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『冬を越えて』9月22日発売

株式会社K&Bパブリッシャーズ

世界が変わる今、待望の話題作 『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラー

誰の人生にも冬の時代がある。ストレス、体調不良、鬱、病気、離職、看病、高齢出産、育児…答えを探す女性への、女性からのメッセージ! 全女性の心をやさしく包む渾身の「人生体験記」。

【概要】
ロンドン近郊の町、ウィスタブルに住む著者は、四十歳を目前にして夫の病気、息子の不登校、自身の体調不良とそれにともなう離職といったさまざまな危機に見舞われる。人生がかつてないほど凍てつく冬の時期にあることを実感し、道を見失いそうになるが、友人や先人の経験と知恵、自然が冬を生き抜くために変化していく様子からヒントをもらい力を得ていく。試練を経験した著者が、人生の冬に意味を見いだし、前向きに受けいれようと変化していくさまを綴った人生体験記は、女性たちの人生に気づきと勇気を与えてくれる。

【本書目次】
-プロローグ-
9月

◯インディアン・サマー
ストレスで退職を決めた数日後、夫が倒れた。死の恐怖が襲った。夏休みを終えた子どもが吐いた。眠れなかった。冬がはじまった。

10月
◯冬じたく
腹痛には癌の疑いがあった。気力も体力も失せた。疲れている。かろうじて料理や手すさびに過ごす時間が、わたしの冬。
◯温浴
アイスランドの旅へ。厳しいが、北国には耐える力があるはず。冬と温浴。身体を温めるまえにほんとうの寒さを知る必要がある。
◯ゴースト・ストーリー
お祭り騒ぎのハロウィンも、かつては冬の入り口だった。
闇と死の世界を垣間見て、次の世界への道が示される日なのだ。

11月
◯変化
死地を脱したシェリーという女性の話を聞き、元気をもらう。
春を待ち、食事療法で休息。命の営みは冬にも続いている…。
◯眠り
冬は冬眠していればいい、眠れなければ寝ずにいればいい。
ひとり静かに自分と向きあい、昼の物語を修復するときになる。

12月
◯光
「冬季うつ病」のグラニアという女性が光の効果について説く。
ナポリ民謡だったサンタ・ルチアのなか、灯火に心がないでいく。
◯冬至
冬の朝、不思議な巨石ストーンヘンジの儀式を見に出かけて、
予期せぬスピリチュアルな体験に「時の流れ」を感知させられる。
◯年越し
息子バートの不登校という、もうひとつの冬がゆっくり忍び寄る。
彼を学校から引き離し、いっしょに新しい年を迎える。

1月
◯闇
三十代半ばを過ぎて妊活に励み、妊娠して北の旅に出る。
オーロラを眺め、サーミ人に会い、酷寒の地で感動した日々。
◯飢え
オオカミを研究する男性は、人はオオカミ以上に貪欲だと言う。
オオカミも冬の飢餓感に苦しむが、それでもなお生きながらえる。

2月
◯雪
子どもたちは、雪に思いがけない自由をもらい躍動する。
雪はすべてを塗りかえ、日常を超えさせてくれる。
◯冷水浴
真冬の海水浴。強烈な冷たさのなかで味わう透明な数秒間は、
正気の沙汰ではないが、想像以上のものを与えてくれた。

3月
◯サバイバル
アリやキリギリスやハチたちが生き物の営みを教えてくれる。
冬は人間たちに、人間らしさをもたらしてくれるのだと気づく。
◯歌
子どもを産んだあと突然出なくなった声もやがて回復した。
コマドリは、脂肪を蓄えておいて真冬にも歌うのだ。

-エピローグ-
3月末

◯雪どけ
自分に起きていることを見極め、そのなかで生きることを。
現在はやがて過去になり、未来はやがて現在になる。

【メッセージ】
女たちよ、冬の時代を乗り越えよう。
サステナブルなライフスタイルに
冬を乗り切るヒントを探ろう!

【訳者あとがきより】
 原作のタイトルは『Wintering』。冬ごもりという意味がある。「冬は誰にも否応なくやってくる。けれど、どう過ごすかは自分で選びとることができる」そう著者は言う。とつぜん訪れた状況の変化に戸惑い、悩み、もがく姿は、未知のウイルスがかつてない厄災をもたらし、世界が大きく変わろうとしているいま、誰もが自分と重ね合わせずにはいられないだろう。
 また本書は、現代の女性が突きあたるいくつもの壁を描きだしてもいる。仕事と子育ての両立がもたらす焦りとジレンマ。子どもを持つことへの不安とタイムリミットの問題。未熟な自分が親であることの悩み。そんな心情が驚くほどリアルに語られ、その心の揺れに女性として共感させられる。
 著者の心情を映しだすような、イングランドや北欧の自然描写も美しく、心をなごませてくれる。本作は、イギリスで2020年2月に刊行され、その年のウェインライト賞(自然に関するすぐれた著作に贈られる賞)の候補に選ばれた。そして同じ年の11月、新型コロナウイルスが猛威を振るうアメリカで刊行されると、たちまち話題になり、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリスト入りを果たした。いまでは二十を超える国での翻訳出版が決まっている。
 「思うようにいかないときは誰にでもある、そんな時期も人生にとって大切なのだ」というメッセージは力強い。いま困難のなかにいる人たちに、前に進むヒントを与えてくれるだろう。

【ニューヨークタイムズ 2021年4月5日記事より一部抜粋】
わたしはイギリスのキャサリン メイ氏の自宅に電話をかけた。それはインタビューというよりはセラピーのようになった。その間じゅうメイ氏は強調していた、冬の時代を生きるのにハウツウはない、ただ、受け入れ、耐えるだけだ、その過程に技術がある、と。「うまく冬を生き抜くコツの一つは、冬を予期すること」、と彼女は私に言った。「ただ、冬は、人生の循環の一部だと知ればいい。それが、次の冬に対する備えになる」。メイ氏にとって、冬の最初の兆しは小さないらだちだった。働きすぎから来るいつもの疲労のような。「それが私の冬の前兆。その変化を否定し、戦おうとしたときに、冬は本格的なものになったの」
Wintering=冬を生きる、ということは悲しみのなかでのたうち続けるということを意味するのではない。それは、悲しみを受け入れる、ということなのだ。わたしたちは冬の到来をはばむことはできない。そして個人的な冬の到来を、恥じたり罪に思ったりして、無視しようとすることは、自分自身のどこかが不調を訴えていることを無視することになる。
「もちろん、パンデミックによってもたらされる恐怖と個人的な冬のもたらす恐怖は、比べるべくもないけれど」とメイ氏は言う。「わたしたちに必要なのは、人生は厳しい、という見方を受け入れること。そうでなければ、我慢ばかりして、不安障害やうつ病になりかねない」

【著者】
キャサリン・メイ
ライター、作家。テート・ブリテン国立美術館の専属ライターとしてキャリアをスタートさせる。著書に『The 52 Seductions』(Betty Herbert名義、2012)、『The Electricity of Every Living Thing』(2018)などがある。

【訳者】
石崎比呂美
翻訳家。大阪府生まれ。『競争と協調のレッスン』(TAC出版)などの訳書がある。

【出版社】
株式会社 K&Bパブリッシャーズ
http://www.kb-p.co.jp

本書特設サイト
https://pr.kb-p.co.jp/wintering

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