40歳を迎え、どんどん「魅力ある女優」になっている小池栄子さん。撮影当日もフランクで自然体、イメージ通りの〝気さくさ〟にスタッフも感激しっぱなし。
年齢の重ね方や、夢の持ち方、またその叶え方……、この先に描く理想の大人像に似合うジュエリー＆ウォッチを纏いながら語っていただきました。
★ 伸びやかな生き方も、からっとした性格も。私たちが見習いたい
＜コツコツやってきて今、発言と年齢が嚙み合ってきたように思います＞
「友達に言われたのですが、ツッコミの言い方や発言の内容が小学生の頃から変わらないらしく（笑）。生意気だと思われても違うと思ったら『違う』と言ったり…若い頃はあまりNOと言えずに、みんなにいい顔をしてきたときももちろんありましたが、元来の私らしい振る舞いや発言がやっと年齢に追い付いてきたのかもしれません」
ダイヤモンドを囲うブラックラインが大人のモードに似合う。
イヤリング￥1,359,600リング￥1,329,00〈0 ともにK18WG×Dia〉（ ともにブシュロン／ブシュロン クライアントサービス）ブラウス（スタイリスト私物）
★ 40歳になって…「人の優しさ」に気づけるようになって自分と人を比べなくなりました
＜乙女心をくすぐる甘デザインラフな日常使いが大人の余裕＞
何気ない日常をドラマティックに演出してくれる上質なジュエリーで、シンプルな服に華やかさをプラスして。
フリヴォル ペンダントラージモデル￥522,500〈K18YG×Dia〉（ヴァン クリーフ＆アーペル）シャツ（スタイリスト私物）スカート￥119,900（ファビアナフィリッピ／アオイ）
★ 20代はシルバー派だったけど最近きになるのはゴールド！
「いつも着けているのは、主人からもらったカルティエの華奢なダイヤのネックレス。最近は、今まではチャレンジしたことのないデザイン性のあるモチーフに心惹かれます。あと、歳を重ねるにつれ、シルバーよりもゴールドがより好きになりました」
――昨年の11月に40歳に。どのように迎えられましたか。
毎年誕生日は主人と一緒にお祝いをするのですが、コロナ禍なので、主人がケーキとプレゼントを用意してくれてお家で過ごしました。年々私の方が記念日に関して雑になってきて、もし子供を産んだら主人を放ったらかしにして完全に浮気をされるタイプかもしれません（笑）。
――40歳になって心境の変化はありましたか。
コロナ禍の影響もありますが、考えがよりシンプルになりました。必要なものとそうでないものがはっきりして、仕事に関しても得意なことと不得意なことが見えてきたように思います。
――今まさに女優に磨きがかかって。
20代でグラビアをやっていたときから、女優になりたい思いは一貫していてブレなかったんですよね。グラビアもテレビのバラエティ番組も、すべて今の私を作ってくれた大切なもの。いろんなことをコツコツやっていくのが結局道を開いたのかなと思います。
――とってもポジティブですね。
私よりも主人がとてもポジティブなので、彼と出会ってからネガティブだった思考が変わりました。彼は〝なんとかなるさ精神〞の強い人で、いつも『お前は大丈夫だ』と言ってくれるんです。言われてとてもうれしいので、私も友達にそういう言葉をかけています。
――なるほど。
これまでを振り返ったら、そういう言葉で自分も励まされてきたんですよね。『一緒に頑張ろう』っていう言葉が、最近とてもいいなと思うようになりました。人の優しさに気づける年齢になってきたのかもしれません。
――オフの日はどんな風に過ごしていますか。
この1年は、おうちでワインを飲みながら、韓流ドラマを1日中ダラダラ観ていたりしてました。最近無理して頑張らなくてもいいんだなって思うようになったんです。初めから完璧にやろうとすると息が詰まるし、『コロナだけど充実しています』みたいな人を見ると、ソファに座って1日中韓流ドラマを観ていた自分は、すごくダメな人間なんじゃないかって落ち込むけど、そういうことってそもそも人と比べることじゃない。人と比べない心を持つことが大切なんだと思います。
――「私もです！」というSTORY読者が沢山いそうです。
私の実家は畳暮らしで23歳まで一脚も椅子のない生活をしていたのですけど、結婚する時に『椅子を買おう』って主人に言われて、『椅子っているの？』って言ってしまったんです（笑）。自分にとって何が必要かなんて人と同じじゃないんだと思います。生活や人生をいかに充実させるかということだけに意識を向けると、焦ったり落ち込んだりして、とても苦しくなる。『この1年で英語が喋れるようになりました』っていう友達もいるけど、『私はこの1年で消費したワインの瓶の数なら勝っているよ！』とか思ってます（笑）
〈右〉お守りジュエリーに最適な新作。優美で中性的なのでメンズとのシェアもできそう。
ベル エポック・クラウンネックレス￥418,000〈K18WG×Dia〉（ダミアーニ／ダミアーニ 銀座タワー）
〈中〉永遠の花を意味する〝フィオレヴァー〟。ダイヤモンドをあしらった花弁から見える素肌が、大人の魅力を表現。
フィオレヴァー ネックレス￥391,600〈K18PG×Dia〉（ブルガリ／ブルガリジャパン）
〈左〉ミックスカットのダイヤモンドがシダの葉をイメージして配置されたデザイン。
ティファニー ビクトリアTM ダイヤモンド ヴァイン サークル ペンダント￥660,000〈K18RG×Dia〉（TIFFANY & Co.／ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク）
――小池さんというと、「カンブリア宮殿」での知的なイメージも印象的です。
気づいたら15年目です。25歳で始めたときは、無我夢中で。当時はバラエティで鍛えられていたこともあり、現場のリズムであまり考えずにテンポよく『そうですね』とか言っちゃっていました（笑）。簡単に相槌をうってしまっていましたが、今は本当にそうだなと思う時だけに『そうですね』と言えるようになりました。
――コメント力がすごいです。
ありがたいことに700人もの経済界のリーダーの方とお会いしたことになります。経営者の方からは、「自分で発言したからにはちゃんと自分で責任を取る」という姿勢を学びましたね。若い頃は堅苦しいと思っていた「ちゃんと」とか「誠実に」が、最近は大切だなと思うようになったんですよ。
――具体的にいうと？
みなさん〝謙虚に努力をされている〞という共通点があるんですよね。私も、もともと「責任」とか「覚悟」を持たない人が好きではないんです。一度覚悟したら本気でやるというか…そこさえシンプルに徹底していれば、多少羽目をはずしても納得して周りが任せてくれるという気がします。
＜常に相手との 距離感を測ってます＞
――そこが芸人さんや共演者と上手にやっていける秘訣でしょうか。
ドラマや舞台でも、自然となんですけど人との距離を探っているんです。繊細な方には、言葉を選びながら様子を伺ったり。小さい頃から、客観的に自分を分析するのが好きでしたね。俯瞰して自分の立ち位置を見つけるのが癖というか。
――周りからも姐さんと慕われていますね。
同性の年下は、私が照れちゃうというか…実はちょっと苦手なんです。コロナ前、年下の人たちとお酒を飲みに行ったときに、『昔はこうだった』とかよくある上下関係の話をしていた自分に気がついたんです。先輩風を吹かせているみたいな話をされるのは鬱陶しいと後から思って。反省してそれから年下とご飯を食べに行く時は、話を聞く方に徹しています。
――周りから信頼されている理由が分かった気がします。
人として、そういう存在でありたいですね。周りの人に刺激を受けてもらえるような役というか。芝居に限らず、バラエティもずーっと、昔から一貫してそう思っていて。今もこれからも目標はそこですね。
＜時計好きの主人がくれた機械式時計を大切に使っています＞
「主人が大の時計好きなんです。実はジュエリーやインテリアなど、全て〝まめ〟な主人が担当しています。時計は主人からプレゼントされた機械式のものを何回も修理に出したりしながら大切に使っています」
〈上〉ディープブラウンが唯一無二の存在感。
シーマスター プラネットオーシャン ウォッチ￥1,419,000（オメガ）
〈中〉淡いベージュのワントーンにダイヤモンドが知的な印象に。
ビッグ・バン ベージュダイヤモンド ウォッチ￥1,397,000（ウブロ／LVMHウォッチ･ジュエリー ジャパン）
〈下〉ドレスウォッチとしてスーツにも合う美しいシルエット。
ジョゼフィーヌ エグレット ウォッチ￥866,470（ショーメ／LVMHウォッチ･ジュエリー ジャパン）
★ 「カンブリア宮殿」で700人もの経営者にお会いして“ 誠実に、謙虚に”って大切だなって
＜優美で端正な文字盤が知性を加速させる＞
不動の人気、「タンク」に新作が登場。凛とした表情の四角いフェイスが未来への自分を後押ししてくれる。
「タンク ルイ カルティエ」ウォッチ￥1,531,200（予価）〈K18YG〉「トリニティ」イヤリング￥654,500〈K18WG×YG×PG×Dia〉「サントス ドゥ カルティエ」ブレスレット￥379,500〈K18YG〉「マイヨン パンテールドゥ カルティエ」リング￥1,452,000〈K18YG〉（すべてカルティエ／カルティエ カスタマーサービスセンター）ブラウス、パンツ（ともにスタイリスト私物）
撮影／浅井佳代子〈人物〉、西原秀岳〈静物〉 ヘア・メーク／KOUTA（GLASSLOFT） スタイリスト／えなみ眞理子 取材／北野法子
※ジュエリーの表記は全て、YG＝イエローゴールド WG＝ホワイトゴールド PG＝ピンクゴールド Dia＝ダイヤモンドとなります。 ※情報は2021年8月号掲載時のものです。
