同世代の子供を持つ母同士の会話に、
花が咲きました。
3月20日にスタートしたWOWOWドラマ「インフルエンス」で、憧れの鈴木保奈美さんとの共演が実現した稲沢朋子さん。長女が社会人になり、長男が大学院の卒業を控え、いよいよ卒母も間近となったイナトモが、around20歳の3姉妹を育て、同様の境遇にいる保奈美さんと、これからの卒母や子育て期の頃の話について、対談しました。
1966年生まれ。1986年にTVドラマデビュー後、1991年にフジテレビドラマ『東京ラブストーリー』の大ヒット以降、数々のドラマに出演し女優として活躍の一方、婦人公論(中央公論新社)をはじめとするコラムの連載を担当し、同誌より昨年12月には、初の著書『獅子座、A型、丙午』を発売するなど、執筆の分野でも活躍中。プライベートでは3人姉妹の母でもある。
稲沢朋子さん(以下敬称略)私には今年25歳と23歳になる年子の姉弟がいるのですが、保奈美さんのお子さんも同じ位のお年頃ですよね?
鈴木保奈美さん(以下敬称略) 21歳の長女を筆頭に、3姉妹です。
稲沢 私の場合、21歳で結婚、22、23で子どもを出産し、29歳で離婚。20代でひと通りのことを全部済ませてから、その後は子どもたちのために!と思いながら、ずっと1人で子育てしてきたので、いざ卒母が近くなってきた今、ほっとすると同時に、少し寂しさを感じ始めているのですが、保奈美さんはどうですか?
鈴木 ずっと1人で?それは、凄く頑張ってきたね!偉い!
稲沢 ありがとうございます。我が家は子供たちのほうがしっかりしていて、子育てが少し落ち着き、自分のためにも何かをしてみようと思って考えていた頃、ちょうどモデルになるお話をいただいたので、挑戦してみたということがモデルになった経緯。自分が自立することも子どもたちのためかな、と思っているので、ご縁があればパートナーも……、とも思っているのですが、こちらの方はなかなか(笑)。
鈴木 えーいいですね!楽しいじゃないですか。子どもって、多分、自分たちが思うより強くて、意外と平気だと思うんです。これからは自分のために思う存分楽しんでいいと思う!子育てに関しては、ほっとする反面、寂しさを感じる気持ちはわかります。けれど、自分に置き換えて見ると、私は20歳の時に一人暮らしを始めて、当時は好きなように出歩いていたので、その時母はどんな心境だったのだろうと、自分の娘が同じ歳になって、今さらながら考えられるようになりました。
目の前にいる子どもに食べさせて、
早く寝かせての繰り返しの毎日。
お休みしている仕事の焦りを
感じる暇もなかったです
(鈴木さん)
稲沢 保奈美さんは、子育て中にお仕事をお休みされていた期間がありましたよね。その間、焦りなど感じたことはありましたか?
鈴木 女優の日常って、思うより地味なんです。セリフ覚えて演技して……という毎日を1人暮らしの生活で繰り返してきたので、地味な肉体労働だと思っています。それと同時に子育ても地味な肉体労働だなって思います。子育て真最中の頃は、あまり先のことを考えていなかったかな。目の前に食べさせなきゃならない生き物がいたら、食べさせなきゃならないし、食べさせて早く寝かさないと、が必死の毎日でした。もともと子どもが得意というわけではなかったので、必死さはひとしお。それ以外何も考えていなかったから、焦りを感じる暇などなかったというのが現状でした。
稲沢 復帰した時にはどうでしたか?
鈴木 初日は緊張しました。長い間、家族以外の人とこんなに長く過ごす状況がなかったので、まわりに人がたくさんいて疲労困憊でした。
稲沢 そうですね。子育て中は私も必死でした。けれども、あれだけのポジションを若い頃に作り、子育てと同時にお仕事をスパっとお休みにする潔さは、かっこいいと思います。
「メイクのテクなど、娘から教えてもらうことが
多くなったよね」では2人の意見が一致
稲沢 休日にお子さんと出かけますか?
鈴木 買い物に行くことはよくあります。最近はしていませんが、娘が好きなアーティストのコンサートに一緒にいくことも。娘たちは予めリサーチをしてから私を誘っているようで、服を買いに行っても早いです。試着しなくてもいいの?と聞くと、してあるから大丈夫と。私は専らお金をお支払いする係です(笑)。
稲沢 リサーチ済み(笑)。わかります。ついでに、これ似合うんじゃない?と自分がもうひとつ欲しいものを私に買わせようとしてみたり。
鈴木 ちゃっかりしているというか、そういう点は頭の回転が急に早くなりますよね。
稲沢 子どもが年頃になってから、娘に譲ることができるものを買うようになってきたのですが、保奈美さんはどうですか?
鈴木 何年か前にお茶の稽古を始めたことで、着物が欲しくなって。着物なら娘に譲れるからという気持ちもあり揃えていたのですが、娘がどんどん成長して、いよいよ家の中で私が身長が1番小さくなってしまってからは、せっかくの着物も娘たちは着られないのでは?と思うようになり、購買意欲がなくなってしまったかも。最近では、どちらかというと私が娘からお下がりを貰っていることが多いです(笑)。
稲沢 私は娘からコスメのお下がりをよくもらっています。メイクに関しての知識は娘に追い越されました(笑)。
鈴木 同じ(笑)。メイクのテクなど娘から教えてもらうことも多々。時には、今日のメイク似合ってるね、なんてお褒めをいただくことも。
稲沢 3姉妹だと賑やかで楽しそうですね!知らないうちに子どもたちと同じ目線で話していることが、ふとした時に不思議であり、面白かったり。それだけ歳を重ねてきたんだなと実感するばかりです。子どもの将来を楽しみにすると同時に、自分のために生きるモチベーションも大切!と力が湧きました。ありがとうございました。
「連続ドラマW インフルエンス」
次回は4月2日公開予定
第3回目は、保奈美さんの美の秘訣や40代女性に向けたメッセージなど。お楽しみに!
稲沢朋子さん×クリス-ウェブ 佳子さん対談
【イナトモWEB Vol.22】
シングルマザーの子育て。
凄く頑張ってきたね!偉い!
(鈴木さん)