「STORY」1月号で表紙に初登場の内田有紀さんが、10代の自分と大共演! 「JJ」の表紙を飾った1994年、当時18歳だった内田さんには実は多くの迷いがあったそう。 「今の自分をもっと好きになるためには自分を肯定し変わること」。そう語る内田さんが当時のご自身を振り返り、46歳の今、思うこととは?
必死に駆け抜けた20代
1月号の表紙も、今持っているこの写真も、10代で「JJ」の表紙をやらせていただいた時のもの。当時の私はというと、実は戸惑いだらけで…。この写真の私は精一杯の笑顔を探しているように見えますね。周りの方が用意してくださる大きすぎるステージに立つことだけで精一杯。プロフェッショナルな人たちに必死に追いつこうとする毎日で、アウトプットばかりでインプットする時間がありませんでした。今を生きることに精一杯で悩みまくり、必死に駆け抜けていた時期でしたね。30代に入ってからも同じで、自己肯定感を持てず、いつも自信がなかった。周りの人から「昔、あのドラマ観てました!」と言っていただいても、「いやいや…」と素直に受け入れる余裕すらありませんでした。
自己肯定から生まれる自信
それが40代に入ってからいろいろな経験を重ねて幹が太くなったのでしょうか。ふと、「あの時、何かしらの幸せを誰かに届けられていたのかも」って、過去の自分を俯瞰で見られるようになったんです。今こうして立っていられるのは、20代の頃、戸惑いや悩みを抱えながらも必死に乗り越えてきたから。そんな過去の自分を認めることが、自信へと繫がるようになった気がします。
ファッションに関しては、こうして見てみると好きなものは普遍ですね。10代の頃に一番のお気に入りで、よく着ていたダッフルコート。当時は王道のトラディショナルなダッフルで、着るとしゃきっとしてそれはそれで好きだったのですが、46歳の今の私が選ぶダッフルはソフトな素材感のリラクシーなフォルム。「好き」のベースは変わらないけど、今は心地よさが選びの基準になっています。
46歳。今こそ、幸せを摑みに行く時! 昔の自分があったから、今こうして変われた自分がいる
「STORY」の読者さんは子育ても一段落し、仕事や趣味など〝セカンドステージに足を踏み出そう〞と思われている方が多いと聞きました。女性は40歳で今までの自分とは違う感じを覚え始め、45歳を過ぎるとその違和感が現実味を帯び、体力的なものも相まって、より深くこの先の人生について考えだすターニングポイントとなる年齢かもしれません。「何かを変えたい」 そう思った時、過去の自分を振り返り、〝あれだけ頑張ってきたんだから大丈夫〞と、過去を自信へと変えてこれからの新しい自分を探していこうと決めています。
今日、共演した10代の私に 言葉をかけるとしたら…。 「過去は変えられる。自分で認められなかった過去は、これからの自分の在り方で、いくらでもその経験則の価値が変わっていく」かな。
内田さん衣装: コート¥121,000(ユナイテッドアローズ/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)ニット¥37,400ストール¥34,100(ともにスリードッツ/スリードッツ青山店)デニムパンツ¥37,400(ボーダーズ アット バルコニー)ローファー¥121,000(ジェイエムウエストン/ジェイエム ウエストン 青山店)ピアス¥42,900(グレイン モートン/ロンハーマン)
撮影/彦坂栄治(まきうらオフィス) ヘア・メーク/板倉タクマ(nude.) スタイリスト/岸本佳子 取材/石川 恵 [パネル内・18 歳当時の内田さん]光文社「JJ」1994年12月号表紙写真より流用。撮影/岡本尚文 ※情報は2022年1月号掲載時のものです。
STORY1月号ではさらに「『今の内田有紀』を表すコトバ、『未来の内田有紀』へとつながるファッション」も掲載!