Beauty特集

JJビューティーの巨匠に聞く「あの頃のメイクとこれから」

1990年~2000年初め、
メイクの楽しさが女の子たちを輝かせていた

正しいメイク方法で、憧れと自分の持つ美しさを表現できる
藤原美智子

JJでは1993年から1997年まで連載やメイク特集を担当していました。こんなに長くやっていたことに驚いています。連載時はスーパーモデルブームで、「メイクってこんなにも変身できるんだ!」ということが日本の女の子たちに浸透し始めていた頃。でもメイクの正しいHow toが知られていなくて。正しいメイク法をマスターすれば、憧れの女性のような美を自分に取り入れることができる、そして自分の魅力を開花できることを知ってほしかった。当時は、眉を整えている女の子が少なく、だからこそ眉のテーマでさまざまな人の眉を変え、道具も紹介しました。グレーだった眉もブラウンで描くことを提案し、おしゃれの幅が広がっていきました。JJの読者は軽やかで、なんでも挑戦してみようという意識を持っていたので、それを受け入れられたのがとても嬉しかった! メイクは〝なりたい自分になるための一手段〞ということを伝えられたと思っています。

  • 1998年6月号

    モデル/梅宮アンナ 撮影/海田俊二。「'90年代後半、スーパーモデルは夢や憧れを体現していました。洗練モードメイクで〝スーパーな私〟を表現」。藤原さんのお気に入り表紙。
  • 2001年8月号

    モデル/小畑由香里 撮影/三枝崎貴士。「身近なモデルが支持されるようになってきて、ヘアメイクもナチュラルに」。ファッションはカジュアル人気に移行した頃。
  • 2003年4月号

    モデル/Mie 撮影/村山元一。「誌面できちんと感が大事にされ始め、眉は少し角度をつけてキリッと描いて知的さを意識しています」。ハンサムなパンツスタイルにも注目が。
  • 2003年5月号

    モデル/Mie 撮影/村山元一。それまで比重が少なかったOLコーデも特集されるように。「服にリアリティがあるぶん、ヘアはストレートにしテンションを合わせています」。

 

Profile
ふじわら・みちこ(LA DONNA)/女性誌のメイクページのベースを作ったと言えるほどの存在。常に第一線で活躍し続け、美しさを引き出す品格あるメイクは信頼を集めている。

 

基本をマスターすれば
どんな流行眉も可能です

Q
美しいメイクと流行のバランスをどのように考えていますか?
A
私は川とともに流れるタイプですが、変わらずに大事にしているのは、透明感と品性。そこに流行を加えることです。20代の頃からずっと、その人ですら気がついてないような魅力や美しさをメイクによって表現したい、と思ってきました。眉もグレー一辺倒から、時代とともに変化していますが、黄金比率をマスターしていればどんな流行眉もその人に似合わせることができます。

  • 1994年11月号

    撮影/高梨浩二。「この頃はまだ道具が少なくて、このページで紹介している画材屋さんの『エボニー』で眉を描いたり、ブラシにつけて眉マスカラ風に使ったりしていました」。
  • 1995年2月号

    モデル/SONOMI 撮影/南雲博幸。「スーパーモデル前は、げじげじ眉の上にペンシルでとりあえず描いてみるという感じでしたね。その後は眉に意識が向いてみんな整えるように」。
Q
眉の黄金比率とは?
A
眉頭は、目頭と鼻筋の間に。眉尻は小鼻と目尻を結んだ線上に、眉頭と眉尻は同じ高さに。これが黄金比率。メイクは肌の上ではなく、骨格の上にするもの。まず基本を知って、流行はアレンジする部分です。

  • 1996年4月号

    モデル/畑野浩子 撮影/富田眞光。 メイクのプロセス紹介をしっかり見せて教えてくれた藤原さん。「実は、今もこの頃も、眉の黄金比率は同じなんです」。

 

「眉は目の額縁」
眉を変えることで目も輝きます

Q
藤原さんの連載には眉をテーマにしたレッスンも多かったですよね。
A
眉に手がついていなかった時代だからこそです。眉は目の額縁、額によって絵画の印象が変わるように、目も眉を変えるだけで輝きが増す大事なパーツですから。
Q
バランスのいい眉に行きつくまでが難しいという読者の声も。
A
夜メイクを落とす前に、最大限に濃く眉メイクをしてみるのがお勧め。そこから引き算をして、目元に合う眉を見つけていくといいですよ。

  • 1996年8月号

    モデル/畑野浩子 撮影/富田眞光〈人物〉、山下昌身〈静物〉。「正しい方法なら、街を歩けるメイクと顔になれるということを伝えたくて」。
Q
昔はメイクが楽しかったけれど今は忙しくて、ルーティンというSTORY世代 も多いんです。
A
40代は今までのメイクが似合わなくなる変化の時期ですが、逆にメイクを楽しむきっかけにもなります。リニューアルする方法を見つけ、経験という知的さを武器にして自信をもってほしい。大丈夫、できるから。STORY世代こそ美を花咲かせましょう、とエールを送りたいです。

 


ただ甘いだけじゃない、ブレない軸と意志のあるメイクがJJらしさ
黒田啓蔵

2000年頃 からファッション企画やビューティ企画、表紙撮影に呼んで頂くようになりました。目ヂカラが主流だったので眉は軽く描く時代でしたが、モデルさんを生き生きと見せたいことがまず第一。彼女たちがその時代の空気を纏っていたので、私は彼女たちの良さを引き出すことで自然とその時代のメイクをしていたのだと思います。目ヂカラという共通項があり、〝可愛いゴージャス〞時代の細いけれどしっかりある眉から、〝愛され系〞の色が軽い眉尻が短い眉に変化していきました。JJはただ甘いだけではなく、軸があって意志があって、それを大事にしていました。さまざまな企画を担当させてもらったなかで、時々冒険的なヘアメイクをすることも。読者さんにはメイクを楽しんでもらいたいから、そのまま真似しなくてもヒントになれば、と挑戦していました。それを許してくれる余裕と自由がJJにあって、みんな楽しんで作っていた。それが読む側にも伝わっていたと思います。

  • 2000年6月号

    モデル/小畑由香里、園原佑紀乃、高垣麗子、田波涼子、真山景子 撮影/赤尾昌則。「JJはモデルさん同士、仲が良くて楽しかったですね。この時はアクティブなヘアメイクに」。
  • 2000年8月号

    モデル/田波涼子 撮影/赤尾昌則。眉はアーチ型が主流。「涼ちゃんをイメチェンさせたくて、ボブ風にアレンジ。JJらしい品の良さを残しながら冒険し、採用されたカット」。
  • 2000年9月号

    モデル/田波涼子 撮影/赤尾昌則。黒田さんのお気に入り表紙。「可愛いよりかっこいいを強調するために、タイトなヘアとヘルシーなメイクに」。グラマラスが人気ワードの頃。
  • 2002年2月号

    モデル/RINA 撮影/長谷川勝久(イ マージュ)。「ミックスコーデに合うように、ヘアメイクも女の子らしさとシャープさをプラス。眉の色は明るく眉山の角度が緩やかになりました」。

 

Profile
くろだ・けいぞう(Iris)/雑誌や広告、ドラマ撮影、化粧品開発など幅広く活躍。そのヘアメイクは、女優さんたちから「黒田さんじゃないと私の顔にならない」と言われるほど。

 

大人は肌と眉を仕上げたら
それだけで成立します

Q
JJで活躍されていた2000年頃は目ヂカラ重視でしたね。
A
ポイントを1つ作るメイクで、当時は目ヂカラ。眉は、軽く短く、眉がない人も多かったですね(笑)。
  • 2000年1月号

    モデル/小畑由香里、金子絵里、田波涼子、能世あんな 撮影/中村文隆。可愛いゴージャススタイルが一世を風靡。「コンサバ企画はメイクをおとなしめに女らしさを意識。眉は細めに」。
Q
2000年頃は自分が楽しむメイク、2005年頃から人の目を意識するメイクに変化していきました。
A
人の目を意識しないと成立しなくなった時代の流れですね。悪いことではないですが、窮屈になってくると美しさを封じ込めてしまう気がします。メイクにとって解放感とゆとりは大事です。
Q
黒田さんは眉をどう考えていますか
A
眉は、顔の中で一番顔に合わせないと美人度が上がらない部分。絶対的バランスを守ったうえでアレンジすれば時代感も出て、堂々といられる美しい女性になれるはずです。
  • 2000年2月号

    モデル/高垣麗子、田波涼子 撮影/浅田敏之。「フォークロアが流行っていて、トータルバランスで真似できるようにヘアを提案。冒険できて楽しかった撮影です」。

 

メイクを楽しむマインドを
呼び起こせば、輝き続けられます

Q
40代になるとメイクが更新できず悩むという読者の声もよく聞きます。
A
20代は、勢いがあるから眉が細くても平気ですが、40代から眉は若々しさを演出するもの。眉と肌をきちんと作れば、他は軽くても成立します。流行は1/10ぐらい少し加えるだけでいいんです。肌を厚塗りすると逆に老けて見えますし、人生経験があるから省く潔さも必要で、それが美しさに繫がります。
  • 2000年5月号

    モデル/小畑由香里、園原佑紀乃、高垣麗子、田波涼子、畑野浩子 撮影/江口博彦〈人物〉、中野健治〈 静物〉。「1日3~4人担当 のことはよくあって、夢中で メイクをしていました(笑)
Q
メイクに後ろ向きな40代はどう向き合えばいいのでしょう?
A
「忙しいから」を言い訳にしないでほしいですね。JJを通して若い時に経験しているから、メイクを楽しむマインドは絶対持っているはず。一瞬立ち止まって今の自分に必要なポイントを何か1つ見つければ、必ずまた輝けます。生活を大事にしながら、引き出しの奥にしまい込んだマインドを呼び起こしてあげれば、すぐにキャッチできます。ずっときれいでいたほうが、これからの人生も楽しい気分で過ごせるのでは?

撮影/資人導(vale.) ヘア・メーク/辻元俊介(LA DONNA)〈藤原美智子さん分〉、齋藤有希子、林 佐知子(ともに資生堂ヘアメイクアップアーティスト)〈読者分〉スタイリスト/竹村はま子〈モデル分〉 取材/小花有紀、味澤彩子、尾崎亜佐子

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