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Lifestyle特集

アナウンサー中村仁美さんに聞いた「40代での仕事との向き合い方」

Hitomi Nakamura

1979年神奈川県出身。お茶の水女子大学卒業後、フジテレビに入社。局アナを経てフリーに。お笑いコンビ「さまぁ~ず」大竹一樹氏と結婚し、三兄弟の母に。現在はテレビ・イベント等、幅広く活躍。本誌連載も大好評。

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「この先の仕事の目標は?」と
聞かれることがありますが
私の場合はとにかく
今を120%頑張りたい

バイトとサークル三昧の学生時代に就活の一環でアナウンスセミナーに参加しました。そこは雑誌から出てきたような華やかな私大生たちの見せ方も話し方も研究した優秀な人の集まり。地味でできない自分に劣等感を感じたことで火がつき、この職業を極めたいと思いました。

フジテレビに入社後、念願叶い「すぽると!」を担当できたのですが、人事の変更で交代に。スポーツがやりたくて入ったのですごく悔しかった。でもその後、ヘキサゴンやレッドカーペットを担当することになり仕事の幅が広がりました。「終わった」と思ってから人生が大きく動き始めた。何が起こるかわからないですよね。

2人目を出産後に復帰した頃、心の中に「この先、アナウンス室に残って、自分に何ができるかな」と思いはじめて。そんな時に営業に転属の話がありました。営業はチームで動くので、子どもなどの自分都合で迷惑かけるわけにもいかない。軸を子どもにシフトしたいと考えていた時だったので、これはもう辞めるタイミングだなと決断しました。

局員時代から「私の笑顔で全国を明るくする!」というタイプではないので自分の立ち位置は? と考えたときに出演者やスタッフに「今日はいい仕事できたな」と思っていただける番組作りを心がけました。今もそのスタンスは変わりません。

この仕事は半年先どうなるかわからない。目標を立てると自分を苦しめるので、今はいただいた仕事に120%で臨み、期待以上に返すことが目標。それを積み重ねたときに何か見えてくるものがあるかもしれないと思っています。

流れに身を任せ、今の私があります。新しいことを始める時、変わる時って不安はつきもの。でも今考えている不安は想像上でしかなく、現実に踏み出したら違うかもしれない。やりたいことがあって、それが心を常に覆うのであれば、一歩踏み出すほうを選んでいきたいですね。

岐路に立たされてから好転

念願のスポーツ番組土日の「すぽると!」からアナウンサー人生のターニングポイントとなるバラエティ番組に担当が変更になった頃。一緒に仕事をして良かったと思われる働きが信念。

オンとオフの切り替えに欠かせない

フリーになってからは子ども優先で仕事をしているので、頭の中は常に子どものことでいっぱい。そんな母モードから仕事モードへのスイッチは移動中に飲むコーヒー。このルーティンで気持ちを切り替え、現場に向かいます。

※〈撮影協力〉「健康カプセル!ゲンキの時間」 日曜朝7:00 CBC/TBS系列にて放送

ジャンパースカート¥71,500(デザインワークス/デザインワークス 銀座店)ブラウス¥18,700(ローファッジ/ホワイトジョーラ)イヤリング¥9,900(マージョリー・ベア/ココシュニック オンキッチュ 有楽町マルイ店)

撮影/木村 敦 モデル/中村仁美 ヘア・メーク/千葉万理子 スタイリスト/河野素子 取材/小仲志帆(吉瀬さん、中村さん) ※情報は2022年04月号掲載時のものです。

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