母、妻、仕事……。さまざまな顔を持つ40代こそ「オシャレを制服化するべき」と語るボーク重子さん。ご自身もファッションを軸に仕事とプライベートにメリハリをつけているそう。
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仕事着はピンク一色
自身のルールを決めています
私自身、コーチングの仕事で着る服はピンクと決め、制服にしています。
なぜピンクにしているかというと、とてもポジティブな色だから。〝コーチング〟という仕事上、常に皆さんに明るくポジティブな印象を与えたい。心理学的にも、ピンクには人をハッピーにし、穏やかな気持ちにさせる効果があります。自然と「ボーク重子=ピンク」という印象が根づき、人に覚えてもらえるという利点も。
40代女性には「妻」「母」「仕事」「一人の女性」など、さまざまな役割があります。特に仕事では求められる姿があるからこそ、ファッションを制服化しておくことで期待を裏切らず、自分のON/OFFのスイッチもスムーズ、時短にもなります。
逆にプライベートでは一切ピンクは着ず、黒と決めています。こちらもまた自分らしくいられる色で、着るだけでたちまちOFFの自分、母や妻モードになれます。ですから、私のクローゼットはピンクと黒の2ラックで気持ちいいくらい綺麗に分かれているんです。
2つの制服が必要
役割を演じるための制服と、自分らしくいられる制服
色々な顔は持っていても、休日、母や妻でいる時はなるべく仕事を家庭に持ちこまないのが理想。仕事着を脱ぎ捨て、プライベート用の制服を着ることで「今は母親の顔」と、気持ちが切り替わり、その役割に集中することができます。
日本に来て驚いたのは幼稚園ママがネイビーで送迎していること。これもまた役割の一つ、帰宅してリラクシーな服に着替えることで一人の女性に戻れるのではないでしょうか。
そんなふうにファッションを考えてみるのも手で、仕事←→家庭と2つの顔を瞬時に切り替えられる。仕事という役割を演じるための制服と、プライベートで最も自分らしくいられる制服、どちらも持っておくことで生活にメリハリをつけることができます。ファッションがもたらす気持ちの変化ってとっても大きいもの。落ち込んだ時や元気になりたい時こそ、「dress to the nines=完璧に着飾る」。自分が一番キレイに見える服を。オシャレの力を借りてマインドチェンジしてみてください。
「制服化」の効果まとめ
・着替える時間の短縮
・人に覚えてもらえる
撮影/木村 敦(Ajoite) ヘア・メーク/川村友子 取材/石川 恵、佐藤絵美子、端迫絵実、山本亜矢 ※情報は2024年3月号掲載時のものです。