唇が薄くて色もなく、何も塗っていないと病人のように見られてしまう私。昔からそんな唇がコンプレックスで、今まで落ちない口紅をいろいろ試してきましたが、食事後はフチだけになっている事も多く、結局塗り直さないといけませんでした。
コロナ禍になってからは、マスクで唇が隠れるのでそこまで意識しなくて済んでいましたが、いよいよマスクも外す雰囲気になり、先日友達がリップアートメイクをやったと聞いて、私もやりたい!と言う気持ちが大きくなってきました。今までアイブロウやアイラインのアートメイクは主流でしたが、最近は友達の間でもリップアートメイクが気になっている人が増えてきています。
今回は、アートメイクについて、サロンでの施術の流れ、施術中の痛みや施術後の経過など、私が実際に体験した内容を詳しく紹介していきたいと思います。
アートメイクとは
医療アートメイク(メディカルアートメイク)とも言い、皮膚のごく浅い部分に専用の針で色素を入れる、医師の管理下で行う医療行為です。肌の真皮の奥まで色を入れる刺青やタトゥーと違って、より浅い表皮と真皮の境目に施術するので、定着しつつ、肌のターンオーバーとともに色が薄くなっていくのが特徴。 流行に合わせデザインを変えられるメリットがあります。
リップアートメイクとは
唇の皮膚のごく浅い部分に専用のマシンを使ってインクを入れていく施術法。初めはしっかり色が入るけれど、定着はナチュラルな色味に仕上がります。食事をしても汗をかいても落ちることなく、つけたての口紅を塗ったようなキレイな唇をキープできるのが魅力です。1回目は身体の反応で色が定着しにくい為、2回以上の施術が必要です。完成後は色の定着は2〜3年程度と言われています。
*個人差があります。
アートメイク体験サロン
私が施術を受けたサロンは、恵比寿にあるArtmake LAB. 。
2022年9月にオープンしたサロンで、広々としていて清潔感があります。
今回担当してくださったのは、アドバンスアーティストの山名さん。アートメイクは医療行為なので、徹底した衛生管理のもと、看護師資格保有の専任アートメイクアーティストが施術してくださるので安心です。
施術の流れ
①施術の説明
担当する山名さんから施術の流れや経過、定着の過程など、施術に関する注意点の説明を受けます。タブレット端末を使って、画像を見せていただきながら丁寧に説明してくださり、とても分かりやすかったです。私はアトピー体質なので、最初は薄めに色を入れて様子をみましょうと言われました。ひとつひとつ質問がないか聞いてくださるので、その都度疑問がクリアになり、とても安心感がありました。説明後は医師の診察を受けて、肌状態やアレルギーの有無などをチェックします。
②麻酔&色選び
施術部位に麻酔クリームを塗布します。ラップをして20分ほど待つ間に色選びをするのですが、たくさんの色があるので、決めるのが本当に難しい!ピンク系、オレンジ系、赤系、ベージュ系の中から、色をミックスして作ってもいいので、いろいろ迷ってしまいますが、山名さんが私の希望に沿っていくつか色を選んでくださり、その中からまた悩んで、やっと色を決めました。
私は、くすみを取るピンクオレンジと、血色を出すレッドオレンジをミックスして色を入れてもらう事にしました。
私が選んだ2色がこちら。山名さんが、ご自分の腕にインクを塗って見せてくださったので、塗った時の色のイメージがしやすかったです。
③デザイン決め&マーキング
麻酔が効いてきたら、一度麻酔を拭き取ってリップデザインのマーキングをします。初めに、どんな唇になりたいかを伝えて、一緒にデザインを決めていきます。オーバーリップもいいなと思いましたが、あまりやりすぎると、肌と唇で色の入り方が変わってしまうと言われた為、私の唇に合ったちょうどいいラインに色を入れてもらうことにしました。マーキングは、特に時間をかけながら丁寧に書いて下さり、私も一緒に鏡を見て随時確認しながら、納得のいくラインに仕上げて頂きました。
④施術スタート
カウンセリングの内容で、丁寧にデザインを形どります。アイブロウなどの施術と比べて痛みが強いと言われていたのでドキドキしましたが、私は耐えられないほどの痛みではありませんでした。どちらかと言うと、ジジジッと唇を削られているような音がするのがちょっと怖かったです。2回重ねて色を入れていくのですが、痛みを感じる時は随時麻酔を追加してくれます。
④ 完成
施術が終わった後は、唇がつっぱったような違和感はありますが、痛みとかは特にありません。アフターは、口紅を塗りたてのようなとっても綺麗な色!すっぴんの唇と比べると、顔色の良さも一目瞭然です。色味は、麻酔が抜けた後の方がさらに発色がよくなります。
⑤ダウンタイムの説明
最後にアフターケアの説明があります。定着を良くするために、以下のことを気をつけます。
- 施術後2時間ほどは飲食を控え、当日は飲酒も控える
- 炎症予防のため、3日ほどは唇になるべく飲食が触れないようにする。(ストローを使ったり、熱いものや辛いものが口につかないようにする)
- ワセリンなどを綿棒などに取って、1週間は優しくこまめに保湿する。(上の写真は、サロンから頂いたビタミンAとDが配合された保湿剤)
- 施術後1週間は代謝の上がるような激しい運動、入浴、サウナ、エステを控える
- 唇の皮が剥がれてきても自分で剥かない
- 口紅やグロスはダウンタイムが終わってから使う(目安として、1週間から10日)
唇に水分が付かないようにするのはなかなか難しいですが、出来る範囲で頑張ります。
1週間のダウンタイムとその後の経過
アートメイクをして3日目から皮が剥け始め、完全に剥けた後は、施術後よりも半分くらいの色味になり、その後はほぼ色も変わらず落ち着いてきています。リップアートメイクは一時的に唇に大きな負担がかかるため、口唇ヘルペスを発症する方もいるそうなのですが、私は特に唇が荒れることはありませんでした。
寝起きでも唇に血色があると顔全体が明るく見えて、朝から気分が上がります!唇の色って本当に大事だなと実感しました。
唇のくすみや色がなくて悩んでいる方は、是非試してみてはいかがですか?
次回はリップアートメイク(リタッチ編)をレポートします!
*仕上がりには個人差があります。
取材/沢亜希子