「私たちのCHALLENGE STORY」を担当しているライターの孫 理奈です。今月号のテーマは「あなたは、あなたを守れる。乳がんから」。乳がんは見て触って自分でチェックできる唯一のがん。セルフチェックと定期的な検診の大切さを、乳がんのサバイバーの方たちに教えていただきました。
コロナの自粛期間中、「何だか調子が悪かったけれど、コロナもあるし、大したことでもないかな……」と病院に行くことを先延ばしにしていた同級生2人が、同時期にがんが発覚したというショッキングな報告が最近続き、私も落ち込んでいました。人間ドックなど検診に行くことがいかに大事か、皆さんの話を伺い実感しています。
今回の取材で私は大阪に行ったのですが、今日はそのことについて書きたいと思います。撮影は6月でしたが、手配を始めたのは5月中からで、当初は関西にあるりんくう公園で撮影する予定でした。関西での撮影の場合、関西在住のカメラマンさんにお願いをするため、ロケハンも彼がしてくれました。彼からは「夕日がキレイな場所です。時間と天候が合えば見られるかも」と前情報をいただいていました。しかし撮影許可が下りても、天気予報が雨から一向に変わりません。数日前からカメラマンさんとやりとりし、「これは外での撮影が無理な場合、別の撮影場所を押さえない」ということになり、急遽、別の場所を慌てて探すことになりました。現在、乳がんを闘病中の読者さんに小雨の中、傘を差して立ってもらうにしても、風邪を引かせてしまったら取返しがつかないからです。その読者さんから、「素敵なホテルが近くにできた」という情報を教えていただきました。調べてみると、泉南の海沿いに「アーバンキャンプホテル」というバーベキューなどのアウトドアが気軽に楽しめる素敵なホテルがオープン前ということがわかりました。ぜひ撮影にお借りしたいとホテルに連絡をすると、快く承諾をいただくことができてホッとひと安心……。
「雨で暗い写真になったらどうしよう」「コロナで東京から私が来ることを懸念されているのでは……」など、いろいろな心配があったのですが、十分な距離を取ることをカメラマンさんと事前に確認し、撮影に臨みました。当日は雨ではないけれど、どんよりとした曇り。雨でなかっただけで本当によかったと思っていたのですが、カメラマンさんの粘りで時間が経過していくにつれて、段々空が明るくなってきたのです。
「雨で暗い写真になったらどうしよう」「コロナで東京から私が来ることを懸念されているのでは……」など、いろいろな心配があったのですが、十分な距離を取ることをカメラマンさんと事前に確認し、撮影に臨みました。当日は雨ではないけれど、どんよりとした曇り。雨でなかっただけで本当によかったと思っていたのですが、カメラマンさんの粘りで時間が経過していくにつれて、段々空が明るくなってきたのです。
「闘病に力を与えてくれるのはご主人の存在」という読者さんご夫婦は本当に仲が良く、見つめ合って話す様子は空が明るくなってきたお陰でさらに素敵な写真に。扉になった写真は、それから30分くらい待ち、奇跡のような夕日の中で撮影することができた1枚です。
「実は晴れ男なんだけど、今回は天気予報が変わらなかったから心配だった」と後から言われたのですが、本当にカメラマンさんのお陰でしかありません!今週は京都での撮影があり、またお願いをしているのですが、天気は晴れの予報。安心して撮影に臨めそうです(笑)。
撮影/前川政明