年齢を重ねた髪は、白髪による老け見え印象に加えて、髪の乾燥やうねりなどもあいまって、光を均一に反射しないなど、艶やかさのない冴えない印象に。鏡に映った、しょぼんとした自分の姿を見て、気持ちが下がりがちな更年期がより一層暗くなることも……。そんなときは、「オイル」か「ヘナ」が効果的。髪につややかな輝きやハリ、ボリューム感を呼び戻すテクを教えます。
更年期世代のヘアを「オイル」で再発光!
くすんだり、暗かったり、老け見えに繋がるツヤのない髪も、オイルの上品なツヤ感を駆使して顔の印象アップ。10~20代に定着したギラッ&ペタッとしたオイル仕上がりのイメージが先行し、40代には食わず嫌いなオイルも、量とつけ方を守れば、白髪や髪質の変化、パサつきなど、悩み多きアネフォー髪をいきいきと輝かせてくれる相棒に。ひし形・外ハネのショートボブも、顔周りのたるんだ印象をリフトアップしたかのように誤魔化せます。モデル/内藤有耶さん(48歳)
Point/オイルの使用量
パール粒大にワックスをとり、そこにオイルを半プッシュ。1プッシュでは多く出過ぎて、つけすぎになってしまうので、遊びを残した半プッシュ押すくらいが適量です。手のひらでオイルとワックスをよく混ぜ、自分の両手で友達つなぎするように、指と指の間にも行き渡らせます。
Point/オイルのつけ方
フェイスラインの延長線、ポニーテールを結ぶようなトップに向かって、指の側面についたオイルを髪の裏側につくように耳脇から手ぐしでかき上げます。髪の裏面にオイルがつくので、ふんわりとボリュームが出て、適度なツヤ感をオン。髪の表面に撫でつけるようにオイルをつけると、ボリュームダウンしてトップがつぶれ、老け見えを加速してしまうので要注意!
Point/分け目の作り方
ピッチリと分け目を作るのではなく、ジグザグ分けが基本。トップのボリュームがないと、老け印象に直結するので、ふんわり立ち上げることはマストです。さらに、白髪が目立ちやすい部分だけに、白髪染めのリタッチの間隔が空いてしまうときにも、ジグザグ分けでカバー。ボリューム不足&白髪、貧相な印象になってしまうのを回避すれば、ファッションと好バランスに。
Point/前髪の分量
オイルで仕上げたすだれ前髪や透け前髪は若い女性たちの定番だけど、40代の前髪は、このくらいの抜け感ボリュームがちょうどいい。顔が暗くもなく、額を出し過ぎ感もなく、額の肌色がちょうどよく見えて顔印象を明るく見せ、生え際の白髪や額のシワなど、気になる年齢悩みもしっかり隠せます。
更年期世代のヘアを「ヘナ」で再発光!
白髪隠しのカラーリングの頻度が多く、乾燥ダメージの影響が大きい更年期世代のヘア。頭皮環境や毛穴なども加齢の影響を受け、しっとりつややかな髪を育む環境も揺らぎがち。高発色なケミカルなヘアカラーのおしゃれもいいけれど、おすすめは100%天然素材のヘナ。泥パックのようなテクスチャーで植物由来の栄養成分を塗布することで、白髪染めを行いながら、美髪を育む頭皮環境を整えます。ハリやコシのある発光ツヤ髪、エシカルな時代を健やかに、アネフォー白髪染めの選択肢として取り入れて! モデル/佐藤陽子さん(40歳)
石垣島の契約農家で栽培された、100%オーガニックなヘナ。これを水で溶き、髪と頭皮をパックするように塗る。白髪染めと同時に頭皮を植物の恵みでケアして、乾燥や年齢で疲れた頭皮を、健やかなツヤ美髪を育む環境に整えます。
Point/トップの白髪がツヤオレンジに
白髪が目立ちやすく、ツンツンはねてしまうトップの髪も、しっかりヘナのオレンジの色みが入って、光沢がアップ。ヘナをするたびに頭皮環境が整え、しなやかなハリが出て、ボリュームのある立ち上がりに。
Point/うるおってまとまる
ケミカルなカラーリングでは、髪の油分が奪われ、パサつきがち。その点、ヘナでのカラーリングなら、天然の栄養成分を補えるので、全体にまとまり感が出て、ダメージを受けやすい毛先も落ち着き、大人のしっとりダウンスタイルに。
Point/M字の生え際を隠す
更年期世代特有の悩み、薄毛と白髪を隠すことで、老け見え回避。普段、後ろでひとつにまとめる時も、老けて疲れて見えぬよう、額が後退し、薄く寂しく見えるM字部分を前髪スタイリングで隠すだけで、どんなおしゃれにもハマる、品のいいローポニテが完成します。
Before/全体的にパサつきの目立つ、広がった髪。光を反射せず、暗い印象に。
撮影/古水良(cheek one) 取材/羽生田由香 撮影協力/uka 東京ミッドタウン 六本木