「25時、赤坂で」 夏野寛子/祥伝社
目で情感を語れる絵の繊細さに惹かれて
繊細で透明感ある絵のタッチがたまらなく好きで、何より目の描きかたが秀逸でそこから登場人物の感情の揺らぎが真っすくに伝わり、胸を掻き毟るほどキュンと切なくなります。
「恋の話がしたい」 ヤマシタトモコ/マーブルコミックス
恋に落ちた切なさが丁寧に染み入る
不器用ながらも、怖がりながらも少しずつ心を開いて距離を詰める過程があまりにも愛しくて優しい。台詞すべてが素敵です。
「窮鼠はチーズの夢を見る」 水城せとな/小学館
心に刺さる台詞が多く読み返し必須
人が人を愛すことの身勝手さや業のようなものをあぶり出す容赦のなさが好きです。その時々で響く部分が変わるので、何度も読み返しては確認しています。
取材/小花有紀 ※情報は2021年2月号掲載時のものです。