毎日マスクをするのが当たり前の生活になって、もうすぐ1年。
年末年始、久しぶりに家でマスクなしの時間を多く過ごす中で、ふと鏡に映る自分を見て「あれっ、私なんか老けた?」とショックを受けた方いらっしゃるのではないでしょうか?
実はこれが巷で話題の「マスク老け」!原因は顔の下半分である“下顔面”の筋肉の運動不足なんだそうです。教えてくれたのは、歯科医師で口もと美容スペシャリストの石井さとこ先生です。
仕事柄ほぼ1日中マスクをつけているというさとこ先生は、若い頃から“マスクを外したらほうれい線がくっきり”などのマスク老けを実感し、マスクをしたままでもできる顔トレを考案しました。
本記事では、さとこ先生がSTORY世代に特におすすめしたい顔トレ3種類をご紹介します。
○ プロフィール
石井 さとこ先生 歯科医師・口もと美容スペシャリスト
「ホワイトホワイト」院長で、歯のホワイトニングを日本で広めた第一人者。歯と体を美しく保つための食事や、歯が美しく見える口もとメイクについてのアドバイスに定評がある。女優・モデル・タレント・アナウンサーなど、多数のビューティーセレブからの信頼も厚い。
著書に「美しい口もと」(ワニブックス)、「マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ」(集英社)他多数
★ ② 目力UPとシャープなフェイスラインで若返りも叶う!「エモ筋トレ」
★ ③ 約2週間で二重あごにサヨナラ「下唇ふー」
★ 石井さとこ先生厳選! STORY世代におすすめしたい「マスク老け撃退顔トレ」3選
① まずはこれをマスター!すべての基本「モダイオラスほぐし」
モダイオラスとは、左右に口角の内側の少し上にある小さなふくらみのこと。口の中でここに舌先を当てて、下から上へゆっくりグイグイ押しながら左右10回ずつほぐしていきます。
回数は目安なので、隙間時間ごとに何回やってもOKです。
「もう1つ、舌を動かして舌筋を使うのも大きなポイント。舌筋は動かさないと、舌が下がり口呼吸になりやすいのでウイルスも入りやすくなりますし、舌筋が下がるとあごがたるんで、ほうれい線もできて老け顔になってしまいます。しっかり動かしてくださいね」(石井さとこ先生)
一番基本となるトレーニングですが、効果は絶大です。
② 目力UPとシャープなフェイスラインで若返りも叶う!「エモ筋トレ」
普段は使っていないエモ筋(感情で動く筋肉)を意識して縦と横に動かすことで、血流がアップし、運動不足の筋肉を目覚めさせることが可能。目力強化とシャープなフェイスラインが期待できます。
1.嬉しいサプライズがあったことを想像して驚いた顔をつくります。口も目も大きく開けて顔全体でびっくりした表情で5秒キープ。
2.次にぷんぷん顔をつくります。口角の横に空気をためて5秒キープ。1と2を交互に行います。
回数に決まりはありません。マスクを外せる自宅で思いっきりやってみてください。
老化防止に加えて若返りも期待できる、嬉しいトレーニングです。
③ 約2週間で二重あごにサヨナラ「下唇ふー」
スマホを見る時間が増え、一層悩みが深刻化している二重あご。そんな二重あごの改善と防止に最強のトレーニングです。
姿勢を整え、胸を張って背筋を伸ばして顔をゆっくり天井に向けます。首の前面がしっかり伸びたら息を吸い込みます。
下唇を上に向かって引き上げながら、5秒かけて「ふー」と息を吐きます。これを3回続けます。
マスクに隠れた下顔面から首の筋肉まで鍛えられるので、二重あごだけでなく下あごのたるみにも効果的です。
まだマスク生活は続きますので、今なら誰にも知られることなく、老けを改善できます!
逆に、今やらなければアフターコロナは見た目+10歳なんていう恐ろしい事態になってしまうかも……。是非さとこ先生のトレーニング、試してみてください。
今回ご紹介した3つのトレーニングは、石井さとこ先生の近著「マスクしたまま30 秒!!マスク老け撃退顔トレ」(集英社)に掲載されています。そのほか、著書では15通りの顔トレのノウハウを文章と動画で徹底解説。詳しく知りたい方はご覧になってみてください。
取材/篠原亜由美