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もし時間を巻き戻せるとしたら、もう一度、母になりたいと思いますか? 

株式会社新潮社

母親になったことを後悔する女性23人の切実な思いが世界中で共感を集めた注目の書『母親になって後悔してる』を新潮社より刊行!

イスラエルの社会学者オルナ・ドーナトが、母親になったことを後悔している23人の女性にインタビュー。女性が社会に背負わされる重荷を明らかにし、母親たちの切実な思いが世界中で共感を集めた注目の書、『母親になって後悔してる』を3月24日、新潮社より刊行いたします。

 子どものいる女性は幸せであり、子どものいない女性は不幸である―ー。社会が押し付ける二分法のなかで、「子どもがいても不幸を感じている女性」や「母親になったことを後悔している女性」は、これまで存在しないものとされてきました。イスラエルの社会学者であり、フェミニストでもある著者オルナ・ドーナトは、本書でそのタブーに切り込みます。

1.もし時間を巻き戻せるとしたら、再び母親になりたいと思いますか?
2.あなたにとって母になるメリットは、デメリットを上回っていますか?

 この2つの質問に「ノー」と答えた23人の女性(うち5人は孫を持つ)を「母親になって後悔している」女性と捉え、丹念にインタビューを重ねました。彼女たちが勇気をもって語り出した言葉は、切実で、心を揺さぶられるものです。

「望んだわけではありません。払わなければならなかった代償です」
「結局すべては、子どもを持つためなのです。それが社会通念です」
「端的に言えば、自分に向いてないと思いました。好きじゃなかった」
「子どもへの責任感と、子どもを思う気持ちが、常にあります。重荷なんです」
「それは自分らしくないことなのです」
「母になると望むことが何もできなくなる。私たちは、そのことと闘うためのシステムを作らなければなりません」

 彼女たちの言葉が示しているのは、女性が母親になり、母親としての人生を生きるなかで感じる複雑で多様な感情です。母親が多様な感情を持つのは本来なら当たり前のことですが、母親にならない女性は「わがまま」だと批判され、母親であることに不満を持てば「泣き言」だと切り捨てられ、「母親が辛いのは今だけであり、やがて必ず報われる」と諭される世の中で、こうした感情が表に出ることがありませんでした。
 本書では、母親たちの多様な感情をつぶさに追っていくことで、社会が女性に押し付けている役割や、母親が強制される道徳規範などの存在を示し、女性であれば誰もが直面する理不尽さや苦しさを明らかにしていきます。そして、母であっても独立したひとりの人間であり自由な意志と自由な感情を持つこと、また女性には母にならない選択肢も当然ありうるということを丁寧に論じていきます。
 2016年にドイツで発表されると、ヨーロッパで大きな反響を巻き起こし、現在、世界各国で翻訳出版が続いている同書を3月24日に刊行いたします。

■内容紹介
 子どものことは愛している。それでも――。世界中で大反響を呼んだ一冊。
 もし時間をまき戻せたら、あなたは再び母になることを選びますか? この質問に「ノー」と答えた23人の女性にインタビューし、女性が母親になることで経験する多様な感情を明らかにする。女性は母親になるべきであり、母親は幸せなものであるという社会常識の中で見過ごされてきた「女性の生きづらさ」に迫った画期的な書。

(C)Tami Aven
■著者紹介
オルナ・ドーナト Orna Donath

イスラエルの社会学者(博士)、社会活動家。テルアビブ大学で人類学と社会学の修士号、社会学の博士号を取得。2011年、親になる願望を持たないユダヤ系イスラエル人の男女を研究した初の著書『選択をする:イスラエルで子どもがいないこと』を発表。2冊目となる本書は2016年に刊行されるとヨーロッパを中心に大きな反響を巻き起こし、世界各国で翻訳が進んでいる。学術研究に加えて、イスラエルのレイプ危機センターの理事会の議長を務め、12年以上にわたってボランティア活動を行っている。

訳者 鹿田昌美(しかた・まさみ)
国際基督教大学卒。小説、ビジネス書、絵本、子育て本など、70冊以上の翻訳を手掛ける。近年の担当書に『世界を知る101の言葉』(Dr.マンディーブ・ライ著、飛鳥新社)、『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる最高の子育てベスト55』(トレーシー・カチロー著、ダイヤモンド社)、『人生を変えるモーニングメソッド』(ハル・エルロッド著、大和書房)などがあるほか、著書に『「自宅だけ」でここまでできる!「子ども英語」超自習法』(飛鳥新社)がある。

■書籍データ
【タイトル】母親になって後悔してる
【著者名】オルナ・ドーナト
【発売日】3月24日
【造本】四六版
【本体定価】2,200円(税込)
【ISBN】9784105072711
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/507271/

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