こんにちは、パーティプランナーの鈴木佐知子です。
先日、ホテルオークラ東京に隣接する大倉集古館で開催中の特別展示『海を渡った古伊万里~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~』に、学生時代からの大切な友人と伺いました。
展示作品も、開催に至る背景も、長い歴史とドラマを感じる素晴らしい催しでした。

ウィーン近郊にたたずむロースドルフ城にてコレクションされていた陶磁器の大半が、第二次大戦後の悲劇によって粉々に破壊されてしまったと言う歴史的な背景があります。
城主であるピエッティ家は、それらの陶片を捨てずに城の一室に集め、平和への祈りを込めて、長年一般公開してきました。
今回の展示では、陶片を含むローズドルフ城の陶磁器コレクションが、海外初公開されています。
更には、日本の技術によって修復され、“粉々の状態から見事に再生された陶器の作品“も展示されています。
この陶片のように、国と国、そして人々の心が繋がり、平和な世界を願う気持ちが溢れてくるような、心に訴えかける展示でした。
こちらの展示は、古伊万里再生プロジェクトの代表をされている友人のお義姉様が、ロースドルフ城主のピアッティ夫妻が初来日した際、 オーストリア大使公邸で催された茶会にて出会ったことに始まったとのこと。
そしてこの再生プロジェクトは、ひとりの女性(友人のお義姉様)から広まったボランティアの方々によって運営されていることをお聞きして、展示内容に加えて、人の心を動かす情熱やエネルギーに、とても感激しました。
【場所日程】
大倉集古館 2021/1/24まで。
その後、愛知県陶磁美術館(2021/4/10-6/13)、
山口県立萩美術館・浦上記念(2021/9/18-11/23)
へと巡回展示。
続きまして、観賞後のお楽しみは、ミュージアムショップ。
地下には、陶磁器をあしらった可愛らしいエコバッグやファイルなど並んでいました♪
その中でも目を引くのがこちらの帯締め。

なんと、1652年創業の有職組紐『道明』とROIPがコラボしたものなのです。
和装の世界では「いつかは、道明」と言われているような憧れのブランドです。
私は着物が好きなのですが、知識においてはあまり詳しくないので、一緒に行った友人から色々教えてもらいました。今回の展覧会用にデザインされた新柄の帯締めニ本の内、「御岳組」は、彼女がデザインを担当しています。繊細な作業と陶磁器そのもののような絶妙な色使いのセンスがとても素敵で、彼女の魅力が現れています。

着物に合わせる小物たちは奥ゆかしくも様々な意味合いが込められていたり、色合いや模様がオシャレで、知れば知るほど魅力を感じます。
着物をセンス良く着こなせる女性になりたいなあ…

展示会場もショップも、きちんとした感染予防がされていました。ご興味ある方はぜひ足を運ばれてみてくださいね。
Thank you for reading.
Have a nice day!
Instagram: pivoine.sach
My site: PIVOINETOKYO.COM