おしゃれなイラストが人気で、ご本人もオシャレでキュートな平松さん。40代を振り返ってもらって、そこから”後輩”たちに伝えたいこと、そして50代をどう過ごしていこうと思っているのかをインタビューしました。
明日はどうなるかわからない
38歳で離婚してシングルマザーになりました。その後、東日本大震災を経験。ショックは大きかったですね。私が息子を守らなければいけないという気持ちが強くなって。さらに親しい友人をガンで亡くしたり、持病もあったりして「明日どうなるかわからない」「いつ何が起るかわからない」という思いが強くなり、40代を日々大切に悔いなく過ごしていこうと考えるようになりました。
仕事は計算などはしないで、目の前のことを一生懸命やっていました。グラフィックも雑誌とネットとがむしゃらでした。STORYの姉妹誌の『美ST』の連載も担当していたのも40代。いろんな体験をしたり美容家の方にお目にかかったり、たくさん刺激を受けて、良い経験がたくさんできましたね。
仕事は順調でオフィスを借りてアシスタントも何人かいて。この頃は、親、息子、犬、アシスタントと私が支えていかなければならい存在が多かったんです。仕事以外でもたくさんのことが肩にのしかかっていて。私にはすべてをうまくまとめるマネジメント能力がないなと感じて、父が亡くなったことや愛犬が年老いてしまったことを機に、生活を変えることにしました。オフィスではなく自宅に仕事部屋を作り、一人で、できないことは外部スタッフの方たちと協力しながら働くスタイルにしました。初めの数年は体調を崩すほど大変でしたが、慣れてきた頃にコロナ禍になったので、昨年ステイホーム生活になってもまったく苦になりませんでした。
インタビューの続きは明日公開します
取材/見学裕己子