国立新美術館とカルティエ現代美術財団が、イギリスを代表する現代作家であるダミアン・ハーストの日本初となる大規模な個展を、今春開催します。本展覧会のために最新作の〈桜〉シリーズ107点の中から自身で作品を選び、桜を描いた大型の絵画24点によるダイナミックな空間を創作します。

大きいものでは縦5メートル、横7メートルを超える画面に描かれた風景は、儚くも鮮やかに咲き誇る桜並木の下に身を置いた時のように、私たちを幻想的な世界に誘います。2021年、カルティエ現代美術財団が世界で初めて紹介し高く評価されたシリーズです。

profile
ダミアン・ハースト Damien Hirst
1965年、英国ブリストル生まれ。1995年ターナー賞受賞。彫刻、インスタレーション、絵画、ドローイングといった創作活動において、生と死、過剰さ、儚さといったテーマを探求する。2012年にロンドンのテートモダンにて大規模回顧展となる「ダミアン・ハースト」展、ヴェネツィアのパラッツォ・グラッシおよびプンタ・デッラ・ドガーナにて2017年に「難破船アンビリーバブル号の宝物」展、2021年パリのカルティエ現代美術財団で「ダミアン・ハースト 桜」展を開催。

Photographed by Prudence Cuming Associates Ltd ©Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022