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Prtimes調査レポート

【スマルナユーザー1,319名対象、緊急避妊薬(アフターピル)に関する意識調査】緊急避妊薬のOTC化には約9割が賛成

株式会社ネクイノ

~オンライン診察プラットフォーム「スマルナ」レポート~

 オンライン診察でピルを処方するアプリ「smaluna」(以下、スマルナ)を運営する株式会社ネクイノ(大阪市北区、代表:石井 健一)は、スマルナユーザーを対象に、緊急避妊薬(アフターピル)に関する意識調査を実施しました。
 現在、緊急避妊薬を処方箋がなくても薬局で買えるようにするOTC化について国の検討が進んでおり、1月31日(火)までパブリックコメントが募集されています。

 
Q.緊急避妊薬が薬局で買えるようになる動きに対してどう思いますか
 今回の調査で、緊急避妊薬のOTC化に賛成する人は86.2%と約9割が賛成していることがわかりました。また、緊急避妊薬を使用したことがある人に対し必要になった理由を聞いたところ、「コンドームが破けた・うまく着用できなかった」「相手がコンドームを着用してくれなかった」など、女性側に避妊する意思はあったものの予期しないトラブルなどによって緊急避妊薬が必要になった人が68.2%と約7割に上ることがわかりました。
 緊急避妊薬のOTC化に賛成する理由としては「自分の人生を左右する可能性のあることなので、早めにアクセスできることが女性の身体や生活を守ることに繋がるから」「病院は土日休みも多いので、どこでも購入出来る場所があったほうがいい」などの意見がありました。緊急避妊薬が必要となった場合どこで入手したいかという質問には「薬局で買いたい」が約4割で、「病院に行きたいが、忙しさや土日などで行けない場合は薬局で買いたい」が約3割でした。
 スマルナユーザーの中では緊急避妊薬の入手先はオンライン診察が50.9%と最も多く、急いで入手する必要がある際に病院がやっていない・どの病院に行けば良いのかわからない・病院がない場合などの補完としてオンライン診察が多く利用されていると考えられます。
 さらに、緊急避妊薬を服薬したことがある人のうち約7割の人は「服薬後に避妊について考え方が変わった」と回答し「自分でできる避妊方法を始めようと思った(低用量ピルや子宮内避妊具など)」など、より自分主導での避妊に対する意識が上がっていることがわかりました。
今回の調査で、緊急避妊薬を知ったきっかけは「自分でインターネットで調べた」が最多であることもわかりましたが、間違った情報に行き着いてしまうリスクもあるため、正しい情報をきちんと届けることが必要です。

■調査結果トピックス:

現状の服薬率・アクセス方法など
60%の人が緊急避妊薬を服薬したい場面に直面した経験があり、うち実際に服薬したことがある人は80.4%
68.2%の人が「コンドームが破けた」「相手がコンドームをしてくれなかった」など、女性側に避妊の意思はあったものの予期せぬトラブルによって必要とされている
緊急避妊薬の入手先は、「オンライン診察」50.9%、「病院」44.5%
緊急避妊薬を知ったきっかけは「自分でインターネットで調べた」が74.9%で最多
緊急避妊薬服薬後、避妊に対しての考え方が変わったと答えた人は72.3%。「自分でできる避妊方法を始めようと思った(低用量ピルや子宮内避妊具など)」など自分主導の避妊に対する意識が上がっている

緊急避妊薬のOTC化について
OTC化に賛成する人は86.2%。理由は「より多くの人の意思に沿った選択肢を増やすべきだと思うから」「72時間以内でしか効果が得られないにも関わらず、現状入手しづらいから」など
緊急避妊薬が必要となった場合どこで入手したいかという質問には「薬局で買いたい」が40.3%で最多、次いで「病院に行きたいが、忙しさや土日などで行けない場合は薬局で買いたい」が29.2%

緊急避妊薬に関する意見・体験コメント
「土曜に避妊に失敗して月曜朝一に仕事を休んで婦人科を受診してもなかなか診察と処方まで辿り着けず大変だった」(30代)
「簡単に手に入るようになれば性行為を助長するから反対だという意見があることは知っているが、手に入りにくくすることで本当に困っている人が対処できずに辛い思いをすることを分かってほしい」(20代)など

■緊急避妊薬(アフターピル)に関するアンケート結果詳細:
<現状の服薬率・アクセス方法など>

60%の人が緊急避妊薬を服薬したい場面に直面した経験があり、うち実際に服薬したことがある人は80.4%。
68.2%の人が「コンドームが破けた」「相手がコンドームをしてくれなかった」など、女性側に避妊の意思はあったものの予期せぬトラブルによって必要とされている

 まず、緊急避妊薬の認知度について質問すると、スマルナユーザー1,319名中99.4%の人が、緊急避妊薬を知っていると回答しました。

Q.緊急避妊薬を知っていますか
 また、緊急避妊薬を使いたい状況に直面した経験があると回答した人は60%、そのうち実際に服薬したことがある人は80.4%でした。

Q.緊急避妊薬を使いたい場面に直面したことがありますか/実際に服用したことがありますか
 緊急避妊薬が必要になった理由・背景としては、「コンドームが破けた・うまく装着できなかった」(38.1%)が最多、次いで「相手がコンドームを着用してくれなかった」(30.1%)となりました。この結果から、女性側に避妊の意思はあったものの予期せぬトラブルによって緊急避妊薬が必要とされていることがわかりました。

緊急避妊薬の入手先は、「オンライン診察」50.9%、「病院」44.5%
緊急避妊薬を知ったきっかけは「自分でインターネットで調べた」が74.9%で最多

 次に、緊急避妊薬にどうアクセスしたか、入手方法については、「オンライン診察」(50.9%)、「病院」(44.5%)、「その他」(4.6%)という結果となりました。その他の中には「海外在住時に薬局で購入した」という回答もありました。

Q.緊急避妊薬はどこで入手しましたか
 緊急避妊薬を知ったきっかけは、「自分でインターネットで調べた」(74.9%)が最多となりました。「その他」の中には「スマルナからのメルマガで知った」「テレビや雑誌、漫画などを通じて知った」という人や、「パートナーから聞いた」という人もいました。

Q.どのようにして緊急避妊薬のことを知りましたか
 また、どのように知るのが理想だと思うかという問いに対しては「教科書や学校での教育」で知るのが理想と回答した人が82.8%という結果が出ました。今後、緊急避妊薬を含めた性に関しての正しい知識をどのようなタイミングでインプットしていくのが良いのかが課題として挙がる結果となっています。

緊急避妊薬服薬後、避妊に対しての考え方が変わったと答えた人は72.3%。「自分でできる避妊方法を始めようと思った(低用量ピルや子宮内避妊具など)」など自分主導の避妊に対する意識が上がっている

 さらに、緊急避妊薬服薬後、避妊に対しての考え方が変わったかを質問したところ、「変わった」と答えた人が72.3%に上りました。

Q.緊急避妊薬服薬後、避妊について考えが変わりましたか
 具体的にどのように変わったか聞いたところ、「自分でできる避妊方法を始めようと思った(低用量ピルや子宮内避妊具など)」が73.3%で最多となりました。この結果から、緊急避妊薬の服薬を検討するに際し、相手に依存しない自分主導の避妊に対する意識が上がっていることがわかりました。

Q.具体的にどのように変わったか教えてください(※最も変わったと感じる項目1つを選択(SA))
そのほか、
・避妊をしてくれない彼とは別れようと思った
・危険日についてはコンドームをつけて性行為を行おうと思った
・診察で、アフターピルも100%の避妊効果があるわけではないことや、服用後は性行為ができないことなどを知り、これからより一層気をつけようと思った
・既婚だが、パートナーと話し合うようになった
・低用量ピルを忘れずに服用しようと思った
・パートナーと話し合い、お互いに確認したり気をつけたりするようになった
というコメントも見られました。

<緊急避妊薬のOTC化について>

OTC化に賛成する人は86.2%。理由は「より多くの人の意思に沿った選択肢を増やすべきだと思うから」「72時間以内でしか効果が得られないにも関わらず、現状入手しづらいから」など

 続いて、緊急避妊薬が薬局で買えるようになる(OTC化)の動きについて調査するとOTC化に賛成する人は86.2%と約9割にのぼることが明らかになりました。

Q.緊急避妊薬が薬局で買えるようになる動きに対してどう思いますか
 その理由としては、
・72時間以内でしか効果が得られないにも関わらず、現状入手しづらいから
・より多くの人の意思に沿った選択肢を増やすべきだと思うから
・望まぬ妊娠を防げる可能性が高まるため
・病院が空くまで待つ、などという心細い時間が減る方がいいから
・ほんとに焦った時に必要だと思うから。産婦人科に行く間に時間がどんどんたつのが怖いから
・誰にも知られず買いたいときもあるから
・自分が住んでいるところは田舎で病院が少ないことと、知り合いに会うかもと行くのを躊躇うこともある。時間も遅くまでやっている薬局で買えれば望まない妊娠は減ると思う
・婦人科の診察が休みの日、勤務時間の形態からそもそも病院が開いてる時間に行けないなどがあるため
・自分の人生を左右する可能性のあることなので、早めにアクセスできることが女性の身体や生活を守ることに繋がるから
・使わないことが一番だが、緊急時に手に入れることができる環境の整備は必要だと考えるから
・場所や時間、年齢などによって産婦人科などに行くことが出来ない時に、薬局にあれば安心すると思う
・受診が望ましいが、土日夜間などは受診できないから
・自らも体を守る権利があると思うから
などが上りました。一方で、「薬局で買えるのはいいと思うが、条件付きなのは少し気にかかる」という回答もありました。

緊急避妊薬が必要となった場合どこで入手したいかという質問には「薬局で買いたい」が40.3%で最多、次いで「病院に行きたいが、忙しさや土日などで行けない場合は薬局で買いたい」が29.2%

 続いて、緊急避妊薬が必要になった場合の理想のアクセスについて調査しました。「薬局で買いたい」が40.3%で最多、次いで「病院に行きたいが、忙しさや土日などで行けない場合は薬局で買いたい」が29.2%という結果になりました。この結果から、本当は病院に行きたいが、忙しくて行けない・土日で行けない・遠くて行けないなど、薬へのアクセスに関するハードルが、薬局で買いたい背景に含まれていることがわかりました。

Q.あなたがもしも避妊に失敗して緊急避妊薬が必要になった場合、どこで入手したいと思いますか
<緊急避妊薬に関する意見・体験コメント>
 最後に、緊急避妊薬についての実体験や意見を聞いたところ、300を超えるコメントがありました。その一部をご紹介します。
・すぐにアフターピルを使いたいと思ったが仕事を休んでまで早急に病院を受診できず、その後アフターピルを服用したが結局妊娠してしまった。もっと身近にアフターピルが有ればよかったなと思う(20代)
・簡単に手に入るようになれば性行為を助長するから反対だという意見があることは知っているが、手に入りにくくすることで本当に困っている人が対処できずに辛い思いをすることを分かってほしい(20代)
・土曜に避妊に失敗して月曜朝一に仕事を休んで婦人科を受診してもなかなか診察と処方まで辿り着けず大変だった(30代)
・実際に使用したがアフターピルまで飲んだほうが良いのか、病院に行く時間も無く悩んでしまったため、三日目と少し時間があいてしまった。その為なのか結局妊娠してしまい、初期中絶をした。身近なところで手に入るととても助かる(30代)
・アフターピルを2回使用したことがある。1回目も2回目も行為の36時間以内に服用しましたが、2回目はピルを服用しても避妊に失敗し妊娠をしたことがあった。普段からの避妊にいかに重要か実感した(20代)
・自分は結婚していて、旅先の性行為でコンドームがなく安易な気持ちでしてしまったが、それでも失敗し妊娠するかもと思ったときはかなり血の気がひいた。これが、もし望まぬ性行為だった場合などを考えたら、女性は絶望的だと思う。薬局で買えるようになることを切に願う(30代)

■緊急避妊薬(アフターピル)について:
 日本でピルを入手するには、医師の診察・処方が必要なため、諸外国に比べピルへのアクセスがしづらい環境にあると言えます。高い避妊効果のためには性交後72時間以内の内服(※)が求められますが、心理的・物理的なハードルがあったり、仕事や学校などですぐに受診できなかったりするケースもあります。また、お盆休みやゴールデンウィークなど大型連休時は医療機関が休診日となることもあり、必要なタイミングで入手することが難しい状況です。

(※)アフターピルは、性行為後72時間以内に服薬した場合、約85%の妊娠阻止率があり、早く服薬するほど妊娠阻止率が高いと言われています。72時間以上経過しても、性行為後120時間以内であれば、避妊効果があると報告されています。そのため、スマルナでは妊娠阻止率は下がりますが、72時間以上経っていても、120時間以内であればアフターピルを服薬することを推奨しています。
参照:日本産婦人科学会 OC・LEPガイドライン 2015年度版改変、日本産婦人科学会 緊急避妊法の適正仕様に関する指針 平成28年度改訂版改変

■緊急避妊薬(アフターピル)入手の課題について:
 緊急避妊薬は、世界保健機関(WHO)で「必須医薬品」に指定されており、また、厚生労働省にも認可されている医療用医薬品です。政府は、望まない妊娠を防ぐ緊急避妊薬を処方箋なしで薬局で販売可能にする検討に入っていますが、一方で、緊急避妊薬を処方箋なしでの薬局販売をという声に対し「時期尚早」「犯罪などへの悪用や乱用が懸念される」「性教育が不十分な中でアフターピルを入手しやすくすれば、誤用や濫用が増えるのではないか」といった議論や、薬剤師の知識が現時点で十分でないことなどについて懸念されています。
 また、ゴールデンウィークやお盆休みなどの大型連休時は、医療機関が休診日となることもあり、必要なタイミングで入手することが難しい現状があります。

(参考)大型連休期間中にスマルナで処方された緊急避妊薬(アフターピル)の処方数

 SRHR(※)の実現に向けた重要な鍵となる要素の一つである、緊急避妊薬(アフターピル)のアクセスの改善。ココロとカラダが健康で、ワタシらしい人生を選べる世の中を作るというミッションを掲げるスマルナは、メディカルコミュニケーションで自己決定できる選択肢を提供するべく、 セクシャル・リプロダクティブヘルス・ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)の観点から、一人ひとりに寄り添い、安心して正しい知識を得られる場所と自己決定できる選択肢を提供し、自分自身で人生をコントロールしていくことが当たり前になる社会の実現を目指しています。

(※)セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)とは
性と生殖に関する健康と権利(SRHR:Sexual Reproductive Health & Rights)
すべての夫婦・個人が、子供の数・間隔・タイミングを自由に責任を持って決定し、そのための情報と手段を持つこと、高い水準の性や生殖に関する健康を実現するための権利

<アフターピルファクトブック>
スマルナでは、アフターピルについての正しい情報やデータをまとめた「アフターピルファクトブック」デジタル版を、2021年7月12日より公式サイト(https://smaluna.com/factbook/ )にて無料公開しています。ファクトブック内では、スマルナユーザー2,673名を対象に実施したアフターピルに関する調査結果も公開しています。

<スマルナ医療相談室>
スマルナアプリ内に設けている「スマルナ医療相談室」では、助産師と薬剤師が、生理や避妊に関するご相談を365日受け付けています。処方医薬品における有効性・安全性についてのトラブルが発生した場合にも、スマルナ医療相談室を通じて情報収集、処方医へのフィードバックができる仕組みを実装しており、月平均8,288件、累計14万件以上のご相談を受け付けています。(2022年12月末時点)

■調査概要:
調査対象:スマルナユーザー1,319名(女性)
実施期間:2023/01/16~2023/01/21
調査方法:インターネット調査
回答者年齢分布:10代 3.9%、20代 46.3%、30代 33.5%、40代 15.5%、50代 0.8%

■株式会社ネクイノ 会社概要:
 医師や薬剤師、弁護士など、医療及び関連法規分野に知見を持つ人材が集まり、2016年6月に創業。ICTを活用したオンライン診察をはじめ、健康管理支援、未病対策など、一人ひとりのライフスタイルや健康状態に合わせて選択活用できる医療環境を生み出している。「世界中の医療空間と体験をRe▷designする」メディカルコミュニケーションカンパニーを掲げ、テクノロジーと対話の力で世の中の視点を上げ、イノベーションの社会実装を推進。2018年6月、婦人科領域に特化したオンライン診察プラットフォーム「スマルナ」をリリース。2020年にはマイナンバーカードと健康保険証をリンクさせるセキュアな個人認証システム「メディコネクト」の提供を開始。

(※1)スマルナについて
 2018年6月にリリースされた、スマホでピルの相談・診察・処方まで行えるオンライン・ピル処方サービス。生理や避妊で悩む方と医師をオンライン上でつなぎ、時間や場所にとらわれずに診察を受けることができる。また、ピルの処方と指定住所へのお届けのほか、助産師や薬剤師によるスマルナ医療相談室を運営。メディカルコミュニケーション数(※2)は273万件を突破。10代~30代の方々を中心にご利用いただいており、スマルナアプリのダウンロード数は累計98万件を超える。(2022年12月末時点)
スマルナ公式サイト:https://smaluna.com/

(※2)メディカルコミュニケーション数
 スマルナでのオンライン診察回数、医療相談数、コミュニティでの質問・回答数、およびピルのお届け数の累計数

会社名:株式会社ネクイノ(英表記:Next Innovation Inc.)
代表取締役:石井 健一
所在地:〒530-0002大阪府大阪市北区曽根崎新地1丁目13番22号 御堂筋フロンティア WeWork
URL:https://nextinnovation-inc.co.jp/
設立:2016年6月3日

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