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10歳でもフィギュアでごっこ遊びする幼さが心配です【尾木ママ連載vol.18】

第18回は小学校5年生の息子が幼すぎるのではと悩むママの相談です。

前回のいじめにより、正しい行動を阻害されてしまう我が子に悩むママのお悩み

K.Sさん(46歳)子ども小学校5年生男子のお悩み

息子は未だに、時間があるとフィギュアで遊びます。スターウォーズが好きなのですが、スターウォーズのフィギュアにぬいぐるみや、動物のフィギュアなどで、ごっこ遊びのようなことを一人でしています。息子は2月生まれで周りの子よりも昔から幼いです。周りの男の子はすでに声変りをしている子もいるくらいですが、話し方も幼いのです。コレクターとして集めているという男の子はいると思いますが、それを使って戦いごっこのようなことをしている姿を見ると少し心配になります。私に見られていると思うと遊びを中断してしまうので、やや恥ずかしいという気持ちもあるのかもしれません。もう5年生も終わり6年生になります。そんな年齢でごっこ遊びをしていて大丈夫なのでしょうか。

尾木ママ’s Answer

これまで色々なお悩みを伺ってきましたが、今までのお悩みとは違うタイプですね。お母さんはお子さんの“幼さ”という点を悩まれているようですが、結論から言うと、「心配しなくて大丈夫ですよ」とお伝えしたいです。

前回のお悩みの方とお子さんの年齢が同じですので、重なるところもありますが、間もなく6年生迎える頃というのは、学校では最高学年として、リーダーシップを取ってもらおうと期待されていき、そのことをプレッシャーに感じる子もいます。また、学校の勉強も難しくなっていきます。自立心も芽生えますから、他人と自分を比較したり、大人に疑問を持ったり反抗したりする思春期に入ってくるのです。学校や外で頑張っている分、せめて、家では好きなことをしたり休んだりして、家が安心できる居場所であってほしいと思います。ごっこ遊びをすることが、心の安定剤のような役割をしているのかもしれませんし、何も心配することではないと思いますよ。

保育園や幼稚園での遊びも、一般的に男の子は動物などのフィギュアでひとり遊びをする子が多い傾向もあるのに対し、女の子は同じごっこ遊びでも、何人かで役割分担を決める遊び方を好む傾向があるようです。また、男の子は女の子よりも一歳半くらい発達が遅いとされています。さらに、この子の場合は早生まれというのもありますから、5年生でも3年生後半ぐらいの遊びをしていても全然おかしいことではありませんよ。

一方で、子どもに限らず、大人になってもぬいぐるみやフィギュアが好きな男性も珍しくありません。芸能人やスポーツ選手でもそういった趣味を公言している方もたくさんいらっしゃいますよね。性別を問わず、自分の好きな何かを特別に大切にしていたり、遊びやコレクションに夢中になるということが、心の安定の材料になっているのは自然で、素敵なことだと思いますよ。周りの人もそれを理解し尊重したいものですね。
また、フィギュアで遊ぶことや、玩具やキャラクターを収集するというのは趣向であり、幼いということとイコールでは繋がらないように思います。

そして、このお悩みのお母さんに考えていただきたいのは、この子が“周りの子に比べて幼い”として、それで困ることって何かあるのかということ。“幼さ”はその子の成長のペースであり、個性です。困っているのはもしかするとお母さんだけかもしれませんよ。幼いことで、お子さんの自立が特別に遅れているとか、友達関係で困ったことが起きているとか、社会性に問題があるとか、そういうことでしたら、また別の問題ですが、そのようなことが特にないようであれば、幼いことはおかしいことではありませんので、気にする必要は全くないと思います。

この子がお母さんの視線を感じると遊ぶのをやめてしまうというのは、その子自身は自分の遊びを恥ずかしいと思っているというよりも、もしかしたら、お母さんに自分の遊びを認めてもらえないだろうということをわかっているから見られたくないと感じ、中断してしまうのかもしれませんよね。認めてもらえないことで自分がイヤな思いをすることを回避するためなのかもしれません。
お子さんの幼さを心配して、どうするかということよりも、お母さん自身の考え方や意識を少し変えた方がいいのではないのかなと思います。私から見ると、この年齢でフィギュアでごっこ遊びをしている息子さんのような子はなんだか安心します。学校で色々な事があったとしても、ちゃんと心安らぐ方法を自分でわかっているというのは良かったなと思いますよ。幼さを脱する時期はいつでもいいのです。お母さんが焦ったり心配しすぎる必要はなく、お子さんのペースに任せて、ありのままの今を大切にしてあげてくださいね。

取材/小仲志帆

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