ちょっと時間が空いたとき、カフェで時間調整するのに手持ちぶさたなとき、何となくモヤモヤした気分で一日が終わりそうなとき、超オススメなのが今年4月に配信スタートしたNetflixオリジナルドラマ『GIRLBOSS』。1話完結形式で1話が30分弱なので、軽い気持ちでドラマの世界にトリップ出来ます。
『GIRLBOSS』は、現在の時点でもまだ30代前半の女性がアメリカンドリームを叶えた波瀾万丈の実話を元にしたドラマ。万引やゴミ箱あさりをしていた主人公のソフィア・アモルーソがたった8年、30歳という若さで100億円企業を作りあげたお話です。
ソフィアは小さいころから問題児で10代では精神科へ送られ、「鬱病」「ADD(注意欠陥障害)と診断され、学校へは行かず、バイトをしても遅刻や欠勤続きで長続きせず、完全に社会不適合者。シーズン1の1話ではそんなソフィアのやんちゃぶりが描かれ、正直ドン引きしてしまいますが、ある日、ビンテージショップで見つけたジャケットが掘り出し物だと確信、ネットで高値で転売できたことからソフィアの人生が大きく動き出します。そこからスタートするのは「ナスティギャル」というビンテージファッションサイトの紆余曲折ありながらのサクセスストーリー。父親との確執、親友との関わり、友情、恋愛、人が天職に出合って生きるたくましさなどが織り込まれ、ストーリーはグングン進んで行きます。舞台である、サンフランシスコの街並みも見所だし、ソフィアたちの歯に衣着せぬストレートな物言いやウイットに富んだ会話もアメリカの今を感じさせ、グルーブ感満載です。
私たちはインターネットのないアナログ昭和の生まれなので、もしソフィアみたいに「買ったものをネットで転売」みたいな時代に生まれていたらどんな人生になっていたんだろう? この若さで成功してその後の人生はどうするんだろう? SNSが浸透している時代のビジネスって良くも悪くもすごいスピードで消費されるんだな、、、などちょっと引いた目で見られるのも面白い。欲を言えば、ヒューマンドラマ的な面に偏っているのでもう少しビンテージファッションをきちんと見せてほしいな、というのが個人的な願いですが、それはシーズン2以降に期待です。