こんにちは!ロンドン在住・デジタリストの近藤麻美です。
慌ただしい年末年始が過ぎましたが、まだまだ寒い日が続くイギリスです。とは言え、毎日少しずつですが、陽が長くなってきたかな?という気がします。春の到来が待ち遠しい時期です。
さて先日、男性下着ブランド『VELAROF TOKYO(ヴェラロフ・トーキョー)』の展示会にお声かけいただき、チェルシーで開催中の ”SCOOP” at Saatchi Gallery にお邪魔してきました。
『VELAROF TOKYO(ヴェラロフ・トーキョー)』は、2020年10⽉にロンドンで創業。「Born in London, Craft in Tokyo」をコンセプトに上質で機能的なメンズ・ベースレイヤーを実現、人気を集めています。


“SCOOP”は、デザイナー、ファッションバイヤー、ファッション業界のための国際的コンテンポラリー・ファッション・トレード・ショーで、なんと会場はチェルシーの美しい建築である現代美術館、サーチ・ギャラリー。今年のショーは、アウトフィットだけでなく、靴や帽子、ジュエリーやアクセサリー、スキンケアなどのビューティーなど、250以上のブランドが出展しています。その中の一つが『VELAROF TOKYO』なのです。

ブースへ伺うと、色とりどりのアンダーウエアがずらりと並べられていました。

こちらが、一番人気の「THE ZEN DARUMA」。だるまは、どんなに転がしても倒れても直立に戻るという縁起物。だるまのリジリアンスからくるエネルギーがこのデザインに秘められているのです。
新作4点がこちら。

黒xフューシャピンクxオレンジのコントラストが鮮やかな「Leo Palace」は、私のお気に入り。派手でワイルドなデザインですが、どこか品があるのは、幸運をもたらすとされる伝統的な吉原つなぎ柄をアレンジしているから。着けて楽しい、見て楽しい下着です。

スコットランドの伝統的な柄ペイズリーは、ビートルズも好んだデザイン。そこに和のテイストを加えた「Wa Paisley」は、寒色系ながらも、サイケデリックで、動きのあるペイズリー柄に大人のセクシーさを感じます。

一見、ジオメトリックなV模様のパターンかと思いきや、よく見るとフラミンゴのモチーフが散りばめられている「ジオ・パラダイス」。永遠の象徴である麻の葉のパターンをあしらった幾何学模様とトロピカルなデザインの融合は一日の始まりを楽しいものにしてくれることでしょう。

燃えるような深紅が特徴の「インペリアル・キク」はその名の通り、クラシックなダマスク柄に菊のダイヤと菊菱のモチーフを組み合わせ、美しく格式の高い、凛とした上品さを醸し出しています。菊菱は、美徳、知識、長寿を象徴します。

credit: SO HASEGAWA
“Zero Gravity=無重⼒”。肌にダイレクトに接触するプロダクトだからこそ、肌と⼀体化したようなフィット感を大切にしています。このような質感が実現できたのは、ナイロン88%、ポリウレタン12%からなる、極細なマイクロファイバーを⾼密度に⽣成された⽣地を使用しているから。軽量でシルクよりもなめらか、しかも、抜群に伸びがよく、型崩れしにくいのが特徴です。また、S ・M・L・XLの4サイズ展開で、一番着心地の良いサイズを選ぶことができます。

credit: SO HASEGAWA
見えないところにこそ品格が現れると思います。『VELAROF TOKYO』のデザインが従来の男性下着と一線を画すのは、日本の伝統を取り入れ、紹介しながらそれをさらにコンテンポラリーへ昇華させているところ。しかも、そのデザインの一つ一つに込められた意味が深く、着ていて気分がアガる、それはもはやラッキー・チャーム!下着としての役割を超えているのです。
今回、お話をさせて頂いた、『VELAROF TOKYO』のオーナー&ファウンダー、Raikaさんは、ロンドンを拠点に、クリエイティブ・ダイレクター、デザイナーも兼任しています。Raikaさんは、UALの London College of Fashion でランジェリーのコースを修了し、メンズ・アンダーウェアーのマーケットをリサーチしていたところ、市場にギャップがあることを強く感じたと言います。おしゃれかつキメの下着が欲しいのは女性だけではないはず。また、ビジネストラベルやホリディなどにも役立ち、履き心地だけでなく速乾性や耐久性などの利便性をも兼ね備えたものでないといけない。そこで、クオリティーを妥協せずに、日本の伝統的な和柄を落とし込んだデザインを施し、他ではないカラフルさとプレイフルさを備えた製品がここに誕生したのです。確かに『VELAROF TOKYO』の下着は今まで見たことのないデザインと肌触りを提供しています。そこに加えて、製品はすべて日本製。メイド・イン・ジャパンを誇る確かな技術と細部までこだわった縫製が、日本の伝統文化である「粋」に生気を吹き込むのです。

私が感心したのが、このインナーの着心地にこだわったフラットシーマ。写真でも分かるように、と言うのは矛盾した表現かもしれません。なぜかというと、縫い目が見えないから。フラットシーマというのは、凹凸が無く、肌への負担がない、しかも強度の高い縫い方なのだそうです。またウエストバンドはソフトなエラスティックで、締め付けず、履き心地も満点です。

そしてもう一つ、とても感銘を受けたのが、『VELAROF TOKYO』では、下着が売れるごとに、1枚につき1本、ecologi.com を通して植樹をしているのです。また、製造⼯程には再⽣可能エネルギーを使⽤し、全従業員に対しても安全で健全な労働環境の提供を約束しています。

昨年11月には、ロンドンの大型セレクトショップ「Wolf & Badger」にて店舗取り扱いが決まり、新作発表を記念して、大規模なローンチ・パーティーも執り行われました。「Wolf & Badger」はサステナブル・リテーラーとしても有名な、コンセプト・ショップ。ユニークな独立系デザイナー達の商品が並びますが、そのなかでも『VELAROF TOKYO』の製品は特に目を引く人気商品なのです。

画家・尾形光琳の作品からインスパイアされたというモチーフをあしらった「Yen Joy」の生地を利用した、スヌードをお土産にいただきました。首元のおしゃれにピッタリ。ヘアバンドにもなりそう。また、下着購入時にはこちらの写真にあるPVCケースに入ってくるので、持ち運びにも便利。出張や旅行にそのまま持っていけるのが嬉しいですね。

credit : SO HASEGAWA
女性がデザインする男性下着。だからこそ、上質で品格があり、しかも遊び心のある商品ができたのだと思います。周りにリサーチしたところ、男性は意外に(!)女性からのプレゼントで下着を貰うのを喜ぶようです。ネクタイをプレゼントする代わりに、質の高い下着を贈る。とても素敵なプレゼントだと思いませんか?かく言う私も、ヴァレンタイン・デーが近いので、夫とティーネージャーの息子二人のために選んでみようかな、と考えてます。
『VELAROF TOKYO』のウェブサイトはこちら。
インスタグラム:VELAROF (@velarof_official) • Instagram photos and videos
《日本での取り扱い》
阪急メンズ東京 B1Fメンズアンダーウェア
〒100-8488 東京都千代田区有楽町2丁目5番1号
電話:03-6252-1338 (代表)
阪急メンズ大阪
〒530-0017
大阪府大阪市北区角田町7番10号
電話番号
電話:06-6361-1381(代表)
《イギリスでの取り扱い》
Wolf & Badger
Shop Independent, Ethical & Unique Designers | Wolf & Badger (wolfandbadger.com)
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