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見たあと多幸感に包まれる映画『あなた、そこにいてくれますか』。一息つく秋に映画館へ!

続「A Fragrant Life」*韓国話

前回、今年はじんわりしんみり感動する韓国映画があります、と書きましたが、2回目も引き続き“ココロにくる”韓国映画の話です。いや、もう、この映画は書かないではいられません! 10月14日公開の「あなた、そこにいてくれますか」です。

原作がフランスの人気作家ギヨーム・ミュッソの大ベストセラー小説『Seras-tu là?』(君はいてくれるの?)』。“過去に戻れる薬”で30年前に死んでしまった恋人の運命を書き換えることができるのか、という物語。STORY世代以上になると、誰しも過去に戻ってやり直したい、と思うことがあるのではないでしょうか。しかし、やり直したことによって得ることもあれば犠牲になることもありますよね。どういう選択をして、どう最善を尽くすのか? その過程と結果が心震わせます。泣けます!

医師である主人公「30年前のスヒョン」と「30年後のスヒョン」を演じる二人の男優、若いスヒョンはピョン・ヨハンさん、大人のスヒョンはキム・ユンソクさん。それぞれ有名な俳優ですが、この「二人一役」が本当に「ああ、30年後(前)はこうなんだ」と納得できるそっくりさです。まず同一人物だと観客が思わないと映画が成立しませんものね。

ピョン・ヨハンさんが、
「喫煙シーンにはこだわりました。なぜなら、タバコを吸い続ける理由が、スヒョンが持つ孤独な心を表していると思ったからです。キム・ユンソク先輩の手のしぐさや口の動きを真似するために努力しました」「でもキム・ユンソク先輩をただ真似すると、わざとらしく見えるような気がしました。どうすれば自然に表現できるか悩みましたが、最終的には“ハン・スヒョン”を演技する時の心だけが互いに同じであればいいと思いました」
とインタビューで言っていますが、演技や佇まいでここまで似せているのがすごいです。

ピョン・ヨハンさん(1986年生まれ)は、国立の韓国芸術総合学校在校時から多くの独立映画で主演し、韓国の“n放世代”(仕事、結婚、持ち家、余暇などあらゆることを放棄した世代)を代弁する俳優として評価されてきました。名作ドラマ『ミセン(未生)』で大人気を博し、その後は長編歴史ドラマ『六龍が飛ぶ』、ミュージカル『Hedwig and the Angry Inch』などに出演、作品によって全く別な顔を見せる若手俳優です。

写真を見ると、イケメンですよね(“雰囲気イケメンを許さない”同僚・女性編集者からも見事イケメン認定を受けました)。でも作品を見ると“イケメンであること”が気にならないんです、うまく言えないけど。『ミセン』の時も放映半分以上すぎてから「もしかして、この人イケメン?」と気づいたくらいだし、独立映画の作品は前述の“n放世代”・社会的に不遇である若者そのもので、演技とキャラクターが先に来るのがすごい。想像力に溢れ、繊細かつ大胆な演技にいつも驚かされます(あ、かっこいい時はもちろんかっこいいです)。この映画の若いスヒョンも、若者でもなく大人になりきってもいない30代が持つ、ちょっと疲れた感じと内に秘めた情熱の両方が感じられ、とても魅力的でした。

そして目の表情が深く、特に切ない目は水分がたっぷりというのか、うるうるです。引き込まれます!

キム・ユンソクさん(1968年生まれ)は、言わずもがな映画『チェイサー』で有名な、演技力抜群な俳優。容易に映画化を許可しない作家ミュッソが、「キム・ユンソクが出るなら」と承諾したそうです。過去、ロマンティックな役柄はあまりないと思うのですが、このスヒョン役ははまっていて素敵でした。包容力のあるキム・ユンソクさんの演技で、恋愛だけでなく友情や家族愛の映画でもあることが成立したと思います。

小説の舞台はサンフランシスコですが、映画の舞台は韓国、とてもうまく自然に、美しい映像で映画化されています。30年前の様子がレトロで懐かしく思えるのは韓国の風景でも同じ。「懐かしい友人や、会いたい家族がみなさんそれぞれいると思いますが、これからもっと幸せに生きて欲しいという気持ちのほうが強い。そういう大切な人を思い出させてくれる映画だと思います」とピョン・ヨハンさん。映画館で一人涙するのも良し、パートナーと行くのも良し、もちろんイケメン好きな女友達と行くのも良し、秋にぴったりの映画です。

おまけ:実は韓国版DVDと台湾版DVDも持っていて、どれだけ私がこの映画が好きかおわかりいただけるかと思います(笑)。略して「あなそこ」、覚えてくださいね!

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『あなた、そこにいてくれますか』(原題:당신, 거기 있어줄래요 英題:Will You Be There?)
《2016年/韓国/111分/カラー》
出演:キム・ユンソク『チェイサー』 ピョン・ヨハン「ミセン-未生-」チェ・ソジン「ボクらのラブ♡アカデミー」キム・サンホ『ビューティー・インサイド』アン・セハ「彼女はキレイだった」
監督:ホン・ジヨン『キッチン~3人のレシピ~』『結婚前夜 ~マリッジブルー~』
配給:ギャガ・プラス
10月14日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開
©2016 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
公式サイト:http://gaga.ne.jp/anasoko/
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*編集I
ビューティ担当25年の間に出合った好きな香りと、毎日を「香しくする楽しみ(主に韓国話と香港話)」をご紹介します。

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