マスク生活も長くなり、濃いめよりカラーレスメークがなじむと実感。でも、ともするとスッピンに見えたり血色悪く見えたりと、悩みどころ。40代のカラーレスメークで押さえるところ、気をつけるところを、ヘアメーク・朝日さんと圧倒的透明感を持つ奇跡の41歳の田中さんにお聞きしました!
★「何もしてない風」に見せるのがカラーレスメークの醍醐味
〔朝日〕
カラーレスメークって色を使わないメークと思っている人も多いけれど、そうじゃない。カラーレスメークとは肌なじみがいい色を使ったメークのこと。
STORY世代は色物メークをせずにはいられない世代ですよね。陶器肌がブームだった世代なのでテクはあるけれど、ついやりすぎて引き算や抜くことが苦手な印象です。
さらに、カラーレス=血色が悪くて疲れた人に見えてしまうと、勘違いしている人も多いのかなと思います。
〔田中〕
カラーレスメークはマスクをしている時でも強く見えず、柔らかく優しい印象になれるから、私もする機会が増えました。とはいってもみなさんが心配しがちな血色悪く見える問題はあるので、カラーレスだけど血色感を足すことって大事ですよね。しかも春だから、温かみもメークに感じさせたい。
〔朝日〕
そう、カラーレスメークは色を塗らないことではなく、塗ってあるように見えないメークのこと。40代は色を使いすぎてしまうと老けて見えたり怖く見えてしまうこともあるので、カラーレスメークはオススメですね。
〔田中〕
カラーレスというとベージュや薄いブラウンなどのイメージかもしれませんが、40代になって血色よく見える淡いピンクやコーラル系を選んでいます。
〔朝日〕
今日の田中さんの淡いピンクのメークかわいいですね。今っぽいカラーレスメークは質感が大事。
それが映えるのは田中さんのようなくすみを感じないツヤのある肌があってこそ。たとえシミがあったとしてもくすみがなければ全く気になりません。だからこそメーク前のスキンケアの段階での土台作りが重要。
〔田中〕
分かります。私もスキンケアで気をつけているのはツヤと、くすみのない透明感です。どうしても冬の寒さと乾燥の名残りでザラつきが出てくるので、定期的に角質ケアは取り入れます。
〔朝日〕
保湿は大前提ですが、田中さんがされているという炭酸パックも肌の代謝が上がって血行がよくなりますよね。
〔田中〕
そうなんです。週に1、2回取り入れるだけで変わります。オイルはベタベタすると敬遠する人もいますが、この年齢になると必要なんだなとますます実感しています。
私も肌が硬くなっていると感じたらオイルを導入液として塗ったり、シワっぽくなりやすいところに塗るようにしたら肌が柔らかくなり、水分を取り込みやすくなりました。苦手な人は部分的に使うのでもいいと思います。ツヤがあればシミもシワもカバーできます。マスクで荒れがちになるからレスキューコスメも持っておくと安心です。
40代のカラーレスメークのポイントは何でしょうか?
〔朝日〕
色味は田中さんがしているような、溶け込むような血色感が出る淡いピンクやコーラル系がいいと思います。マスク生活ですし、目元にマスク生活ですし、目元にその色を持ってくると印象が和らぎます。
ツヤをプラスするのにハイライトは使いたいですが、STORY世代はギラッと感は禁物。肌なじみがよくて光を受けやすい練り系のハイライトをほんのり入れるのがベスト。
〔田中〕
淡いピンクやコーラル系は目周りがくすんでいる時もそのくすみを活かしてメークができるので便利(笑)。目元に赤みがあるとそれだけで女性らしさも出ますよね。
〔朝日〕
肌はツヤがありながらもフォギー感があればカラーレスでもヘルシー。マスク落ちを心配してパウダーを重ねてしまう人も多いですが、パウダーを使うならフェイスライン周りだけにしてツヤとセミマットのメリハリをつくってみてください。
〔田中〕
私もパウダーを使うのはほんの少量でさっとだけにしています。
◯ 田中さん愛用の 「映える」カラーレスもの
「みずみずしくまるでスキンケア感覚で使えるところが作り込みすぎにならず好きです。新感覚のジェルクリームで軽やかさマスク生活にはベスト」
「ハイライトと混ぜて使ってます」
撮影/黒沼 論〈aosora〉(人物)草間智博(静物) ヘア・メーク/k .e .y(田中さん分) スタイリスト/ 朝倉 豊 取材/立花あゆ ※情報は2021年3月号掲載時のものです。