連載2回目は、まずは親であるあなた自身がどんなタイプなのかということを知るためのチェックテストから始めます!
そもそも、子どもの取り巻く世界が変わっているということは、あなたを取り巻く環境も変わっているということ。その変化にどれだけ柔軟に対応できるかどうか?次のチェックテストで分かります。自分を客観的に見つめるということも大切。普段の行動を思い出して、以下の25問にで答えてください。
②「もしかしてこれも使うかも」旅行の荷物は多くなりがちだ
③1円でも安いならスーパーをはしごするのも厭わない
④散らかった子ども部屋。「どちらが早く片付けられるか競争ね〜」と言えるママは神だ
⑤学生時代校則は守っていた方だ
⑥今まで転職したことがない
⑦食事に行くときは事前にリサーチ、または予約していきたい
⑧効果的な美肌ケア法をゲットしたら、人には内緒でこっそり自分だけ肌磨きに勤しむ
⑨子どもの夏休みの自由研究。どうせ手伝うハメになるので自分が得意なテーマを提案する
⑩子どもの行動パターンを想定して、つい先回りしてしまうことがある
⑪夕方に子どものお迎え。いつもと違う道から帰りたいと言われても時間がないので却下!
⑫ママ友とのグループライン、他のママのリアクションを見てから返信することが多い
⑬便利なアプリがあると聞いても、すぐにダウンロードせずに周りの浸透度を見てから
⑭高級なシャンプー&コンディショナーはパートナーには使わせず自分専用にしたい
⑮今までとはテイストが違うトレンド服や新しいブランドの服を取り入れるのは躊躇しがち
⑯近所や友人から聞いた噂話を信じがちで、他の人にもつい話してしまう
⑰ゴミの分別はしっかりやっているほうだ
⑱ブランドものの服やバッグは丁寧に扱い、いらなくなったらフリマなどでお金に変える
⑲節分の豆まき、冬至にゆず湯など、季節の行事(クリスマス・ハロウィンは除く)を大切にしている。行事食もよく作る。
⑳子だくさんの家は楽しそうだけれど、わが家の子どもは2人まで!それ以上は絶対無理!
㉑新しい家電が我が家に。ひとまず取扱説明書を読んでから使い始める
㉒「ひとり焼肉」「ひとり回転寿司」は抵抗があってできない
㉓ママ友の服装や行動に「あの人、私の真似してる」と内心もやっとしたことがある
㉔スマホを忘れた!スマホなしで、初めて行くところにたどり着けるかどうかとっても不安
㉕断捨離をしようと思っても自分が納得できるほどできたことはない
「はい」が12個以上のあなたは……
適合派(経験を大切にし話を乱さない常識家)
適合派のあなたはズバリ「正解」を探したい人。行動はどちらかといえば保守的で変化を好まない傾向があります。ルールを守り、和を乱さないので集団の中で常識的な人と評価され頼りにされているはず。あなたが大切にするのは、自分のこれまでの経験や知識。これを基に、子どもにもさまざまなアドバイスをします。わが子の幸せを願うからこそ、失敗しない確実な道を歩んでほしいと考えてます。
「はい」が11個以下のあなたは……
創造派(直感を大切にしマイペースな行動派)
創造派のあなたはズバリ「問題」を探したい人。退屈を嫌い面白そうだと思ったことにはすぐに首を突っ込み、考えるより先に体が動いてしまうタイプで、時には痛い目にあうことも。集団行動があまり得意でなく自分のペースで動きたいと考えるほうです。あなたが大切にするのは自分の直感。子どもにはなんでもやりたいことをやってほしいし、そのための援助はしてやりたいと思っています。
第1回目の記事で、時代は目まぐるしく変わり、将来の仕事なども変わりますよというお話をしました。
そこで大切になるのは、既存の枠の中で仕事にあたるのではなく、固定概念に縛られず問題を自分で見つけその解決策を講じる力……「創造する力」になります。
iPhoneの開発にみられる、アップルの創業者、スティーブ・ジョブズが良い例かもしれません。従来の小さなコンピューターという枠組みのスマートフォンから、キーボードをなくしタッチスクリーンにするという画期的な技術。これぞ問題を自ら発見し解決策をセットで提示した「創造力」ですね。
これからは、よりその「創造力」が求められる時代になるかもしれません。
ただし「適合力」も大切な力。この力があってこそ社会がうまく機能するのですから。
そしてもちろん、お子さんにも創造派・適合派があります。普段の生活の中で、枠組みを取っ払った方がいい創造派タイプの場合、親が別タイプであるならそのことを理解してもらいたいですし、きちんとこなすことに喜びを見出す適合派タイプであればそれは素晴らしいことと受け入れてほしいです。ただし、今後はきちんとこなすだけでは評価してもらえない時代になることも踏まえ、既存の枠を飛び越えられるような力も養ってもらいたいですよね。
さて、タイプがわかったところでどうしたらいいの?ですよね。
次回、今まで私が経験したりみてきたことを事例にあげながら、子どもにどのように接すれば、上手に楽しく「創造力」を養えるかレクチャーさせていただきます。
自分のタイプと子どものタイプと照らし合わせながら、参考にしてみてください。
〈次回へつづく〉
1981年東京都生まれ。京都大学経済学部卒業。探究学舎代表。幼少期から「探究心に火がつけば子どもは自ら学び始める」がモットーの型破りな父親の教育を受け、高校を中退し京大に進学。代表を務める探究学舎は子どもたちの“驚き”と“感動”の詰まった授業として、三鷹市を拠点とした教室のほか、オンラインでも世界的な人気を集める。’19年「情熱大陸」に出演、’21年「TEDX」に登壇。5児の父。
取材/竹永久美子 イラスト/ナホ