アウトドア好きな編集・中山と超虫好き男子の親子旅連載がスタート!
私たち親子は、とにかく自然の中で遊ぶことが大好き。旅行はいつも親子で体験できるプランを組みます。一緒に体験をすると後々の旅の思い出話の内容の濃さがかなり違うんです。今回は、星野リゾートさんご協力のもと、2021年夏に世界自然遺産に登録された、生物の命に溢れた魅惑の島、西表島に行ってきました! この島だけにしかない壮大な自然、そしてここだけにしかいない希少な生き物たち。SDGsの学びが当たり前になった小学生の息子は行く前から興奮がとまらない様子。
行って楽しいのはもちろんのこと、たくさんの発見と学び、そしてこれからの過ごし方が考えられる素晴らしい旅。ぜひご紹介します!
(子・ASHU)今まで図鑑でしか見たことのない生き物を見つける!(そして学校の友達に話す)
まさにジャングル!エコロジカルな「 星野リゾート 西表島ホテル」に到着
東京から飛行機、船を乗り継いで、約6時間。西表石垣国立公園に位置する「星野リゾート 西表島ホテル」にやってきました!このホテルは、日本初の「エコツーリズムリゾート」。島の自然を守り共生し、持続可能な観光の仕組みを作るため、「エコロジカルなホテルな運営」「島の魅力を存分に味わえるネイチャーツアー」「イリオモテヤマネコの保護活動」という3つの取り組みを実践しています。ヤマネコのイラストも可愛い♡
西表島の平均気温は24℃。私たちが行った11月でも日中は半袖でも汗ばむぐらいの暑さでした。
西表島の環境を第一に考えたシステム作りは、ホテルに入ってすぐにわかります。館内の飲み物はペットボトルのものがなく、ボトルをレンタル、購入するか、持参をし共有スペースのドリンクコーナーから好きな飲み物を選びます。また、1グループに1つ、ホテル散策用にエコバッグのギフトが。可愛いイリオモテヤマネコのデザインに感激です。その他にも、海の生き物たちに甚大な影響を与えるマイクロプラスチックや島のゴミを少しでも減らすため、使い捨てハブラシなどのプラスチックのアメニティや割り箸しの廃止などの取り組みをしています。
大人が当たり前だと思っていたサービスも、いざその取り組みを体験してみると、環境を守る、そして島全体のことを知る一つ一つの気づきになります。今の小学生は授業でSDGsを学んでいるため、、私よりもプラスチックやゴミのことに詳しい! ボトルもエコバッグも紙のランチボックスも、ごく当たり前の手段として自然に受け入れ、私が逆に教えられることも多く、子どもとの会話がとても新鮮に感じられました。
自然との一体感がある部屋、ホテル散策にテンションMAX!
イリオモテガイドウォークでジャングルを探検
午後3時。ホテル敷地内にある広いジャングルを、西表島愛に溢れたホテルのガイド山下貴弘さんとともに探検します。ジャングルに入るとセミの鳴き声が聞こえ、空気が少しヒンヤリ。ここには、ヤエヤマオオタニワタリやサキシマハブカズラ、ヤエヤマコクタン30種類以上のも植物が自生。それぞれが独自の進化を遂げ、ジャングルを形成するためのエコシステム(生態系)の一役を担っています。息子の今回の旅のテーマである「図鑑でしか見られない生き物に出会う」という目標はジャングルを1歩入った時から、すでに達成です(笑)。頂いたフィールド図鑑と目の前にいる虫や植物を照らし合わせ、ガイドの山下さんとも会話も弾みます。いつもは虫のことを質問されても全く分からない母と一緒にいるためか、知識豊富な山下さんが息子の好奇心のすべてを受け止めてくれました。
西表島に親しみある素材を味わえるビュッフェレストラン
レストランでは、カマイ(イノシシ)の黒糖すき焼きや黒糖と白味噌を合わせたガザミ(ワタリガニ)汁など西表島ならではの食材を使用した料理を楽しみました。その土地のものを頂くことも、旅の思い出には大事なもののひとつ。「これは出汁が効いていて美味しいね」「イノシシのお肉、初めて食べたけど甘いんだね」「黒糖が入るとコクが出るね」なんて大人みたいな会話をしながら、母はビールを堪能中。
世界自然遺産登録のワケを知る「世界遺産の学校」
一日目を終えて……
息子にとって初めての西表島。純粋に島の自然に癒され、旅自体もすごく楽しいのですが、それよりも何よりも気づきと発見が多く、子どもの好奇心をフルに刺激する旅になっています。一日を終えた時点でも、話す内容が親子にとっても実りあるSDGsのこと。日々、「宿題しなさい」「早く寝なさい」×100回レベルの会話しかしていない私たちが島のゆったりした空気の中で、きちんと向き合って会話をしているなんて。親としては、そんなささいなことでも嬉しい一日でした。
次回はカヤック&トレッキングツアーに参加します!
〈次回へつづく〉
※本情報は2021年11月時点のものです。安全対策をきちんと行い、取材をしています。
https://iriomotehotel.com/index.html