もしかして……トシ!?を感じさせる、頻尿や尿モレ。確実にQOL=クオリティ・オブ・ライフを下げています。今、世界的に注目されている、「フェム=女性の、テック=テクノロジー」なアイテムで「膣トレ」を本気で試してみました。
★ 40代の体で始まっている骨底盤筋の変化とは?
教えてくれたのは……こまがた医院 駒形依子先生
骨盤底筋群は、下から骨盤内の臓器を支え、排尿や排泄をコントロールする役割があります。出産や加齢、肥満などにより骨盤底筋群の筋力が衰えると、尿もれや頻尿などの症状が現れやすくなり、40代を過ぎると30〜40%の人が経験しているのが実情です。
この骨盤底筋群を鍛えるためには「膣トレ」が有効ですが、まだ尿もれの経験がなくても、すでに骨盤底筋のゆるみが始まっている人はたくさんいますね。
<症状別・ 膣の状態悪化リスト>
【軽症状】
・お腹ポッコリ
・お尻がたるむ
【中症状】
・お風呂上がりにお湯が膣から出る
・膣なら(膣からおなら)が出る
・大笑いした時に尿モレ
・くしゃみをすると尿モレする
・重い荷物を持った時に尿モレ
・縄跳びで尿モレ
・尿を途中で止めることができない
【重症状】
・寒いところにじっとしていて尿モレ
・子宮脱(子宮を支えている靱帯や筋肉が緩み、その結果、子宮・膣・直腸・膀胱などの臓器が下がってくる症状)→病院へ!
★〝モレ〟の自覚があるならケーゲルボールにトライ!
・ケーゲルボールを入れるとどう力を入れれば骨盤底筋が鍛えられるかわかる!
<体験記>
1:初めてのローション&サイズも最小だから最初の一歩で 挑戦しやすい!
1日目 入れるのに苦戦して、すごく時間がかかった。慣れなくて気分が悪くなり中止。
2日目 力を抜くことでなんとか挿入はできたけど、座っているのが精一杯で、少しするとすぐに押し出されてしまった。
5日目 挿入は以前よりもスムーズにできるようになった。動くとケーゲルボールの中に入っている小さなボールもカラカラと動くので、膣に力を入れるタイミングがなんとなくわかってきた。
7日目 通勤する時に電車の中で膣を締めることを意識し始めた。
9日目 シャワーを浴びる時を「膣トレタイム」にしてみたら、いい感じ。
10日目 お尻がなんとなくキュッと上がってきた気がする。ケーゲルボールをきっかけに、体型にも変化が出て嬉しい!
膣トレが初めての人にも安 心なスターターキット。中に入っているボールが筋肉を刺激して、膣が鍛えられます。
膣トレをするようになってから、ジャンプしても怖くない! 以前は、ヒヤッとしてましたが……思いっきり跳べます。
2:筋トレ好きなら だんだん重くなっていくケーゲルボールにやる気が出るはず!
1日目 緊張しながら挿入してみたら、入口あたりで止まって入らなかった。
2日目 片脚を上げてトライしてみたら、意外とスルッと入り、とりあえずベッドの上で5分間キープ。全く違和感を覚えず、本当に効いているか不安。
4日目 今日は立ったままでチャレンジ。下着をつけずに挿入したら、するすると落ちてきた。何度も押し込み5分間キープ。
6日目 75gのボールに挑戦。手で持つと重さをそれほど感じないのに、立っているだけで落ちてきた。座りながら30分キープしているだけでも意外と腹筋も使った。
10日目 105g を挿入して歯磨きをしながらトレーニング。45g は動きたい時、75g は座ってのんびりする時、105g は脚を閉じながらトレーニングと、使い分けて膣トレを頑張っていきたい!
3段階(45g、75g、105g)の重さのボールセット。医療用と同等の柔らかいシリコン素材で挿入しやすい。
普段から骨盤底筋を意識するようになって、ヨガ中の「膣なら」も激減。心配事がなくなって、また大好きなヨガを思う存分楽しめます。
3:バイブレーション機能 にドキドキ(笑) 膣をギュギュッと刺激します
1日目 バイブレーション機能にドキドキしながらボール1個で挑戦。初めてで緊張もあり、痛くて半分くらいしか入らなかった。
2日目 お風呂で、タンポンを入れるような感覚で力を抜きながらググッと挿入してみたけど、まだ膣トレの感覚が摑めない。
4日目 少しずつ膣を締める感覚は摑めてきた。バイブレーション機能はくすぐったくてなかなか慣れない。
5日目 ボール1個を入れた状態で家事をしてみた。立っている時はいい感じだけど、座るとボールが半分押し出されてしまう。
6日目 ボール2個に挑戦。1個入れた後にもう1個入れないといけないのが結構大変。
10日目 ボール1個+バイブレーションを取り入れてトレーニングしていたら、便通もよくなりお腹回りも少しスッキリしてきたような気がする。
バイブレーションボールを組合わせて使用できるリモコン付きケーゲルボール。ワイヤレス操作で3段階、7種類の振動がある。
掃除機をかける時にケーゲルボールを入れながらトレーニングができるように。慣れれば膣トレしながら家事もできることがわかりました。
撮影/坂根綾子(静物) 取材/沢 亜希子 イラスト/白根ゆたんぽ ※情報は2021年3月号掲載時のものです。