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「フジター色彩への旅」と「モネー光のなかに」

箱根のポーラ美術館では、「フジタ-色彩への旅」展(~2021年9月5日(日)まで)、「モネ-光のなかに」展(~2022年3月30日(水)まで)がそれぞれ開催中です。

日本最大級のレオナール・フジタ(藤田嗣治)コレクションを有するポーラ美術館。
「フジタ-色彩への旅」では、新たな収蔵作品も続々とお目見えです!

まずはB1Fの展示室1へ。パリ画壇の寵児となった1920年代、中南米やアジアを旅した 1930年代の作品を中心にその画業を追っていきます。

渡仏後すぐはキュビズム風の作品からスタート。独自の芸術を模索するなかで「素晴らしき乳白色」を生み出し、それまでにない裸婦像を完成させたフジタ。
新収蔵作品《坐る女》は乳白色の下地の技法を用いた最初期の作品。さらにこの6月新たにコレクションに加わったばかりの《ベッドの上の裸婦と犬》は、昨秋に存在が明らかとなった作品で、いちばん最初に描かれた乳白色の裸婦像である可能性が指摘されているそう。これは見逃せません!

1931年に南米へと旅立ったフジタは、そのまま中米、北米へと移動。2年におよぶ旅を終え日本に戻ると、国内各地や中国大陸にも旺盛に移動をつづけます。
鮮やかな赤色への目覚め。メキシコでの壁画運動の影響。その土地土地の民族や風俗に触れる旅先での体験は、フジタを新たな表現方法の獲得へと導きました。

B2Fの展示室2は、フジタの心の旅行きにも想いをめぐらせる空間。

第二次世界大戦中に戦争画に従事したことで戦後バッシングを受けたフジタは1949年、日本画壇と決別すべくニューヨークに旅立ちます。
1年弱という短い滞在ながら、それまでの迷いを吹っ切るように自身のオリジナリティを取り戻し、また新たな絵画の冒険へと歩みを進めるフジタ。フランス入国の準備が整いパリに戻ると、残りの人生をフランス人として生きていく決意をするのです。

再びのパリでの制作活動で主題となったのは、子ども。
1958年~59年に手がけた小児図の連作「小さな職人たち」(全部で約115点、うち96点がポーラ美術館蔵)は、パリの自宅の室内装飾として完成させた壁画です。
生涯子どもを持つことのなかったフジタは「私の画の子どもが、私の息子なり、娘なりで一番愛したい子どもだ」との言葉を残しています。

1959年にはランスのノートルダム大聖堂で洗礼を受け、カトリックへと改宗。
晩年はランスで平和の聖母礼拝堂(シャペル・フジタ)の建立に情熱を注ぎ、自らの安住の地をつくり上げたフジタは、1968年にその81年にわたる旅路を終えます。
様々な色彩との邂逅と獲得をかさねた彼が最後にたどり着いたのは、いったいどんな色だったのでしょう—。

展示室3では、ポーラ美術館のモネ・コレクション(19点、国内最多!)のなかから11点を一堂に公開中です。

「会場全体を自然光に限りなく近い質の光で満たされた空間に置く」というコンセプトのもと建築家の中山英之氏がデザインした展示空間(上の画像4枚目はその模型)は、ほかでは味わえない体験!
薄い膜に覆われた天井は壁との境目がなく、カーブした壁の上には上向きに置かれた照明が。そのため天井全体が曇り空のように柔らかく発光し、遠くまで広がっているように見えるのです。
さらには微細な調光によって、モネがそこにカンヴァスを置いた時刻の自然光に近づけることまでできるという・・かつてモネが見たであろうセーヌ川の冬の日没や、睡蓮の池のきらめきに、想像がふくらみます。

ほかにも額縁表面のガラスの反射を打ち消すために絶妙な位置に配置された緑の曲線壁、鑑賞者の足音を吸収するカーペットなどなど、細部までこだわりがつまった会場構成。
屋外の自然光の下で絵を描いた印象派の画家・モネが見つめた風景と向き合う、時空を超えた鑑賞体験。印象派が好きな皆さんはもちろん、そうではない皆さんもぜひ!

さらに!ロビー階のアトリウムギャラリー(入場無料)では「HIRAKU PROJECT」vol.11として、岡田杏里「Soñar dentro de la tierra / 土の中で夢をみる」展も同時開催中です(~2021年9月5日(日)まで)。

岡田さんは日本とメキシコを拠点に活動を展開し、現実と幻想、現代性と土着性など相反する要素を鮮やかな色彩で表現するアーティスト。メキシコで制作された最新作品33点による壁画インスタレーションを中心に、他の絵画作品や立体作品なども合わせて展示されていて、美術館全体がラテンで楽しい雰囲気に♡

「フジタ-色彩への旅」展と、岡田杏里さんの展示は残すところあとわずか。(9月18日(土)からは「ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」展が開幕、アトリウムギャラリーの展示は「中嶋浩子 CONTINUUM|この世界を構成するもの」となります。)
どうぞお見逃しなく!

【 展覧会情報 】
「フジタ-色彩への旅」
会期:開催中~2021年9月5日(日)
「モネ-光のなかに」
会期:開催中~2022年3月30日(水)※ 9月6日(月)~10日(金)は休館
会場:ポーラ美術館 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
開館時間:9:00〜17:00 ※最終入館は16:30
ポーラ美術館公式サイト ↓
https://www.polamuseum.or.jp/

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