OVER45歳以上の人なら心当たりのある「45歳からガクッと来る」説。一般的に更年期とは、閉経の前後5年間、およそ45~55歳のことを指すのですが、更年期を折り返しているものの、数年前と変わりなく元気でいきいきとしている先輩美容賢者たちは、どう乗り越えているの? 更年期の変化に対する様々なケアやマインドをリサーチ。ほんとは教えたくないこと(!?)も、こっそり教えてくれました。
STORY美容ライター 尾崎亜佐子 52歳
長年、 ビューティページを担当。新しいスキンケアやメークアイテムを試しながら、その日の顔を仕上げることが好きというほどの大の美容好きで、多くの品を研究してたどり着いたお手入れの賜物である美しい肌は圧巻。
━「更年期かも」と思い始めたのは、どんな変化から?
48歳の時、生活も食べるものも今までと変わらないのに、急激に太り出して……。特に、今まで無縁だったお腹周りの脂肪にびっくり。実は、当初、脂肪だとわからずお腹が膨れる病気だと思って婦人科へ行ったほど。
━ガクッと来た時から今日まで、どんなことをしてきましたか?
不足する女性ホルモンを補いたくて、エクエルを飲んだり、なるべく豆乳や豆腐など大豆製品をとるほか、婦人科系にいいと言われるザクロのペーストを食べています。気分の変化に対応する漢方も取り入れることも。
更年期は気分が落ち込みやすいと聞いていたので、いつも楽しめることや目標にすることを思い描くように。そして過度なストレスを感じる場所に身を置かないようになりました。気のおけない友人とお酒を飲んでしゃべったり、韓国ドラマ(好きなのはナム・ジュヒョク)を見たり、携帯でマンガを読んでいます。
視力の低下対策に、オシャレに見えるメガネを作りました。かけるときもウキウキ、気分を上げて。
━週1の運動は必須、できない日が続くと途端に体が緩むのを実感!
あまりに体重増が続き、2020年よりパーソナルトレーニングをスタート。8年で12キロ増えた体重を8キロ戻しました。それから、週に一回は必ず運動をするように心がけています。また、トレーニング開始とともに高タンパク低脂質の食生活にシフト。骨粗鬆症の数値を昨年測ったら、優秀でびっくり(笑)。更年期は骨粗鬆症検査の数値も下降気味になるそうですが、タンパク質多めの食事と運動が大事だと先生も太鼓判をくれました。しかし、時にはパンケーキを食べたり、無理はしすぎず程よく楽しみます。
━肌や体、心の変化を解決するための、相棒を教えて!
<スキンケア>
何より肌の保湿は徹底的に。化粧水を朝晩10回入れ込む(忙しい時はコットンパック)ようにしたら、肌は乾きにくくなり、むしろ40代前半よりツヤが出るようになりました。
けれど、急に目元の小ジワが増えたことに気づいた48歳。普段から毎日のスキンケアは“保湿重視で丁寧に”と心がけていたので、そこまで肌の調子の低下を感じなかったのですが、上瞼は特に萎んだ感じになり、眼輪筋を意識したアイケアに変更。エピステームのアイパーフェクトショットやポーラのB.A アイゾーンクリームで、目周り全体をケアするように。
<ヘアケア>
分け目や前髪のボリュームが減ったのが気になるようになり、リアップリジェンヌを継続使用中。使用して約6ヶ月めから抜け毛が減ったと感じるように。トータル3年使ってます。
シャンプー、トリートメントも、髪にハリとコシを与えるものを愛用。月イチでヘアサロン エリルミーでのトリートメントも欠かしません。白髪も増えたのでカラーの頻度が増えましたが、髪に合わせて薬剤を考えてくれるので、髪質は前より良くなったような気が。
<ボディケア>
身体も乾燥しやすくなる更年期。季節に合わせてお風呂上がりのケアをチェンジ。夏も湯船に浸かって、巡りを良くします。好きな香りのバスオイルで、カサつきやすい気分も肌もしっとりリラックス。
<睡眠>
7時間は寝るようにしています。最近眠りの質が悪くなってきたのを感じピローミストやマインドフルネスを取り入れるようになりました。シンピュルテのマインドフルフレグランスがお気に入り。夜通しパソコンに向かって入稿とか、夜中まで飲むとか、無理な夜ふかしはやめました。
<フェムケア>
弱酸性の専用のフォームで洗い、デリケートゾーン用のオイルやクリームでケア。シンプリスのセラムとウォッシュがお気に入りですが、センシュアル ネンマク ケアというサプリも愛用。
━更年期期間をよりよく過ごすために、後輩たちに伝えたい言葉は?
更年期はホルモンバランスのせいで気分が落ち込んだり、やる気が出なくなったり…自分はこんなはずではなかった、と落ち込んでしまいがちだと思います。
しかし、いつも何か好きなこととかこの先やりたいことを思い描いておくと、目標があるので落ち込んでる場合じゃないと気持ちを切り替えられるはず。目標は、たとえ小さなことでもよくて、「数ヶ月先には楽しみな旅行に行く」とか「誰かとご飯に行く」とか、常に何か楽しみな予定を作って過ごすのがおすすめです。
私は昔から目標設定したがる傾向があって、いつも何かになりたいと思っているタイプ。それが叶うと次にはこういう風になっていきたい、こんな仕事ができるようになりたい、という感じ。それが、キラキラとして更年期を過ごしていける一つの方法だと思います。
更年期を早いうちから意識しすぎるのもあまり良くないとも思っています。女性であればみんなが通る道だから、なんでも話して相談しあえる同年代の女友達は大切にしておくと、夫や子どもにはなかなか言えない悩みも「私はこんなだよー」「こうするといいよ」って更年期情報交換もできて、かなり心強いはず。