いつも明るく元気な印象のある陣内貴美子さん。でも今回お話を伺うと、40代のときはさまざまな葛藤の中にいたのだとおっしゃいます。そんな40代を過ごした陣内さんがいま、40代を生きるSTORY世代に向けてのアドバイスを送ってくれました。
40代の半分は、キツい日々でした
37歳で結婚して39歳から不妊治療を始めました。治療中も変わらず仕事をしていたので、そんなときも笑顔で元気な私が求められていたり、出張でタイミングが合わせられないことがあったり、治療と仕事の両立にいつも心が揺れていました。いろんな治療を行ってもうまくいかなくて。選手だったころは練習をすれば確実に成果が出ていたのに、がんばってもがんばっても結果が出ないものに対して、どうしたらいい?と。先が見えないことが続き、体も心もキツかったです。45歳まで続けて、そこできっぱり諦めました。そして、考え方を変えたんです。友達や知人、後輩など周りにはたくさんのその人たちの子どもがいるので、彼らの成長を見守ることにしようと。いま、大勢の子どもたちが私の周りにいて、とてもにぎやかですよ。
「運動って運を動かすことなんです」
私はスポーツをやっていたので「体」には自信がありました。でも自信を持ちすぎていたんです。30代40代だと、まだまだ自分の体は大丈夫って感じているかもしれませんが、後々きますので、体と向きあう時間を作って自分の体を労ってあげてください。
不妊治療と両立していたころは大変だと思っていましたが「仕事」に救われていたことはたくさんありました。仕事でも趣味でも、日々の生活にやりがいのあるものの存在って大切ですよね。
あとはやはり、体を動かすことってとてもいいこと。「運動」って運を動かすって書くでしょ。ハードなトレーニングやガンガン体を動かすだけでなく、深呼吸をしたり首を回すことなどだって運動です。心地よく体を動かして、運を動かしましょう!
撮影/塩谷哲平 ヘア・メーク/野口由佳(ROI) 取材/見学裕己子