「なめらかなサンドベージュのヴィーガンレザーにシルバー×ゴールドがMIXされたオーバーサイズのチェーン。本当にこれが再生素材なの?と思うような上質かつモードなデザイン。シンプルなコーデに効かせたい」

「色や柄、サイズ違いでいくつかコレクションしている、ステラのアイコニックなバッグ『ファラベラ』。新作のマキシサイズは折りたたんでぎゅっと抱えて持ちたい。 今日、着させていただいたブラウンのニットなど、秋の装いに合う、少しくすみ感のある大人のサーモンピンクにも惹かれます」

「キッズコレクションは親子で大ファン。子どもがクレヨンでのびのびと描いたような鮮やかな色彩と、動物や虹、ハートなどのハッピー感のある柄が大好き♡ ショップで娘が一目惚れしたレインボーのバッグは、私も欲しくなっちゃって即決。たまに拝借しています(笑)。子どもって好奇心旺盛だから『これって何でできてるの?』『誰が作ったの?』と聞かれることがあります。ステラは親子でSDGsを学べるブランド。ステラの信念がいずれ娘に根付くといいなって思っています」

「ポインテッドトウとアンクレットがステラらしくて大好きなフラット。今はヒールを履く機会があまりないけど、シャキッとしたい気持ちで今年購入したサンダル。娘も4歳になりスニーカー率は減りましたが、いつもシューズクローゼットにある一足」

「20代の頃に購入したファースト ステラのボタニカル柄バッグは、今も大切に使っています。いつかパーティに行ける時期がきたら斜め掛けで使いたいと今年購入した『ファラベラ』と、軽やかに持てるブラックのメッシュトート」

「去年購入したグレーのジャケットはデニムとのカジュアルコーデにも合うし、娘の行事など、かしこまった日のきちんとコーデにも合う。アイスグレーの軽やかさや、肩位置のベルトデザインなど少しモードで大人な要素がプラスされているのがステラらしくて大好き。この先も長く寄り添っていきたい一枚」

20年前に海外雑誌のインタビューで彼女のものづくりへの想いを読んだ時、私の理想とする女性としての在り方、そのものだと思い衝撃を受けました。

〝環境への負担や、動物を犠牲にせず、まずは人と動物、自然が健やかに過ごせる地球があって、その上にファッションが成り立つのが理想〟という信念です。今でこそ世の中はSDGsに意識が向いていますが、20年前はファーやレザーなど、リアルであればあるほど崇められていた時代。誰もが賛同するわけではなかった時に、想うだけでなく実行に移し、妥協せず前に進みながら時代を変えてきたステラ。それから二十数年が経ち、やっと彼女が望んでいた時代がやってきたのではないでしょうか。

20代から追いかけ続け、40代になり自分のライフスタイルもだいぶ変化しましたが、ファッションを通じて時代を切り拓いてきた、彼女への尊敬とブランドへの想いは変わりません。もちろん、完璧にはできませんが、できるだけステラの信念に近づけるようなファッションの選び方をしていきたいです。（高垣さん）

モデル/高垣麗子 撮影/東 京祐 ヘア・メーク/RYO スタイリスト/石毛のりえ 取材/石川 恵　※情報は2021年11月号掲載時のものです。