DigitalistLifestyle

映画『ブータン 山の教室』—— 幸せの国ブータンが教えてくれること。

GNP(国民総生産)よりもGNH(国民総幸福)を重視し、「世界で最も幸せな国」と言われるブータン。
伝統的な暮らしを守る神秘の仏教国といった印象のブータンですが、首都ティンプーでは急速に近代化が進んでいます。

主人公はスマホを片時も手放さず、バーやクラブでナイトライフを楽しむ、ティンプーの今どきの青年。教職に興味を持てず、オーストラリアに渡ってミュージシャンになることを夢見ています。

そんな彼が標高4800メートルの辺境の地ルナナ(1週間以上かけてトレッキングしなければたどり着けない!)への赴任を命じられ、文句を垂れながらも山へと向かうことに。

電気も水道もなく、火を起こすのに使うのはヤク(高地に住むウシ科の動物)のフン。紙すらもろくにない地で生徒や村人たちと交流するうちに、スマホばかりを追っていた彼の目には見えなかった世界が映り、ヘッドフォンでふさがれていた彼の耳には聞こえなかった音が響くようになるのです。

簡単にストーリーだけをなぞるとよくある自分探し、居場所探しの物語のようですが、ありふれた感動話で終わらないのがこの映画の素晴らしいところ。

まず圧倒されるのは、どこまでも広がる大自然の雄大さ。これはぜひスクリーンで味わってほしい!
そしてなにより眩しいのは、子どもたちの真っ直ぐでキラキラした目の輝き。生徒は全員、映画なんて見たこともない、実際にルナナで暮らす子どもたち。
9歳の少女ペム・ザムの類稀なる愛らしさには、誰もが釘づけです

さらに物語を紡ぐエピソードの数々はさりげなくも深みがあり、子どもとその未来を大切に守ろうとする大人たちの姿にも強く胸を打たれます。
長靴と和紙に込められた彼らの想い、それこそが本来あるべき大人の、国の姿勢だと思うのです。

「未来に触れることができるから、将来は先生になりたい」と話す子どもと、「子どもたちに教育を与えてください」と頭を下げる大人——その言葉に、「夢を叶えたいから」と道なき道を何時間もかけて通学する世界中の子どもたちを追ったドキュメンタリー作品『世界の果ての通学路』を思い出しました。そこでも大人は「賢くなって、人生を切り開くんだ」と子どものために祈っていたなぁ。。

世界一幸せな国であるはずのブータンで、外国に出て行くことを夢見る都会の若者たち。豊かさを手に入れたはずなのに、閉塞感たっぷりのこの国で暮らす私たち。
学びとは、教育とは。本当の豊かさとは、幸せとは。純粋に“学ぶこと”の
喜びに顔を輝かせるルナナの子どもたちから、私たちは何を学ぶのでしょうか。
ぜひ劇場へ、確かめに行ってみてください。

 

『ブータン 山の教室』
(2019年/ブータン/110分)
4/3(土)~ 岩波ホールほか全国順次公開!
オフィシャルサイト↓
https://bhutanclassroom.com/

FEATURE

Jul
25
今日の40代おしゃれコーデ

「トレンド×体型カバー」は40代最高のオシャレキーワード [7/25 Sun]

「トレンド×体型カバー」は40代最高のオシャレキーワード [7/25 Sun]

会員限定PRESENT

雑誌購入限定プレゼント

ボーテ ド ラ・ドンナ「PHA クレンジング」20名様「PS セラム」15名様にプレゼント【雑誌購入会員限定プレゼント】

会員プレゼント

星野リゾート宿泊ギフト券¥50,000を1名様にプレゼント【会員限定プレゼント】

PICK UP