<ebureのワンピース>
アドーアのディレクターだった酒井さんが、エブールというブランドを立ち上げたと聞いて、自分でも驚くほどドキドキしながら3度ほど取材させていただいた私。実は、毎シーズン1着は買い足しているブランドです。
バーンドレッドのスエードのスカートや、シャンパンゴールドのレースのスカート。テントシルエットの黒のワンピース。こうしてみると、マスキュリン8割のワードローブの中、「ほんの少しの女」が、ほとんどエブールだったという。
私のスタイリングは、ほぼマニッシュだけれど、たまに着たくなるフェミニンは、同じブランドで構成されていたことに、びっくり! でもそれもそのはず。酒井さんの誠実さ、純粋なファッション愛、育ちの美しさは、おてんばな私のワードローブにとっての憧れなのです。
この春夏の新作で、心を揺さぶられたのは、オーガニックレモンカラーのワンピース。ウォッシュドリネンが映す、オーガニックなシトラスカラーは、エブールのラインナップの中でも、いわゆる王道。
着やすくてスタイルアップも可能で、品良く女で、シックに自立していて。あ、さらに、着て即着こなしが完成するのも、このワンピースの、このブランドの特徴。
もちろんこの状況下でのさまざまな事情もわかるけれど、すべてが新しくなった今だからこそ、女であること、品良くいること、カラフルに存在すること、を認めるべき!
撮影/佐藤 彩 スタイリスト・取材/大草直子 ※情報は2021年5月号掲載時のものです。