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Lifestyle特集

詩人・伊藤比呂美さん 40代のトンネルを抜けた「姉御メンター」たちの金言Vol.5

子育てもキャリアも落ち着いてきた40代は、「自分の生き方がこれで良いのか」「この先もずっとこのままなのか」と今までの人生を振り返って、不安やあせりに駆られる人も多くみられます。そこで、自分を見つめ直し、自分なりの答えを見つけた姉御メンター達に「これからの過ごし方」のヒントになる言葉を聞きました

★ 40代からの夫婦関係、性、子育て、 そして女としての悩み。 すべて、あなただけじゃない。みんな同じ

【伊藤比呂美さん(65 歳) 詩人】1955年生まれ。早稲田大学教授。現代詩手 帖賞を受賞し新しい詩の書き手として注目さ れる。『父の生きる』(光文社)など著書多数。

41歳で新しいパートナーと生活する決意をし、生まれたばかりの三女を連れてアメリカへ渡りました。異文化の適応と上の子の思春期が重なり、日々生きることで精一杯でしたが生きる気力にみなぎっていた40代でしたね。

40代で自信がない?「自分らしさ」がわからない? もうその言葉聞き飽きました(笑)。自信がない人は別にそのままでもいいと思うんです。一人一人成長のスピードは違うし、それが自分なのかもしれない。でもSNSで発信し表現していることでもう「自分らしい」んですよね。

それでも「自分らしく」がわからない人は今まで家族のこと優先で「自分らしく」を考えてこなかったのかもしれませんね

まずは朝起きたら何食べたい? と考えて食べたいものを必ず食べるんです。家族がカレーを食べたがっても自分が今日は卵かけご飯が食べたかったら絶対食べる。

その練習をしていくと自分のしたいことがわかってくるようになります。自分ができないことを習う、やるのもいいと思います。

英会話なんてベスト。話せない恥やプライドを捨てないとできないし、少しずつ上達していく感じは自信にも繋がるのではないでしょうか?

アメリカ生活で飼っていた犬。ずっと一緒に散歩する中で「観察する」ことを教えてくれました。最期を看取り、その犬のことは本にも書きました。今も同じ犬種を飼っています。

そのほか40代でしておくべきことは嫌いじゃない人はセックスですかね。更年期前が体も心もベストの時期だと思いますね。

更年期に向かって女性は恥ずかしさがなくなり勇敢になっていく。それは見事ですが、自分の気持ちを押し付けないことも大事。

40代ってまだ若さもあって、成熟性も知性や経験もあり最高な年齢だと思いますよ。失敗したってやり直せばいいんです。


<40代でやっておくべきこと>

  • 日常生活で1つずつ自分にOKを出す
  • 体を動かし体から自身と向き合う
  • 性生活を充実させる

クレジットA:撮影/下曽山弓子(伊藤さん) 取材/立花あゆ ※情報は2021年4月号掲載時のものです。

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