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日本人女性初! 映画作家の河瀨直美さんが 「ユネスコ親善大使」に任命されました

奈良を拠点に活動する映画作家の河瀨直美さんが、11月25日(木)にパリのUNESCO(ユネスコ)本部で「ユネスコ親善大使」に任命され、日本人女性で初めて就任しました。

また、2020 年に開催した「なら国際映画祭」でカタルーニャの女性監督による映画を6作品上映したことから、「Ramon Llull Prize(ラモン・リュイ プライズ)」も日本人女性で初めて受賞。映画を通してカタロニア文化と女性の活躍を世界に発信し貢献したとして、アンドラ政府とラモン・ リュイ・ファンデーション(カタロニア語と文化の研究、促進、保護の強化を支援している組織)から贈られました。

ユネスコ親善大使は、1989年に日本人で初めて平山郁夫画伯が就任して以来、今回で5人目。女性では初めての快挙です。受賞の理由は、ユネスコオンラインディベート「文化とコロナウイルス~アートの力を考える~」を日本で初めて開催したことや、あらゆる年代の女性の生活に焦点を当てた映画によって人類への理解を深めるきっかけをつくったこと、「あらゆる女性の声を含む多様性の価値と大切さ」を自身の人生とキャリアを通して実現していることが挙げられており、すべての国がジェンダー平等の実現を目指している今、特に重要な貢献をしたと考えられたからです。

©2021-International Olympic Committe-All Rights Reserved.

河瀨さんは、「この地球上に暮らす、すべての人が唯一無二の存在として、その人生を謳歌する権利を有しています。けれどあらゆる『ひずみ』の中で、特に女性の声を含む、小さな声がかき消されてゆく現実も目の当たりにします。これら多様な価値観に光を当て、たしかな命のきらめきに気づかなければならない。人類の根源的に豊かな営みを1000 年先にも、またそのずっと先にも繋いでゆきたい。映画や映像制作を通じて、物語の中に、人類の豊かな未来を創造すべく、親善大使としての任を全うしたいと思います。」と述べています。

今後は、ユネスコ親善大使の活動として、2022年夏に再開される文化交流プログラム「Grand Voyage with Africa(アフリカ開発会議から生まれた文化交流プログラム」」にて、プログラムアートディレクターとして、アフリカ5カ国から選ばれた若手女性映画作家10名との映画ワークショップを統括する予定。女性として、母として、国際的に活躍する河瀨さんの活躍に期待したいです。

©KUMIE Inc,

Profile 河瀨 直美(かわせ なおみ)さん

生まれ育った奈良を拠点に映画を創り続け、一貫した「リアリティ」の追求がカンヌ映画祭をはじめ、国内外で高い評価を受ける。監督代表作は『萌の朱雀』『殯の森』『2つ目の窓』『あん』『光』『朝が来る』など。東京2020オリンピック公式映画総監督、2025年大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー(シニアアドバイザー兼務)、バスケットボール女子日本リーグ会長。プライベートでは野菜やお米をつくる一児の母。

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