「お米送って」って言ったのに、色々な食材が詰まってました
川崎フロンターレ 三笘 薫選手(24歳)
口に出さなかったけど、高校で寮に入った時、親のありがたみを痛感しました
川崎フロンターレ 旗手怜央選手(23歳)
言葉にできなかった感謝の気持ち。これからは親孝行を十分にしたい
旗手 うちは高校生まで父親が単身赴任だったから、母親が全部一人でやってくれていた。大変だったと思います。
三笘 試合が終わって、母さんに迎えに来てもらうと、何となく安心した思い出があるかな。
旗手 とくに話すこともなく助手席で疲れて寝ちゃうんだけどさ。それもなかなか気持ちが良くて。
三笘 試合で本当に悔しい負け方した時だけ、良かった所を褒めてくれた。俺は、中学の時、体が小さいのが悩みで。それをカバーするために、技術を磨こうと頑張っていた。その時よく母さんが茶そばを出してくれた。練習後に食べる茶そばが、めちゃくちゃ美味しくて大好物だったな。
旗手 え? 好物、茶そばなの? 地味だな(笑)。
三笘 今でも好きだよ、茶そば。実家に帰って母さんの茶そば食べると思い出すよ。上手くなるために、自分を信じてやろうと思って頑張っていたことを。
旗手 俺の思い出はカレーだな。高校の時に家を出て寮に入ったから、その頃から母親のありがたみを知ったかな。母親には、口に出して言えなかったけど。大学に入っても、連絡する時は、「お米送って」しか言えなかったんだけどね(笑)。寮から実家に帰った時に食べた母親のカレーが美味しすぎて、頑張れって言われてる気がしていた。
三笘 「お米送って」って言ったのに、絶対お米だけじゃないの。パスタとか海苔とかたくさん入ってて嬉しかったな。
旗手 今度は、自分が親に恩返ししたいと思ってるよ。
旗手選手・三苫選手のこと、もっと知りたい!
Jリーグデビューしてから、一度ピッチに立つと圧倒的な存在感で、チームの勝利に貢献。今やオリンピック世代の中心的存在に。
爽やかなルックスと人懐こい笑顔で、サッカーファンだけでなくサッカーママからの人気も絶大。大注目の2人の今後の活躍に目が離せない!
撮影/BOCO〈人物〉、坂根綾子〈静物〉 取材/片山あゆみ ※情報は2020年5月号掲載時のものです。