STORY世代にじわじわと増えている「食いしばり」グセ。
じわじわとからだの不調や顔のゆがみ・たるみを引き起こす「食いしばり」のコワさと治療法を紹介したPart 1に続き、Part 2では、食いしばりによる顔の筋肉のコリやゆがみ、たるみを解消してイキイキとした表情を取り戻すセルフケア法を紹介します!
★ 人差し指で作る「指鍼(ユビバリー)」で 顔のゆがみ・たるみにアプローチ
★ 耳をひっぱるプレケアはウォーミングアップにぴったり。筋肉をほぐしやすくします
★ 噛むときに動かす / 側頭筋のコリをしっかりほぐす
★ デカ顔の原因にもなる/ 咬筋のコリをほぐす
★ 首美人の鍵、胸鎖乳突筋をほぐしてめぐりをアップ
★ あごの下にある オトガイ舌骨筋+顎二腹筋を揺らして二重顎を解消
◯ 相談したのは… STORYライター竹永久美子
食いしばりがひどすぎて歯に炎症を起こし、とうとう先月神経を抜くハメに(涙)。歯科医に相談してマウスピースを装着し始めたところですが、慢性的に肩コリに悩まされ、なんとなく顔もたるんできた気がして焦ってます。
◯ 教えてくれたのは・・・美容鍼エステ ハリジェンヌ 光本朱美院長(みつもと あけみ)院長
芸能人やモデルなども数多く通う表参道にある美容鍼灸サロン『ハリジェンヌ』院長。
エスティシャン(仏)と鍼灸師(日本)の国家資格をもち、顔筋へのアプローチでセンターリフトした顔を作る独自技術は世界的にも評価が高い。『刺さない鍼ですべてを上げる!』(文藝春秋刊)『顔が上がる指鍼(ユビバリー)』(主婦の友社刊)も好評発売中。
「最近、顔のゆがみやたるみに悩んで当院を訪れる方の中で「食いしばり」のクセがある方が増えています。
スマホを使っているときなど、下を向く姿勢が続くと無意識のうちに歯を食いしばってしまう。一つのことに集中して頑張りすぎたり、うまく息抜きできていない女性に多いですね。食いしばりは左右どちらかに偏ることが多く、よく食いしばる方の筋肉がコリ固まり、血液やリンパの流れにも左右差が生じて、顔のゆがみ・たるみを引き起こし、そのままにしていると歪みがどんどん加速してしまいます。
指を鍼がわりに使い、固くなった顔周りの筋肉をゆるめて引き締めるマッサージは、食いしばりに効果的。
噛むときに使う側頭筋(そくとうきん)、咬筋(こうきん)の他に、耳の下から鎖骨へと走る胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)、あごの下にあるオトガイ舌骨筋(ぜっこつきん)と顎二腹筋(がくにふくきん)のコリをほぐすマッサージで、きゅっと引き締まった小顔を取り戻すことができますよ」
★ 人差し指で作る「指鍼(ユビバリー)」で 顔のゆがみ・たるみにアプローチ
★ 耳をひっぱるプレケアはウォーミングアップにぴったり。筋肉をほぐしやすくします
★ 噛むときに動かす / 側頭筋のコリをしっかりほぐす
★ デカ顔の原因にもなる/ 咬筋のコリをほぐす
★ 首美人の鍵、胸鎖乳突筋をほぐしてめぐりをアップ
★ あごの下にある オトガイ舌骨筋+顎二腹筋を揺らして二重顎を解消
ターゲットとなるのは顔周りの4つの筋肉!
1)側頭筋
2)咬筋
3)胸鎖乳突筋
4)オトガイ舌骨筋+顎二腹筋
人差し指で作る「指鍼(ユビバリー)」で 顔のゆがみ・たるみにアプローチ
美容鍼と手技を駆使したサロンテクニックをもとに光本院長が考案した「指鍼(ユビバリー)」。これで食いしばりによるゆがみ・たるみを解消します。
折り曲げた人差し指の第2関節の角2点に圧をかけて筋肉を刺激、コリをほぐしていきます。親指は支えとして、あるいは筋肉をはさんでもみほぐすときに使います。
耳をひっぱるプレケアはウォーミングアップにぴったり。筋肉をほぐしやすくします
ユビバリーを耳の内側に当て、親指と耳をはさむように強めに引っ張ります。耳たぶの下から上に少しずつずらしながら5回。血行やリンパの流れがよくなり、マッサージの効果がアップします。
噛むときに動かす / 側頭筋のコリをしっかりほぐす
頭皮が固い人は、噛むときに使う側頭筋が凝っていることが多いので、まず最初にここをしっかりほぐしていきます。
耳の上あたりにユビバリーを当て、左右にゴリゴリ動かしながら30回。少しずつ指をずらして側頭筋全体をほぐします。筋肉の内側にある血管の循環も高め、老廃物を流すように深いタッチで行うのがコツ。
左右の眉の高さが違う人は側頭筋が固いことが多いんです。ここをしっかりほぐすと顔のゆがみに効果的です。
デカ顔の原因にもなる/ 咬筋のコリをほぐす
食いしばりの影響で一番コリ固まるのが咬筋。ゆっくり大きく口をあけて、アイウエオと動かしてみてください。
口を開けにくいのは咬筋がコリ固まっている証拠。そのままにしておくと頬にもたつきが出てしまいます。
入浴時やスキンケアの際に、1日10回を目標に頬の筋肉をしっかり使ってアイウエオと動かしてみる動作だけでも十分咬筋のエクササイズに。そのうえでユビバリーでマッサージをすると効果的です。
口を開けたときにくぼむ部分の筋肉にユビバリーをぐっと当て、左右に5回ずつ揺らし、もみほぐしていきます。あごの上から頬骨の下あたりまで少しずつ上に移動して、咬筋全体をマッサージ。ゴリゴリするところは特に念入りに。
首美人の鍵、胸鎖乳突筋をほぐしてめぐりをアップ
食いしばりによって首を動かすときに使う胸鎖乳突筋が固く張った状態が続くと、コリが生じて血流やリンパの流れが滞り、フェイスラインのたるみを引き起こします。
左を向き、首の右側に浮き出る胸鎖乳突筋をユビバリーと親指ではさみ、左右に揺らすようにやさしくほぐして。
反対側も同様に行います。一ヵ所5回ずつ、下から上に向かって位置をずらしながら行います。
コリがほぐれると埋もれていた胸鎖乳突筋が立体的に見えてくるようになり、横顔がすっきり。頸動脈が通っているところなので、圧のかけすぎに注意して。
あごの下にある オトガイ舌骨筋+顎二腹筋を揺らして二重顎を解消
舌を動かす筋肉、オトガイ舌骨筋+顎二腹筋がこっていると、あごのラインがたるみ二重あごになってしまうことも。ユビバリーで筋肉を軽くはさみ、やさしく左右に揺らします。
こった筋肉をゆるめてから引き締める効果があり、すっきりシャープなフェイスラインに。
お風呂に入ったときなど〝ながら〟ユビバリーマッサージを習慣に。食いしばりは日中のストレスが原因になることも多いので、日中も気づいたら取り入れてみるのもいいですね。
before
after
相当こっていたみたいで、最初はユビバリーを当てただけでイタタタ……という感じでしたが、次第に筋肉がほぐれてぽかぽかしてきました。
表情が動かしやすくなって口角がきゅっと上がり、自然な笑顔が作れるように。マウスピースと合わせてユビバリーマッサージを習慣にして、食いしばりによるゆがみ・たるみとすっきりおさらばします!
営業時間10:15~22:00(最終受付19:30) 不定休
https://harisienne.com/
撮影・取材/稲益智恵子