かとうれいこさんの元気の素とは
◯ かとうれいこさん(52歳・タレント)
★ 40代。 免疫力の低下が ショックで始めたキックボクシングやヨガ、ゴルフで 更年期変調を一掃
★ 運動することで体も心も 軸が安定。10年前より今のほうが体力もメンタルも高水準です
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40歳で訪れた不調が〝食事と運動で代謝アップ〟する大切さに気づかせてくれました
ずっと健康だった私ですが、40歳になった途端に不調を感じるようになりました。気持ちは変わらないんだけど体が気持ちに追いついていかないことを実感して、すごくショックを受けました。免疫力が低下したのか、それまでほとんど風邪をひいたこともなかったのに夏風邪をこじらせて長引いてしまったり、体力の衰えを急に意識するように。34歳で娘を出産後、子育てと家庭のことで自分のメンテナンスなどが二の次、三の次になっていたんでしょう。ふとした瞬間に首や顔がカッと熱くなることもあったので、婦人科で血液検査をしてエストロゲンの量を調べていただいたのですが、まだ 歳40前半ですから「そんなに減少していませんね」と言われて。でも今思うと、あれは軽いプチ更年期(*1)だったように思います。もともと末端冷え性だったこともあって、冷え(*2)がどんどん悪化するような感覚もありました。ここで自分の生活習慣を見直さないと、と一念発起し、健康管理を見直すことに。適度な運動で汗をかいて代謝も良くなり、症状もおさまってきました。
— かとうれいこさんは、キュートなお顔立ちにナイスバディ、そして柔らかな雰囲気でグラビアアイドルとして一世を風靡。その後、結婚·出産で一度芸能活動を離れることに。現在18歳になられるお嬢様の子育てが一段落した数年前から少しずつ活動を再開されています。そんな彼女が40歳という早い 時期に体調の変わり目を感じたというのは、それまで自分のことには構わず、子どもファーストで一心不乱に子育てに向き合ってきたからではないでしょうか。
40代。 免疫力の低下が ショックで始めたキックボクシングやヨガ、ゴルフで 更年期変調を一掃
若いころは特に運動もしていなかったので、このまま手をこまぬいていたら体力は落ちていく一方です。そこで子どもが小学校高学年くらいになって少し自分の時間が持てるようになってきた時にようやく運動を本格的に始めました。ランを始めたり、スポーツジムに入会してヨガ、筋トレ、水泳、ピラティス、キックボクシングなど。ゆるくですが、日々何か体を動かすようにしてます。
夫がプロゴルファーなのにそれまで一切ゴルフに興味がなかったどころか、「なんでこんなに朝早く起きて寒いのにコースに行くんだろう」なんて思ってました(笑)。でも40代になってから、ママ友とコースデビューしたらこれが楽しくて。朝、子どもを学校に送り出してそのままコースに行って、帰ってきて夜ご飯を作って子どもを迎える。そんなふうにすきま時間に思い切り楽しむことが活力になって家事育児が頑張れるという好循環になるんです。女子ゴルフ、女子旅が好きなので、先日も緊急事態宣言があけたタイミングで奄美大島へ3泊4日の旅行に行ってきました。海でサーフィンしてSUPにも初挑戦して。新しい場所に行くワクワク感、大自然のパワーをもらうことってすごく大事。ふだんとは異なる環境でふだんとは違うことをしてみるのは心と体のリフレッシュになります。
そうやって体を動かすことに積極的になれたのも、自分が食べることが大好きだから。食べることを絶対我慢したくない、ダイエットはイヤなので、それなら食べたら動こう、動いたら食べようをモットーに食事と運動の両輪をガンガンまわしています。筋膜リリースストレッチポールは寒かったり筋肉が硬くなったりすると腰痛が出てくるので、自分の体重で押しています。毎日、少しでいいから体を動かして、無理せずに継続できる運動習慣を持っておけば、基礎代謝も衰えないし、代謝が下がらなければ更年期太りに悩むこともありません。もし途中で飽きちゃったり「これは違うかな」と思ったら一旦置いといて違うものに手を出してみてもいい。ちょっとやってみる、というフットワークだけは軽くしておくのが更年期世代を乗り切るコツだと思います。
— かとうさんと言えば透明感あふれる美肌の持ち主ですが、実はグラビア時代、紫外線を浴びすぎて今でもすぐに日焼けしてしまうのが悩みだったそう。そのケアに欠かせない「お守りのような化粧水」が日々を元気に過ごす素になっているそうです。
若いころ、グラビア撮影でガンガン紫外線を浴びてきているので、ゴルフやロケで外に出ているとあっという間に焼けてしまうんです。シミやシワができやすいベースがあるんですね。そんな時は石井クリニックの「フィンギーマスク」でコットンパック。この化粧水は保湿力と沈静化作用が優れていてニキビ跡にも効果的。使い続けると肌のトーンも明るくなります。食べたいものを食べて動いて、お肌のケアもコツコツ続けているせいか(笑)、若いころより「イキイキしていつも楽しそうだね」「ハッピーオーラがあるね」と言われることが増えてきました。私のモットーは「人生を楽しむ」こと。
私は20代から仕事をして30代で結婚して30代は夫や子どものことに捧げた時代でした。ずっと自分の好きなことをやってきたから、30代は“してあげる側”にまわるんだ、まわりたいという気持ちが強かったんです。でも、育児って自分が思った通りに行きません。おまけに主人が職業柄、遠征続きで家にいないことが多くて、ひとりで育児に向き合って大変なことが多かった。でも子どもを育てる過程でママ友や両親、支えてくれる方のありがたみが身にしみました。 若いころは、完璧主義ってほどではないけれどひとりで何でも頑張っちゃうタイプでしたが、自分だけじゃ何もできないんだなと気づけた。昔はひとりで抱えて考え込んで自分を追い詰めてたけど、周りの人がいて初めて自分が生かされていることに気がついた。それは子育ての収穫でしたね。
— 子育てに邁進している時は鏡も見ないから自身の体もなおざりだったと言うかとうさんは、「今思い返すと40歳になった時の不調があ ったからこそ今の自分がある」と語ります。
運動することで体も心も 軸が安定。10年前より今のほうが体力もメンタルも高水準です
50歳になった時「40時よりも元気だな」「今のほうが体力·メン タルすべて整っているな」と思いました。写真を見ても昔より今の方がイキイキしている。自分でそう思えるってすごく幸せなことです。あの時の不調がなかったら50歳でがくっときていたかもしれません。更年期の入口は早かったかもしれないけど、40になった時に気づけたのは逆に良かったのかもと思っています。
これからもインドアよりもアウトドア、パッシブレスト(受け身の休息)ではなくアクティブレスト(活動的な休息)を優先したい。若いころは怖いもの知らずだし、私ってこうなんだと決めつけていましたが、今は枠を外して柔軟になれている気がします。これからも守りに入らずにニュートラルで、何でもチャレンジできる自分でいたい。もちろんやる気スイッチが入らない時ももちろんあっていいと思います。だらけた自分も認めてあげる、というより、そういう瞬間も必要です。 でも「いっぱい食べちゃったから今日は頑張ろう!」という軽やかな気持ちは持ち続けたいですね
撮影/田頭拓人 ヘア・メーク/棚田幸恵 スタイリスト/高梨未希 取材/柏崎恵理 ※情報は2022年2月号掲載時のものです。
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