40代の自分の中のイメージは?
若い頃に自分の描いていた40代女性像は、“落ち着いている”“冒険をしない”など、なんとなく保守的なイメージ。専業主婦が当たり前の、自分たちの親世代を見ていたせいかもしれません。年を重ねるにつれて、自分自身もそうなっていくのだろうと諦めの気持ちが。特に子どもをもうけてからは自分自身が前に出ることはNGなことだとも思うようになっていましたが、ある程度子どもが大きくなったとき、この子たちに全てを捧げて生きるべきか否か? 40歳を目前に控え、何か始めなければ! と激しい衝動に駆られていきました。そんなタイミングで私もSTORYライターになったわけですが(笑)。
実際40代に突入してみると……
STORY4月号(P.54~)の「6senses」で私が取材した皆さんに共通することでもあるのですが、40代に入ると、自分が何者か? 解ってくるのかもしれません。何が好きで、嫌いで、どのような方向性で生きたいか? あとは決してマイナスの意味ではなく、自分はどこまでできて、どこからはできないか? この辺りの折り合いもつけられるようになるのでしょうか。無理をしなくなる(無理ができなくなる! 笑)このあたりもキーワードかも。
年齢的に若い頃ほど身体も動かないし、徹夜なんてもってのほか! とも思いますが、それでも、思っていたよりも40代は悪くないもんです。
40代からを楽しむヒント
もしかして、40代まだ楽しめてないな……というご意見があったら、「6senses」のいくつかのパワーワードが楽しむヒントをくれるのでは?以下は私の感じたパワーワードです。
・自分の幸せを大切にする。
・素直な気持ちを忘れない。
・人からの評価を恐れない。
・今の自分を楽しむ。
・自分の身体に向き合う。
・前向きに考える。
・心地よく暮らす。
・素直に助けを求める。
・自分の好きなことを追求する。
・自分の夢を持つ。
書きながら素敵なことだと改めて!
今回この内容を体現し、輝く女性たちのお話を聞いて、20代、30代を逡巡し、40代を迎えたからこその言葉の重みと、その40代を楽しむ気持ちを強く感じました。そして40代だからこそできることもあるんだということも!
そう、皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです。
思春期の子どもとの対峙
40代、自分自身は楽しめているけれど……ままならないこと……。思春期の子ども問題ですね。自分も親とは幾度となくぶつかり合った経験を考えると、〈わが子はいかに〉と思います。
今回、クリス-ウェブ佳子さんのような先輩ママのお話をお伺いできたことは、なんとも貴重で、ひとつひとつの言葉が刺さりました。特に、中学生の娘にとって思春期の先輩にあたる、お姉さんたちの生の声を聴けたことは親としてはギフトに等しいものです。
お互いのことを包み隠さず話せ、尊敬しあえる関係性とても憧れます。
でも、これって、私にとっては思春期の子どもだけでなく、自分の大切な人みんなと成立させたい関係かもしれません。“子ども”という存在とともに、一人の大切な人として、これからも向き合っていきたいと改めて思いました。
40代、欲張りにいこう
篠原涼子さん、吉瀬美智子さん、クリス-ウェブ佳子さん、中村仁美さん、内山理名さん、知花くららさん。
素敵な方たちのお話を聞いて、〈結構悪くない〉という程度に思っていた40代から、〈もっと楽しみたい〉という40代への気持ちがムクムク湧いてきました。心のどこかで、自分を縛っていたものがあったのかもしれません。でも、自分のことも、子どものことも、家族のことも、やりたいこと全部やっていこう! と勇気をもらえました。一回きりの人生で、我慢して何もせずに、できている人を羨むだけで終わるなんて勿体無いですよね。できないこともあるし、弱音も吐くでしょうけど、ま、それも一興! そんな自分を愛しつつ、欲張りな私と一緒にいてくれる人たちをとことん愛して、40代をMAX楽しんでいこうと思っています。
文/竹永久美子
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