをメールマガジンでお届けいたします。