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シングルマザーで子供を東大に。子育てを振り返り思うこと【お母さんが変われば子供が変わる】

こんにちは、はじめまして。子育てスマイルナビゲーターのたかみほです。今回より、子どもの教育や将来のこと、受験のことに関する悩みを常に抱えながら日々子育てに追われているお母さんへ向けて、様々なトピックで連載させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。

著書としては、昨年3月に出版した『シングルマザーで息子2人を東大理Iに 頭がよくなる「ルーティン」子育て』(徳間書店)があります。この本では、子育ての大原則、幼児教育から大学受験にいたるまでの道のり、お金のやりくりなど、仕事と子育ての両立メソッドをお伝えしております。「ぶれない子育て」と「ルーティン子育て」を意識してきた子育て方法や、お子さまの年代に分けた親の接し方も細かく記しております。シングルマザーにとっても、ワンオペ育児でお忙しくしているお母さんにとっても、また働きながら子育てをしているお母さんに共感を持っていただけるエピソードも多く交えたものとなっています。また、《お母さんが変われば子供が変わる》と題して、子どもとの向き合い方をお伝えしたブログも時折発信しております。
https://note.com/takasemiho


【INDEX】 ★ 「子どもに優しさを伝えること」が私にできること
★ 自分の心を上手にコントロールする方法は?

長男は大学院1年生、次男は大学3年生になりました。現在の私は、リフォーム会社に勤めています。従業員が少なく、総務や営業事務などの事務方のお仕事を1人で受け持っており忙しくしていますが、毎日がとても充実しています。

こういった今があるのは、「すべて自分の成長のために何か意味があることなんだ」と前向き思考で捉え、そのつどの困難に対応してきたことがよかったのかも知れません。我が家は、長男が小学6年生の時に夫と離縁しました。夫なしで母子3人で生活をすることは思った以上に大変で、いつも不安と背中合わせの毎日でした。父親がいれば子どもにたくましさや社会の厳しさなど、男性のロールモデルを見せてあげることができますが、それも叶いません。心の中では、「子どもたちに申し訳ないな」といつも思いながら、仕事と子育てを両立させてきましたが、〈がんばれた原動力〉はやはり2人の息子たちのおかげです。

「子どもに優しさを伝えること」が私にできること

母親として何ができるだろうか?と考えた時に、「子どもには優しい人になってほしい」と思ったので、唯一息子たちに教えてあげられることとして、私は息子たちに「優しさを伝える」ことでした。拙著に「お母さんが怖いから勉強する」だと失敗する、というテーマでお伝えしているページがあります (P.20)。お母さんは、常に子どもを陰から支える応援団長でいてほしいと思います。子育てを通して、子どもから学ぶことが多く、親も子どもから刺激や感動を得ながら成長させられていますので、「親と子は上下関係ではなく、互いに対等の関係である」ということを意識した子育てをしてほしいと願っています。

優しい子どもに育つには、怖い親や叱ってばかりの親になるのではなく、優しい話し方や笑顔など、居心地の良い場所・雰囲気を母親が作っていくこと、常に「優しいお母さんでありたい」と願い、努めて平常心でいることが大切なことではないかと思います。その思いは、自然と子どもたちに伝わり、「お母さんも頑張っている。僕も頑張ろう」となり、チームワークの良い家族になっていきました。反抗期もありましたが、それも一時のことで深刻に悩むことはなかったです。

子育てというものは、喜びよりも苦労の方が多く、また教育のこと、仕事との両立など、それぞれの悩みが数限りなくあり、日々子育てに疲弊しているご家庭も多いと思います。でも、そういった日々の疲れやイライラを子どもにぶつけることは、大変悲しいことです。子どもは、親の状況は分からないし、その心情を繊細に読み解く力もないし、大人ほど言葉数も持っていないので、自分の思いを表現することができません。

子どもは生まれてから自分のすることを、大人の表情を見て、善悪の判断をしながら育っていきます。笑顔でほめてくれて、応援してくれるお母さんの元であれば、子どもはすくすく育ちますが、お母さんの表情が怒っていたり、叱りながら子どもを動かそうとすると、子どもは自身の思いを表現することを消してしまい、親の指示に従い、言われるがままのことを行い、怖いお母さんが通り過ぎてくれることを選んでしまいます。

自分の心を上手にコントロールする方法は?

私の場合は、自分の周りに半径1メートルのシールドを置きました。それは、誰にも見えない透明のシールドです。嫌なこと、大変なことが起きて心が乱れても、そのシールド内だけで辛い気持ちを収めるようにしました。 そのシールドから見える半径1メートルの先には、元気な息子たちがいて、「お母さん〜」と笑って話しかけてきます。 イライラしている気持ちは、そのシールド内の空間に押し込んで、そのシールドから飛び出した私は、心穏やかなお母さんへと変身して子どもと接するようにしました。 「分身の術を使う」っていう感覚です。参考にしてみてください。

次回のテーマは「離婚訴訟しながらの中学受験って?」

たかみほ(たかせみほ) 子育てスマイルナビゲーター 1968年生まれ。共立女子大学文芸学部卒業後、航空会社のグランドスタッフに。結婚後、長男が小4、次男が小2の時に夫と別居。2年間の調停の後に離婚成立。シングルマザーとして働きながら、子供たちを中高一貫校へ。その後、2人ともに東京大学理科一類へ現役合格を果たす。
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