ゆかり　テレビゲームってどうしてます？ うちは隠してもすぐに探しだしちゃうんですよね。

良子　ゲーム問題！ 私も今日出かける前に、下の子が「ママ、いつ行くの？まだ行かないの？」って聞くから、「おやおや？これは怪しいぞ」と思って（鞄の中からゲーム機・任天堂スイッチを取り出す）。

一同　あーっ！（笑）

良子　言わなきゃ分からないのに、そんなこと聞くからゲーム機探すだろうと思って、隠し持ってたの！

ゆかり　「何時に帰ってくるの？」も怪しいワードよね。自分のゲームスケジュールを何時までできるかっていう（笑）。

由宇　私も前に、テレビのリモコンを持って出たことありますよ。ゲーム機本体重くて持てないからリモコン持って出たの。でもよく考えたらテレビの本体に電源付いてたなと（笑）。

ゆかり　ふとんの中にゲーム機隠して、皆が寝静まってからふとんを被ってやったりとかね。

由宇　うちも子供がトイレから出てきた時に、「あれ？お腹四角くない？」みたいな（笑）。

良子　本当にお腹にはよく隠す。「友達と遊びに行ってくる」と言ってるけど、お腹が四角いの。

一同　（笑）。

由宇　バレてるのにどこまで目をつぶるか、悩みます。

玉枝　いつもはゲームダメだって言ってるのに、こっちが仕事とかで忙しい時は「今、ゲームやっていいよ」とか言ってゲームに子守りさせたりとか、無茶苦茶な時も（笑）。

ゆかり　あと私が眠くて意識がもうろうとしている時を狙って「ゲームやっていい？」とか聞かれると、判断鈍って「あー、うん」とか言って、子供はパラダイスよ。

北野　男の子のゲームを巡ってのイタチごっこは終わりがありませんね（笑）。

北野　ほかには女の子の美容に関する関心なども気になります。体型とか気にしてダイエットする年頃だと思いますが。

玉枝　今は何でも写真撮るから、友達と比べて太ってるとか気になるみたいね。友達の中にはアイドルみたいに可愛い子とかもいたりするから、プリクラ撮った時に自分と比べちゃうみたい。一重が気になってアイプチもしてるし。

良子　うちも整形失敗した人みたいな下手なアイプチしてますよ。可愛くなりたくて安い化粧品とか買って顔に塗ったりするから、肌に合わなくて肌がボロボロになって空回りしてる感じ。

玉枝　高校生とかになると、新大久保とかで自分で化粧品とか買ってくるようになるよ。

良子　色つきリップとか学校へ行くときもつけるんだけど、口だけ真っ赤なの。「その口おかしいよ」って言うけど聞く耳持ちません。

玉枝　今はメーク動画とかYouTubeとかにたくさんあるから、自分で見てメークやるよね。下手だなと思うけど、本人がそれでいいと思ってるから余計なことは言えないね。

良子　誕生日プレゼントも女優ライトがついた三面鏡をリクエストしたり。

北野　それ、私も欲しいかも（笑）。

玉枝　ヘアサロンとかも、近所じゃなくて都心のオシャレなサロンに行きたがったりしてね。前に連れて行ったら、自分でヘアさんに「髪のここが悩みで、ここにストレートパーマかけて、あとトリートメントもお願いしたくて」とか言ってるの。そういうやり取りも楽しいだろうなと思って本人に任せてたら、お会計が２万くらいになっててもうビックリしちゃった！

ゆかり　お友達にも都心のオシャレなヘアサロンに行ったって自慢したいんでしょうね。

玉枝　学校で女同士のマウンティングとかあるのかしらね。でもそれも、「特別な経験だよ」って伝えたけどね。私は贅沢させたいわけじゃないから、高校生は高校生なりに身の丈に似合った基準があると思うの。でも今の高校生ってお金を持っている子が本当にたくさんいて、学校帰りにすぐ“〇〇ペチーノ”を飲むのよ。だから“ペチーノ禁止令！“を出したの（笑）。ペチーノ系って600円くらいするでしょ？毎日行かれたら、たまったもんじゃないわ。

良子　スタバとかってカップにメッセージ書いてくれたりするじゃない？“勉強がんばってね”とか。するとまたすぐ写メ撮ってインスタあげたりして、「映える！」みたいな。

由宇　写メ撮るために飲み物買ってるでしょって！

玉枝　スタバは毎月新作出すから、出ると必ず買うのよね。

良子　あと、今の子たちって信じられないくらいのペースでディズニーランドに行きません？

玉枝　ほんと、そう！

由宇　交通費とご飯代入れたら１万超えコースですよ。うちはお小遣い制じゃなくて、必要な時にあげてるんですね。ちょこちょこ小分けに渡してるから、結果すごい渡してる感じになって、お小遣い制の方がいいのかなって考えちゃいます。

ゆかり　金銭感覚とか、家によっても違うから難しいですよね。

良子　娘の友達でちゃんとお小遣いでやりくりしてる子は、ディズニー誘われても「今月は金欠だから、私行かない」ってちゃんと断る子がいて。

玉枝　えらい！

良子　その話を聞いて、うちもお小遣い制にしようとしたら、娘に「やだっ！」って言われました。

由宇　子供は小銭集めに必死ですよ。お弁当の他にパン買うからパン代ちょうだいって言われてお金渡したら、パン食べないで貯めてたりとか。バス代ちょうだいって言われてバス代渡したら、バス乗らずに一生懸命歩いてたりとか（笑）。

一同　（笑）。

玉枝　うちはお爺ちゃんお婆ちゃんと同居だから、財源はそこにあるのよね。私は娘にお金を全然渡してないんだけど、お友達と遊びに行く時に「じっじ〜、小銭ちょーだい」とか年金暮らしのお爺ちゃんにおねだりしてるわけ。一人っ子だし可愛くて、お金渡しちゃうみたい。

ゆかり　「うちはうち、よそはよそ」って言っても、子供は誰々ちゃんは〇〇持ってるとか、誰々ちゃんは〇〇買ってもらったとか、いい話しかしないから。

由宇　キリがないから、どこまでお金を出して、どこまで我慢させるかですよね。

玉枝　このまま甘えた生活していると社会に出た時に困るから、どこかのタイミングで家を出て一人で生活させようかとも思ってるんだ。

由宇　うちも甘えてますよ。失くした物を必死に探している姿とか見たことないし。

ゆかり　家が快適だから、わざわざ一人で暮らして大変な思いをしたくないとか。家でのんびりゲームできて最高！みたいな。

玉枝　娘は一人っ子だし、お爺ちゃんお婆ちゃんと同居だから甘えてワガママに育った気がするの。いつも自分の意見を押し通せる環境だったから、友達にも強いんだよね。

ゆかり　うちは４人兄弟だから一人っ子と置かれている状況が真逆なんですよね。大家族には大家族の悩みがあって、一人っ子には一人っ子の悩みがある。

玉枝　確かに、娘は兄弟が多い家に泊りに行きたがるかも。賑やかで素晴らしい家族だったって（笑）。みんなで餃子を作って、餃子を取り合って兄妹喧嘩したり、布団を川の字に並べて皆で寝たりして楽しかったって。

ゆかり　お互いないものを補えあえるからいいんですよ。うちも一人っ子の家に遊びに行くと素晴らしい待遇を受けるわけですよ。ご飯も大皿じゃなくて一人一人のお皿で出てきて、「たくさん食べてね」って丁寧な扱いを受けるんですって。そのギャップがお互いの欠けているところを補いあえて、子供同士で解決できることもあると思うんです。補えるところは外注で補うんです。

一同　（笑）。

北野　話変わって、子供の恋愛事情はどうですか？親が口を出したりしますか？

ゆかり　うちは何も喋らないかなぁ。

由宇　うちは大学受験があったので、受験期は封印していたみたいですけどね。

良子　由宇さんの子供は、体育会系でイケメンで優しいからモテるのよ〜。

由宇　緊急事態宣言に入る前だったかな、大学生になる前の春休みに、子供から「彼女と１泊で旅行に行きたいんだけど」って言われたんです。「ママにちゃんと話してくれたのはありがたいけど、聞いてしまった以上は許可できない」って答えました。子供は遊びに行くくらいの感じだから重く考えないでって言ってたけど、それは阻止したの。そうこうしている間に緊急事態宣言が出てうやむやになった感じです。でも次いつ言うかなってドキドキしてますよ。GO TOキャンペーン、東京解除しないでって！我が家は『NOT GO TO』ですよ！

一同　（笑）。

玉枝　由宇さん、国を動かさないと（笑）。

由宇　最近犬を飼い始めたのですが、そろそろ半年経つのでワンコの避妊をするかどうかっていう話を家族でするんです。その時、「避妊っていうのはねー！」ってワンコの話に見せかけて子供たち２人に声を大きくして伝えてるんですけど、誰も聞いてないし、誰も気づかないっていうね（笑）。

良子　この間、性教育についての活動をしている人にお話を聞く機会があったんだけど、子供には「１回きりルール」といういのがあって、親に性的なことを１回聞いた時の親のリアクションで、これは二度と聞いちゃいけないんだってなると、そこから閉ざしてしまうんだって。だから、その１回目の質問がきた時に、「それはいい質問だね」ってちゃんと向き合って答えてあげることが大事みたい。性に対してオープンに話せることが大事で、話せないと犯罪（被害者にも加害者にも）へと繋がる可能性があるから、きちんと性教育することはとても大事なことらしいよ。性の話がオープンにできる親子関係をきちんと作ってくださいって熱く語ってた。

玉枝　とは言っても、距離感って難しいよね。

由宇　自分も親とそんな話しなかったし。

玉枝　そうだよ。昔なんてエッチなシーンがテレビに流れただけでチャンネル変えられたからね（笑）。

北野　子供のオシャレの話からお小遣い事情、ゲームや性教育についてと子育てにまつわる話は尽きませんね。子育てに関する座談会は何回でもできそう。次回からは子育ての中でももっとテーマを絞って、深くお話を聞きたいですね。まだまだ話し足りないですが、続きはまた次回のお楽しみに（笑）。本日はどうもありがとうございました。

取材／北野法子