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“映画”へのラブレター ──『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』

北京2022冬季オリンピック・パラリンピック開閉会式の総合演出を務めた、中国を代表する巨匠チャン・イーモウ。
最新作『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』は、監督がずっと映画化を熱望していたという、映画愛と映画館愛がたっぷりつまった作品です。

巡回映画のフィルムを必死の形相で追う男。彼が見たいのは映画本編ではなく、本編の前に流れるニュース映画の映像。数年前ある事情から離れ離れになってしまった娘が、わずか1秒、そのニュース映画に映っているらしいのだ。
たどり着いた先に現れたのは、これまた映画本編には無頓着ながら、ある理由でフィルムを盗もうとする孤児の少女。
ほとんど会話も交わさないふたり。フィルムの奪い合いを繰り広げるうち、次第に互いの境遇が見えてきて──。

たった1秒、ノイズだらけのニュース映画に映る最愛の娘をどうしても、ひと目でもみたくて。文化大革命という時代に翻弄され、人知れず人生を大きく変えられてしまった名もなき男の、死に物狂いの親心。
劇中で上映される映画は『英雄子女』(1964年)、父と娘の再会の物語。
村人たちの憧れと尊敬を集める映写技師が密かに抱える罪と懺悔、我が子を思う心情。
孤児になり、幼い弟を母親代わりとなって支える少女。
いろんな親と子の物語が、絡みあっては胸を刺す。

そして作品全体に流れる、それぞれの痛みをやさしく包みこむような映画愛。
数か月に一度やってくる巡回映画に熱狂する人々と、その熱が生み出す独特な空間──。
便利で自由で娯楽にあふれた今を生きる私たちの目に、彼らがまぶしく映るのはなぜだろう。
“映画”そのものへの愛はもちろん、それ以上に“映画を愛する市井の人々”へのまなざしがあたたかくて、終始ウルウルしてしまった。

やっぱり思い出すのは『ニュー・シネマ・パラダイス』。
カットされたキスシーンをつなぎあわせたあのラストシーンを彷彿とさせる、たった一人のためだけにフィルムが回り続ける、特別な上映会。
映写室の小窓に顔をはりつけるようにして劇場をのぞく姿と、そこから見える世界。
中国の「パラダイス座」を見たような気がした。

延々続く広大な砂漠に圧倒される、美しい映像。
大好きな映画『初恋のきた道』のチャン・ツィイーを重ねずにはいられない、リウ・ハオツン演じる少女の三つ編み姿にきゅん♡として。

アクション大作も多いチャン・イーモウですが、監督が撮る素朴で繊細な人間ドラマの深い味わいはやはり格別!
映画館でしみじみ噛みしめたい作品です。

 

『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』
(2020年/中国/103分)
TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!

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