ライター稲益です。
つい先日、宝塚音楽学校卒業を控えた107期生の文化祭へ行って来ました。
コロナの影響で例年より少し遅く、卒業式間際の開催となりました。
この春、音楽学校を卒業した本科生の107期には、娘の小学校からの幼なじみもいて感動ひとしお。
文化祭は本科生の公演と、予科生(1年生)のコーラスで構成されます。
第一部は日本舞踊「清く正しく美しく」に始まり、オペラ「道化師」、「トゥーランドット」のクラシック·ヴォーカル、宝塚作品「ザ·レビュー」や「PARFUM DE PARIS」、「ベルサイユのばら」などの名曲メドレー。
第二部は演劇「A MONOLOGUE vol.IV」。初日&初回だったにもかかわらず、肝が座った芝居に圧倒されました。
続く第三部はジャズ、バレエ、タップなどのダンスコンサートと、2年間研鑽を積んできた成果が披露されます。
競争率23倍の狭き門をくぐり抜けてきた、もともと才能ある生徒さんですが、群舞やコーラスがびしっと揃う表現にたどり着くには相当な努力が必要なはず。
そこに思いを馳せると涙なしには見られません。
そして…
文化祭を終えて間もない3月3日、卒業式が行われました。
コロナ対策のため歌唱も事前録音、卒業証書授与や表彰でも返事なしの起立のみだったそう。
特筆すべきは、主席から上位4名がすべて娘役志望の生徒さんだったこと。
確かに文化祭でも娘役の歌とダンスは際立っていました。
107期生は卒業後、6月の宙組『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』公演で初舞台を踏み、その後各組に配属されます。
卒業式の日に初めて芸名が発表されるのですが、文化祭のパンフレットに掲載されている本名と照らし合わせて由来を想像するのも楽しい。
最近は本名自体がきらきらの方が多いので、芸名とのギャップが少ない気がします。
こうして成長を追っていけるのも宝塚の醍醐味。
宝塚道はまだまだ続きます。
宝塚歌劇団公式HP