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Fashion大草直子さんの「今、ひとつだけ何かを買いたいなら“コレ”になさい」

大草直子さんが選ぶ5月の1着「【エブール】の女らしさは、私たちが何より必要な条件」

<ebureのワンピース>

ワンピース¥69,300(エブール/エブール GINZA SIX店)

アドーアのディレクターだった酒井さんが、エブールというブランドを立ち上げたと聞いて、自分でも驚くほどドキドキしながら3度ほど取材させていただいた私。実は、毎シーズン1着は買い足しているブランドです。

バーンドレッドのスエードのスカートや、シャンパンゴールドのレースのスカート。テントシルエットの黒のワンピース。こうしてみると、マスキュリン8割のワードローブの中、「ほんの少しの女」が、ほとんどエブールだったという。

私のスタイリングは、ほぼマニッシュだけれど、たまに着たくなるフェミニンは、同じブランドで構成されていたことに、びっくり! でもそれもそのはず。酒井さんの誠実さ、純粋なファッション愛、育ちの美しさは、おてんばな私のワードローブにとっての憧れなのです。

この春夏の新作で、心を揺さぶられたのは、オーガニックレモンカラーのワンピース。ウォッシュドリネンが映す、オーガニックなシトラスカラーは、エブールのラインナップの中でも、いわゆる王道。

着やすくてスタイルアップも可能で、品良く女で、シックに自立していて。あ、さらに、着て即着こなしが完成するのも、このワンピースの、このブランドの特徴

もちろんこの状況下でのさまざまな事情もわかるけれど、すべてが新しくなった今だからこそ、女であること、品良くいること、カラフルに存在すること、を認めるべき!

大草直子さん
大草直子さん
スタイリスト、エディター。1972年東京都生まれ。「ヴァンテーヌ」(現在休刊)の編集者を務め、その後フリーランスに。新刊『飽きる勇気』(講談社)が好評発売中。色を失った2020年を過ごしたからか、今年は「きれいな色」をたくさん着たいな、と思っています。そのために、庭でもいいから、「日焼けしたい」!

撮影/佐藤 彩 スタイリスト・取材/大草直子 ※情報は2021年5月号掲載時のものです。

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