春と秋に天皇皇后両陛下主催で、皇居で行われる園遊会。話題となるのは、やはり女性皇族方の華やかなお衣裳。洋装となった今回の雅子さま、愛子さまのお衣裳について、放送作家・皇室ライターのつげのり子さんにお話を伺いながら、振り返りました。

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「穏やかな気候のもと開催された2024年春の園遊会。約1,400人が招待されたという今回の園遊会。軽食の提供が再開され、マスクの着用も求めずコロナ禍前の雰囲気に戻り、両陛下はじめ皇室の方々が招待された人々と言葉を交わされました。色とりどりのお衣裳をまとわれた女性皇族方が並ばれたシーンは、春の訪れを感じさせる圧巻の華やかさでした。

園遊会は、秋の園遊会が洋装なら次の春の園遊会も洋装。その次の秋の園遊会は和装。と、洋装と和装が2回続きの慣例があります。2023年に5年ぶりの開催となった秋の園遊会が洋装でしたので、2024年春の園遊会も洋装でした。

今回の園遊会は、愛子さまがデビューされどんな装いをされるのか注目されていました。雅子さまは淡いミントブルー、愛子さまは淡いピンクでしたが、女性皇族方はみなさんとても春らしいカラフルな彩りで、優美で華やか。淡いカラーパレットの中、高円宮妃久子さまが鮮やかなロイヤルブルーのセットアップをお召しになられていて、全員で並ばれた時に締め色のようなアクセントになっており素敵でした。

みなさん、お召し物は1色使いで比較的デザインがシンプルなものを選び、お帽子やジュエリーで個性をだされているのが印象的でした」（つげさん、以下同）

光沢素材の淡いミントブルーのセットアップをお召しになられた雅子さま。インナーは同色のレースを合わされ、お帽子、靴、パールのジュエリーは白と涼やかな配色でした。

「雅子さまのセットアップは、2023年6月インドネシアに訪問された時にもお召しになられたもの。淡く柔らかいミントブルーを、ショールカラーのジャケットに膝下丈のタイトスカートのセットアップで着こなされた、雅子さまらしい洗練されたハンサムスタイル。一見シンプルに見えますが、シルクとお見受けする上品な織りが施された光沢素材で仕立てられていて品格と知性を感じます」

2023年6月にインドネシアをご訪問された天皇皇后両陛下。雅子さまにとって21年ぶりの国際親善となる特別な海外訪問となったインドネシアでも、春の園遊会でのセットアップをお召しになられていました。

「小物やインナーを変えて、お召しものを着回し大事にされる雅子さま。園遊会では同色のレースのインナーを合わされていましたが、インドネシアでは白いレースのインナーを合わされ、より涼やかな印象でした。海外でも天皇陛下とのネクタイの色合わせは健在で、仲のよさが伺えました」

園遊会デビューだった愛子さま。淡いピンクのセットアップに同色のトーク帽、MIKIMOTOとお見受けするベビーパールのチョーカーを合わされたフレッシュな装いで注目を集めました。

「幼少期はブルーのお召しものが多い印象がありましたが、成年皇族となってからはピンクのお召しのものを選ばれていることが多いように感じます。2023年皇居三の丸尚蔵館を訪問された際、雅子さまのお誕生日に際してのお写真の際、秋篠宮妃紀子さまの誕生日にお祝いのあいさつをする際、2024年ケニアの大統領夫妻との昼食会に同席された際などもピンクのセットアップでした。

雅子さまらしさを感じるテーラードジャケットですが、愛子さまは丈は短め、スカートもフレアタイプを合わされ、知性の中に初々しさ、可愛らしさを感じられるスタイルです」