「子供乗せ卒業派のための電動自転車を開発」というのが、今回のミッション。
多数のSTORY読者にあらかじめ行った、詳細なリサーチ結果とブリヂストンサイクル（以下、ブリヂストン）の販売データ・ユーザー調査結果をもとに、STORYとブリヂストンとが意見交換することから、コラボ企画がスタート。発売予定は来年。STORYが最も力を入れて伝えたのは、「タイヤの色」。ベージュ～茶系にすることでファッション性が出てくるから、最も重要なポイントだと。しかしこれが後々、大きな影響を及ぼすことに……。

いよいよモデル車を編集部に運び込んでのミーティング。
今日は、ブリヂストンから提案があった〝インナーバスケット〟について主に検討。ハンドル手前にあるバスケットには、長財布や、スマホ、ペットボトル、などを収納できて、近所に出かける時には便利だけれど、そのサイズ感やペダルを漕ぐ時の違和感は検討の余地ありかも……。最後に、もう一つ大事な課題が。それはこのコラボ車のネーミング！STORY担当者（3名）は、次回ミーティングまでに、それぞれ最低50案（!）出して検討することに。

今日のテーマは、ネーミング。STORY、ブリヂストン合わせて50の候補をプレゼン後、人気の高かった10案で人気投票を実施し、BEST3が決定！
なぜ3案なのかというと、すでに登録された商標であるかを確かめなければならないから。

これまでいろいろと議論し、リクエストした内容が反映したモデル車が到着。大分イメージが湧いてきました。しかし、タイヤのカラーがイメージと違う……。STORYのリクエストは「ブラウン」。いっぽうブリヂストンは、タイヤの通常の色である「ブラック」でないと耐久性に不安が残ると。可能性として今考えられるのは、「ダークブラウン」まで、ということでこの日の議論は平行線。でも……これまでにない電動自転車を作るには、そして40代がオシャレに乗りこなせるためには、タイヤのカラーはどうしても譲れないポイントなんです！

今回もモデル車をもとに、ペダルや内側リム、ヘッド小物、泥除けなどかなり細かいパーツまでカラー、デザイン、素材を吟味、セレクト。
ブリヂストンの両輪駆動ならではのベルトも車体に合わせてブラウン系を採用。シンプルなスイッチもＳＴＯＲＹ的に好印象。結局、この日もタイヤのカラーにＳＴＯＲＹはＯＫを出せず、もう一度サンプルを作ってもらい、耐久性を確認してもらうことに。その流れで、2色のイルミオを発売することも決定。

並行して進めていたロゴマークのラフデザインが完成。
これは、ロゴの重要性を感じていたSTORYが旧知のデザイナーに依頼して進めていたもの。
コンセプト、意味を明確に感じる、デザイン性豊かな、素晴らしいロゴマークが仕上がってきました。2案ある名前のどちらについても作成し、それをもとに全員で話し合った結果、この電動自転車の名前は、「il mio（イルミオ）」と決定！ イタリア語で、「私のもの」という意味。

STORYスタッフ一同、ブリヂストンの本社工場（埼玉・上尾）へ。ここで、ボディの色や素材を確認し、ロゴマーク、エンブレムをどこにデザインするか話し合い。
フロントバスケットの底板や、チェーンケース、ランプなど、さらに細かな部分にまでデザインを落とし込んでいきました。「キャメル」仕様のカラーが明るすぎたのは反省点。もう少し大人っぽい色味の「トープ」へ変更することに。

前回のデザインリクエストを反映させた、「イルミオ」のモデル車2台を編集部に運び入れ、読者にヒアリングを実施。貴重な意見と、素晴らしいアイデアがたくさん！
STORY読者の生の声を聴き、よりブラッシュアップされ、素敵な電動自転車に仕上がる確信が。ここで、ある読者から「3日目の荷物が載せられない」というキーワードが。
電動自転車で行く、主婦の〝食材買い出し〟は3日に1度。
容量の大きい現状のフロントバスケットですら、2日分しか載らない。3日目の荷物のためにサブバッグが欲しいと。そこで早速〝イルミオバッグ〟の製作に並行して取り掛かることに。

発売スケジュールも固まり、デザインも細部にまでかなり仕上がってきた「イルミオ」。ロゴマークを象ったエンブレムの仕上がり・配置と、チェーンカバーのデザインを吟味して、数パターンからセレクト。

エンブレム、ハンドル、グリップなどのデザイン、仕様を確認。プレートへのロゴマーク刻印についても、改めてリクエスト。こういうディテールのデザインにこそ、『STORY』の魂を込めたい！

今日のメインは、「イルミオ」のキャッチコピーを決めること。ですが、その前に、限りなく完成に近づいた「イルミオ」を最終チェックすることに。思い通りの、素敵な出来映えに、スタッフの表情も明るくなる。すると、話題はインナーバスケットのバネの強さやエンブレム刻印加工の調整などに移り、それをどう対処すべきか……。最後の最後まで妥協しないチーム「イルミオ」！　いよいよキャッチコピーも決まり、全国の40代読者に発表できる日が待ち遠しい。