スタイリストだって同世代である以上はライフスタイルも読者の等身大。だらこそ、その「超私服」はリアルに参考になります。根掘り葉掘り聞きだした「超私服」は誌面のスタイリング以上に個性が色濃く出ていて、読者にとっては選びがいがあるし、偏愛するに足る魅力に溢れていました。今回は前編。竹村はま子さんと石毛のりえさんの「超私服」に迫ります。
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【ベーシック好き向け】石毛のりえさんの超私服から出合う「新しいカタチしたベーシック服」
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【コンサバ好き向け】竹村はま子さんの超私服から出合う「品を損なわないデイリー服」
<Brand List>
・Coat/ebure
・Knit/FRAY I.D
・Skirt/ELIN
・Bag/PIERRE HARDY
・Boots/FABIO RUSCONI
・Earrings/paco rabanne
「黒とグレー、ネイビーの3色が私の基本色。それにデザインも冒険したものは選びません。何度も袖を通したくなるものが、結局はその人らしさになるからワンパターンは恐れなくていいんです。でも……飽きちゃう時もある(笑)。そういう時は普段着よりも〝大げさなもの〟を投入すること。淡いキレイ色とか、モコモコ素材とか。ほんの少し緩急をつけるだけで、〝いろんな顔〟は演出できると思います」
● そんな竹村はま子さんの「超私服」…『いろんなテンションのコーデを楽しみたい』
□ ラフなメークでもサマになるコーデが素敵
□ プチプラブランドの目利きはさすが
□ スタイルに浮ついた感じがない、生活にも溶け込んでる
□ 自分の身長、体型を上手く見せている
よく駆け込み買いするZARAで即戦力のキレイ色コート発見
「明るいイエローのコート以外はすべてベーシック。そこにコートの色を拾ったチェック柄パンプスを加えて印象深いコーデに」
<Brand List>
・Coat/ZARA
・Knit/någonstans
・Shirt/ADAM ET ROPÉ
・Pants/SNIDEL
・Shoes/FABIO RUSCONI
・Bag/A VACATION
プライベートの「どカジュアル」服もコンサバベースだから上品
「シルエットやデザインはオーソドックスでも、ダウンベストのツヤ感とロングブーツのツヤ感を重ねることでフレッシュに見せます」
<Brand List>
・Down Vest/H&M
・Knit/Mila Owen
・Pants/GALERIE VIE
・Bag/LUDLOW
・Boots/PELLICO
・Earring/Nathalie Schreckenberg/ADAM ET ROPÉ
ニュアンスカラー同士を組み合わせた柔らかなエレガントコーデ
「淡い色同士を組み合わせる時に大事なのは、各アイテムの素材感を変えてメリハリをつけること。ぼんやりとした印象を回避できます」
<Brand List>
・Knit/FRAY I.D
・Pants/LE PHIL
・Jacket/JOURNAL STANDARD NEU
・Bag/SHARK CHASER /JOURNAL STANDARD
・Shoes/TSURU by Mariko Oikawa
・Sunglasses/LOWER CASE/blinc vase
正統派だけど、華やか。学校の先生の目もクリアのALL黒コーデ
「オール黒コーデは素材やディテールに主張のあるもので合わせるのが基本。今年はこのファーポケット付きスカートを活用しています」
<Brand List>
・Knit/ADAM ET ROPÉ
・Skirt/ADORE
・Jacket/ADORE
・Boots/TSURU by Mariko Oikawa
・Bag/VASIC
・Earring/G. BINSKY/JOURNAL STANDARD L’ESSAGE
【ベーシック好き向け】石毛のりえさんの超私服から出合う「新しいカタチしたベーシック服」
<Brand List>
・Jump suit/Room no.8
・Jacket/VERMEIL par iéna
・Pierce/SOPHIE BUHAI
・Bangle/HERMÈS
・Bag/michino
・Shoes/Saint Laurent
「とにかくベーシックなアイテムが好き。色もベーシックなトーンが好みです。だからこそ、大事にしているのは手持ちのワードローブに、そして自分のコーデに飽きてしまわないこと。直球でまとめたスタイリングだと、無難な印象で終わってしまうことも。でも、決められた範囲の中でうまく自分らしさや好きな味を表現できたときの楽しさはひとしお。さりげなく余韻が残る――そんなスタイリングを意識しています」
● そんな石毛のりえさんの「超私服」…『もう手持ちの服を着回さなくていい』
□ コーデに遊びもあるし、スパイシーな抜けもある
□ 着崩した時にも「きちんと感」がある
□ メンズっぽいスタイリングが得意
□ 長く着られるいいものを前とは違うふうに着ているのに感心する
□ 選ぶ小物がオーセンティック(はま子さんのほうがミーハー)
ロングプリーツスカートで「女」を満喫
「最近気になるのはワンピースやスカート。中でもプリーツタイプに惹かれます。モノトーンでまとめてエッジを利かせるとパンツ派でも気負わず着られます」
<Brand List>
・Jacket/THIRD MAGAZINE
・Skirt/THIRD MAGAZINE
・Cut&Sewn/SLOANE
・Bag/IACUCCI
・Shoes/FABIO RUSCONI
ジャンプスーツに置き換えてリフレッシュ
「バラせばシャツ×パンツなのに、つながった途端に攻め度が増すジャンプスーツは最近のお気に入り。意外性のあるパールやファーの白を効かせて」
<Brand List>
・Jump suit/Edition
・Coat/ADORE
・Necklace/MIKIMOTO
・Bag/ZANCHETTI
・Shoes/PELLICO
ニット3点セットアップならオシャレ感が際立つ
「いわゆるアンサンブルやニットアップではコンサバ度が高いけれど、3点セットになるとこなれ度がUP。力の抜けた女らしさが気分です」
<Brand List>
・Cardigan/aquqgirl
・Knit/aquqgirl
・Pants/aquqgirl
・Sunglasses/EYEVAN 7285
・Earrings/ABISTE
・Bag/L’Appartement
・Shoes/FABIO RUSCONI
重鎮ライターが気になった、石毛さんの確かな審美眼を感じる偏愛アイテムを紹介します
<「コルピエロ」の前スリット入りウエストゴムパンツ>
「アパルトモンで購入したコルピエロのパンツはキュッと絞った裾と、そこに入ったスリットが特徴の一本。ありがちに終わらない力の抜けた感じが好き。デイリーに頼れるパンツです」
<「サンローラン」のサイドフリンジトートバッグ>
「小物も少数精鋭主義。いつもそれ持ってるね、と言われるくらいがいいんです。実用性とルックスを兼備したトートは週4の頻度で活用しています」
Fashion特集 人気40代スタイリストの「超私服」冬コーデを大公開!~2019年最後に運命の一枚を見つける!~後編 2019.12.15