髪の毛だけで人を魅了する異次元の美しい髪の毛を持つヘアパーツモデルの鈴木真奈さん。つややかな美しい髪の毛は、シルクのような触り心地で思わずずっと触りたくなってしまうほど‥その美髪には、知られざる秘密がありました。なぜ、彼女はヘアパーツモデルになろうと思ったのか?そして、髪で人を魅了するための努力とケア方法に迫ります。
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なびかせるとシャンプーが爆売れ!知られざるヘアパーツモデルの仕事って?
芸能事務所の社長に「切ろう」と言われていたものの愛着で切れず、この世界へ
学生時代に読者モデルの経験があり、結婚して子育てが落ち着いたタイミングで芸能事務所に所属しました。当時の髪の長さは、65cm。社長からは「髪が長すぎて役柄に合わないので、仕事が決まらなければ切ろう」と言われていました。しかし、髪に強い愛着があり1年間努力した末に「ならばこの髪を活かす仕事をしよう」と思い、ヘアパーツモデルの道に進むことに。その後、日本で唯一の髪専門モデル事務所「Silk Hair Parts Model Agency」を設立しました。ヘアパーツモデルの条件は、髪の長さが65cm〜75cmまで。80cm以上はテレビに映る際に枠に収まらなくなってしまい、長すぎても短すぎても良くないためこの長さと決まっています。
祖母に髪の毛を褒められたことが自分のアイデンティティに
髪のことを第一に考えたヘアパーツモデルのリアルな日常
ブラシは目的に応じて30本以上使いわけ
以前、雑誌で「ブラシマニア」として特集されたこともあるくらい、ブラシにはこだわっています。目的に応じて30本以上を使い分けていますね(笑)。
スタイリングにはテールコームを、頭皮ケアにはパドルブラシを、トリートメントの塗布には、プラスチックのコーム、艶出しには柘植櫛、動物毛など目的に応じて最適なものを選んで使用をするようにしています。
撮影の合間にも、携帯しているブラシで頭皮マッサージ
今回の撮影の合間にもポケットサイズのマッサージ用ブラシでマッサージをする鈴木さん。ちょっとした時間や移動の合間にマッサージをするんだとか。
また、朝晩の頭皮ブラッシングを習慣にしています。クッション性のあるパドルブラシを使用し、「美髪のツボ」である側頭部・頭頂部・後頭部を優しくマッサージするようにブラッシング。手でツボ押しもしますが、手が疲れると感じる時は電動マッサージャーも併用しています。ポイントとしては、無理に力を入れず、心地よい程度の強さで「ほぐす・ゆるめる」感覚が大切です。痛いマッサージはかえって頭皮を傷つけるので逆効果です!
意外かもしれませんが、髪の毛よりも「頭皮ケア」を重視しています。髪は「死んだ細胞」なので、いくら髪の毛自体をケアしても修復には限界があって、髪の毛を傷めないための頭皮ケアが重要だと思っています。
ブラウス¥15,950(トラッツォドンナ/kokode.jp)
髪は余った血でできる!タンパク質は1日120gを目安に
月1の美容院では1㎝だけヘアカット、先月と変わらない状態がキープできているかを答え合わせ
美容室には、答え合わせのために1ヶ月に1回、年12回通っています。「1ヶ月前と毛質が変わらない状態でいること」が目標なので、1ヶ月に1度毛質のダメージの確認と毛先を1cmだけ切るために美容室を利用します。カット以外には、月に1回美容室でプロの方にお願いをしてヘッドスパを受けています。自宅ケアでは得られない炭酸シャンプーやスパニストによるハンド技術がとても魅力です。
いちばん大事にしているヘアケアは…睡眠!
ヘアケアでいちばん大切にしていることは、「睡眠」です!
どんなに良いケアアイテムを使っても、睡眠が不十分では効果が半減してしまいます。東洋医学では、23時~1時は「肝」の時間帯とされ、血液を蓄え、解毒・回復を促すとされています。私はこの時間には就寝し、照明やスマホを控えた静かな環境で眠るよう心がけています。枕の高さは、首肩の血流に影響し、髪にも心配なのでオーダーメイドしたものを使っています。枕カバーは、厚すぎず肌にやさしい19匁の川俣産シルクを使用。ナイトキャップもシルク製で筒状のものを使っています。シルクはアミノ酸で構成されており肌や髪との相性は抜群!「寝ながらトリートメント」の効果があると感じています。
こんなことまで?毎日の排水溝チェックで髪の状態を観察
普段の生活でその他に気を付けているのは、まずお風呂場の排水溝にある、抜けた髪の塊です(笑)。必ず毎日確認します!抜けた量が適切か、自然に抜けた髪かどうか?切れ毛ではないか?など、日々髪の毛の状態を意識しながら生活をしていますね。お風呂は基本的に寝る2時間前に済ませるようにしています。例え100%乾かしていたとしても、髪の芯の部分は冷えているように感じてしまいます。それと、髪用のタオルは30回程度洗ったら新しくするようにしています。洗濯により生地がうすくなり、吸水性が落ちるからです。吸水性が落ちたタオルだとどうしても、ギュっと絞りたくなってしまうので、常にふわふわのタオルを使うようにしているのも拘りですね。
それから、筋トレもキレイな髪をキープするために大事にしている習慣です。成長ホルモンの分泌を促すことで、髪や頭皮の若々しさを保つことに繋がります。美容全般においてですが、「ストレス」は最大の敵だと思っているので、なるべく溜め込まないように心掛けています。
無人島に1つだけへアケアアイテムを持っていけるとしたら…「日傘」!
ヘアケアで睡眠と同じくらい大事なのは日焼け対策です。頭皮がやけると白髪のリスクも高まりますし、要注意ですね。同じところにずっと光が当たらないように分け目を定期的に変えています。
日々、紫外線を避けながら生活しているので、昼間は外食でもテラス席では絶対に食べません!家族で出かける時も紫外線を遮断したお店じゃないとダメですね(笑)。電車やバスに乗るときは、日光の日差しが一番当たらない真ん中に立つようにしています。出かけるときは、完全遮光の帽子と傘、サングラス、マスクで徹底対策。帽子の中に髪の毛を全部入れるので、家族には「正体不明」と笑われますが、髪でお仕事をしている以上、髪を守ることはプロとしての責任ですね。バスや電車の車内では、エアコンの乾燥から守るため、ショールを巻いていますよ。ますます正体不明に(笑)。
白髪ができるまでは現役で活躍したい
白髪ができるまでは、現役で活動し続けるつもりです!現在44歳ですが、白髪はまだありません。遺伝的な要素も大きく、祖母も60歳時点で黒々とした髪でしたね。生活習慣と体質の両方が影響していると感じます。ただ、白髪が出てきたら、引き際かなとも思っているので、できるかぎり、現役でいられるように気をつけられることはやっていこうと思っています。
撮影/当瀬 真衣 取材/能美黎子



















