確か中学3年生のとき、大好きだった塾の友達と初詣に出かけて露店で口にした「甘酒」。そのときの強烈な苦手意識が克服されることなく、気付けばあれから20年以上。体に良いらしいと聞いてもなかなか飲めなかったのですが、今回11月号の甘酒企画に乗じてチャレンジしてみました。結果……美味しい!! 私の味覚が変わったのか、飲みやすい甘酒が増えたのか理由はともかくとして、本当に美味しいので、早速私の甘酒ライフがスタート。もっと早く飲んでみればよかったな(笑)。でも美味しかったというだけではなく、実は前田ゆかさんの心温まるお話を聞いたからなんです。
誌面で紹介した、前田ゆかさんおススメの甘酒「華糀」。2年ほど前、復興支援マラソンを走るために石巻に行ったときに出合ったそうです。「華糀を販売している島津麹店の店主とお話したことが忘れられないんです。復興に向けての気持ちや、震災後多くの方の協力のおかげでお店を再開できたというお話。強い想いを語ってくれた店主のお顔も忘れられません。もちろん美味しいから飲みたいのですが、それ以来、取り寄せたり、石巻に行く方がいれば買ってきてもらったりするんです!」と前田さん。そのときのことを忘れず、ずっと温かい気持ちを持ち続けていることが本当に凄いなぁと思いました。
以前、震災の企画に携わらせていただいたとき、「忘れないことがいちばん大切」というお話をたくさんの方から伺い、実際に福島に行ったときには、信じられない光景も目の当たりにしました。それなのに、日々の忙しさを言い訳になかなか思い出せずにいる私……。でもこのお話を聞いてから、甘酒を飲むと東北のことを少し想うんです。前田さんの美肌・美心に少しでも近づけるように、今日も甘酒を1杯飲んで頑張ります!
撮影/BOCO