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人生を愛そう。『子どもが教えてくれたこと』

難病を抱える5人の子どもたちを追ったドキュメンタリー。

自分の人生を愛そう。

ままならないこともあるけれど、その瞬間瞬間を精一杯生きていれば、誰もがきっと人生を楽しむことができるはず—— 小さな子どもたちの姿を通してこの映画が私たちに教えてくれること。

驚いたのは、幼い彼らがみんな自分の病気や治療についてしっかりと理解していること。
説明を聞くだけでもつらい現実をごまかすことなく、真っ直ぐ向き合い毎日を懸命に生きる子どもたち。
「悩みごとは脇に置いておくか、つきあっていくしかない」のだと、小さな身体で自分の過酷な人生をしっかりと受けとめているのです。

もともとは撮る予定じゃなかったという、表皮水疱症で体を包帯で覆っている男の子の入浴シーン。監督も「(子どものつらい姿を)目の当たりにするのは怖かった」と。でもカメラを止めて出ていこうとしたときに「これを映さないのなら僕の日常を撮る意味がない」とたった8歳のその子自身から言われたのだそう。

苦しくなるシーンもありますが、この映画がすごいのは、お涙頂戴的な悲壮感が全くないところ。
子どもの目線で描かれ、子ども自身の口で語られる世界は、ポジティブなエネルギーであふれているのです。

監督はもとジャーナリストのアンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン。自身も二人の娘を異染性白質ジストロフィーで亡くしています。
彼女の著者『濡れた砂の上の小さな足跡』はフランスで35万部を超えるベストセラーに。
この映画製作にあたっては多くの一般の方が資金提供者として参加してくれたそうで(エンドロールに全員クレジットされています)、フランスでは23万人を動員する大ヒットを記録。

フランス映画祭ティーチインでの、ときに目を潤ませ声を震わせながらの観客と監督とのやり取りは、とても親密で貴重な時間でした。

難病を抱えながらも懸命に生きる子どもたち。
親ならば「お願いだから自分が代わりに」と願わずにはいられないし、子ども以上に泣き叫びたいときもあるでしょう。
それでも頑張っている子どもの前で弱音を吐くわけにはいかないと、まわりの大人も(そしてその子の兄弟たちも)必死で生きているのです。

「この映画を観て、笑ってくれた?」と壇上からにこやかに問いかけてくれた監督。
つらいことがあっても、それとともに人生を過ごしていく。
大切なのは陽気な子どもたちのように先を考えないで“いまこの瞬間”を生きること。
悲しいときには正直に悲しみ、楽しいときにはためらわずに思いっきり楽しむこと。

人生は、生きる価値がある。

下記の公式サイトではスペシャルコンテンツとして「子どもとの生活を豊かにする情報・子どもの生きる力を支えてくれる情報」もたくさん掲載されています。
まずは少しづつでも今の自分にできることから。
STORY世代の女性監督による「毎日が愛おしい」と思える作品。
ぜひ劇場でご覧ください!


『子どもが教えてくれたこと』
(2016年/フランス/80分)
7/14(土)~シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

 

※Instagram ↓
https://www.instagram.com/naomi_nm_/

中林直美
FROM中林直美 渋谷の映画館でもぎりをしつつミニシアターブームに傾倒した学生時代。大学卒業後は大手映画会社で約10年勤務。映画と旅が好き。 https://www.instagram.com/naomi_nm_/
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